2022年後半~2023年に流行るビジネスはこれ!スモールビジネス最前線

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: 新井 一

2022年も6月になり、ロシア/ウクライナ戦争、130円を超える円安と、世界は1年前には誰も想像していなかった環境になっています。一方で、大方の予想通りパンデミックは落ち着きはじめ、日本でもようやく、インバウント再開やマスク圧力の緩和が始まっています。

このコラムでは、2022年後半から事業再構築にチャレンジする自営業者や、これから起業する人に向けて、これからのビジネスキーワードについてお話してみたいと思います。

読者の皆さま、こんにちは。私はドリームゲートアