会社員のまま6ヶ月で起業する方法〜3つのチカラのバランスから〜

事業計画

執筆者: 新井 一

働き方改革が進んでいるためでしょうか、ようやく私の周りでも、「残業が減った」と言う声が増えてきました。ですが、「その分の残業代がなくなり収入が減った」という人もまた多く見かけるようになりました。

金融庁の発表が思わぬ波紋を呼んだ「老後2000万円問題」、トヨタ自動車の豊田章男社長からは、「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」との発言がありました。

終身雇用はいよいよ難しくなった。そして、収入もなかなか増えていかない。年金も今より増えたり、早く貰えるようになったりすることはない。これまでも散々言われてきたことですが、私たちはもう、自分のことは自分で守らなくてはならないのです。

そんな時代に生きる私たちに求められるのは、「多様な働き方」を含めた人生戦略です。ですが現実は「終身雇用も昇給も保証はしないけど副業などは禁止。」そんな企業がまだ大多数です。どこか矛盾を感じることがあります。

皆さま、こんにちは。私はドリームゲートアドバイザーを務めております新井一(あらいはじめ)と申します。日頃は「起業18フォーラム」や「女性自立支援コーチング協会」にて、たくさんの会社員、主婦の皆さまの、会社を辞めずに副業から始める起業準備を支援させていただいております。

今回のコラムでは、今年7月末に発売になりました拙著「『会社で働きながら6カ月で起業する』(新井一/ダイヤモンド社)」より、私たちが突きつけられている厳しい現実に、どのように立ち向かっていくことができるのか、どうすれば、「心にゆとりのある幸せな働き方」という選択肢を選べるのか、そんなポイントについて抜粋し、ご紹介したいと思います。

起業するなら、まだ会社は辞めない方が良い

前述のように、まだまだ少数派ではありますが、2018年頃より一部の大企業が副業を認めるようになりました。そして、そのような企業にお勤めの方を始めとし、「副業なんて絶対ダメ」という企業にお勤めの方であっても、副業や起業に関心を持つ人が次第に増えてきています。

その理由はもちろん、「お金の不安を解消したい」というものが筆頭です。そして、これは意外なことかもしれませんが、それに勝らずとも劣らない数の人が、時間の自由、そして、自分らしい働き方を求めており、副業からその先の独立起業、自由な働き方を目指す人たちが、私の主宰する起業18フォーラムに続々と参加されています。

私には、そんな夢を持っている方々に、いつも繰り返し伝えていることがあります。それは、「起業するなら、まだ会社は辞めない方が良い!」ということです。

「リスクを取らなければ何もできない!」というのは事実です。ですが、多くの会社員の方は、大金を投じることはできないでしょうし、貯金がある場合にしても、そこまで心が育っていないでしょう。最初からそんな無理をするよりも、少しずつ、小さくスタートし、投資できるお金も、責任者(経営者)としての心(メンタル)の強さも育てていけば良いと思うのです。

本書では、会社員のまま副業から起業に向けた準備をスタートし、試行錯誤をしていただきながら、「起業に必要な3つのチカラ」を育てていただくことを推奨しています。

小さなビジネスを立ち上げ、順調に軌道に乗せていく人には、「3つのチカラ」がバランスよく備わっています。一方で、すぐに諦めてしまう人や、いつまでも副業で独立起業まで至らない人は、これらの3つのチカラのバランスが崩れていることが多いからです。

その3つのチカラとは、「知」「人」「金」のチカラです。これらをバランスよく育てていくことで、経営者としての実行力が向上し、メンタルも成長していきます。

起業アイデアが出ないときは・・・?

サラリーマンを何年もやっていれば、「自分で考える」「自分でゼロから作り出す」という作業が苦手になる方も多いでしょう。

そんな場合には、まず、一度「起業」という言葉を忘れてみてください。

そして、「自分が好きなことをやって、その行動や活動を通じて、まわりの人たちを喜ばせてみよう」と考えてみてください。

人が喜んでくれて、人が集まれば、お金はあとからついてきます。最初から大きなことなどできません。大失敗したくても、事業規模が極小なのですから、実は、たいした失敗もできないのです。

お客様一人と自分一人でできること、簡単に明日からできること、長く続けられて楽しめそうなことだけに集中して、ストアカやココナラ、個人で事業をしている人のブログなどを読んでみましょう。情報バラエティー番組やネットニュースをチェックすることもお勧めです。お手軽な方法ですが、これによって効果的に「トレンド」や「人が求めていること」「話題にすること」がわかってきます。

アイデアが、今現在の自分が持つ「知」「人」「金」と、あまりにかけ離れてしまっていると、今の自分とのギャップが苦しくなってしまい、続けられなくなります。いかに、アイデアを小さくし、現実的なサイズまで落とし込めるか、そこが大切なポイントです。

小さな一歩を踏み出したその後は・・・?

最初からヒット商品を生み出せる人など、殆どいません。少しでも売れる確率を上げるためには、売れている商品(サービス)を仕入れる(真似る)ことからスタートし、ターゲットとする見込み客に、もっとたくさんの情報を届ける必要があります。

大切なことは、3つです。

  1. 最初から自分の理想100%のビジネスをやろうとしないこと
  2. 専門家として自分を構築すること
  3. 最初から儲けようとしないこと

ではひとつひとつ見ていきましょう。

最初から自分の理想100%のビジネスをやろうとしないこと

発売した商品(サービス)が全く売れなくても、頑なに内容の変更を拒む人がいます。ですが、その内容がターゲットとする人に求められていないものであれば、その人が強く求めるもの(ウォンツ)に寄せていく必要があります。

それは、もしかすると、あなたがやりたいことと少しずれてしまうことがあるかもしれません。ですが、実績やブランド力のないうちは、歩み寄ることが必要な場合もあります。「一度突き抜けてから、好きなことを実現していけばよい。」そのような柔軟さも大切です。

専門家として自分を構築すること

私は、「(従来の意味で言う)専門家、スペシャリストになるだけが起業じゃない」と思っています。アイデアが出ない、上手くいかない時には、好奇心のままに色々試して、組み合わせてみればいいと思うからです。

「自分は広く浅くで、専門家とはとても名乗れない」と思っている人もたくさんいらっしゃると思います。そんな場合には、頭を柔らかくして、もう一度考えてみましょう。

既に確立された一つの道を選び、それを極めた人だけが「専門家」ではありません。

たとえば、「昼は電気メーカーのエンジニア」でありながら、週末は「YouTuber」だったらどうでしょうか?「昼は専業主婦」でありながら、夜は「ウォーキングスクールの講師」だったらどうでしょうか?「エンジニアYouTuber」「主婦ウォーキング講師育成の専門家」など、一つを極める専門家ではなく、需要があるならば、新ジャンルを生み出して第一人者となることもできるかもしれません。

最初から儲けようとしないこと

誰にも知られていない、実績も看板もない。そんな私たちですから、いきなり商品がどんどん売れることはあり得ません。ビジネスとは信用そのものだからです。

ですので最初のうちは、「どうすれば信用してもらえるのか?」を考えましょう。お手軽なのは企業が運営する各種ポータルサイトの利用です。たとえば物販ならヤフオク!を使い信用を担保してもらう。セミナーを売るならストアカの信用力を利用する。そして、少しずつ自分自身を世間の人に知ってもらい、自社(自分)のブランド力を高めていく。そんなステップアップのプロセスが必要になるのです。

ホームページにいくらアクセスを集めても、信用されていなければ売れることはありません。あなたはどんな人(会社)を信用しますか? その視点を忘れないようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか? 自分や国の将来を悲観的に考えるだけでは、人生は楽しくないものになってしまいそうです。会社や国に頼らず、自分の力で人生を歩めるようになるために、今のうちに、「知」「人」「金」のトレーニングを始めませんか? 失敗を避け、手堅く、会社員のまま起業準備を始める方法があります。ぜひ学んでみてください!

執筆者プロフィール:
ドリームゲートアドバイザー 新井 一
(パーソナルビジネスブレインズ・コンサルティング事務所 代表)

起業18フォーラムの代表を務められている新井アドバイザー。会社員時代に起業した経験をもとにしたアドバイスは多くの支持を得ております。
2007年から独自のマーケティング理論を基にした集客メソッドを公開。全国で1,000回を超えるセミナーや10,000件以上の相談に応じるなどの実績を豊富にお持ちです。

プロフィール

ドリームゲートアドバイザー新井 一

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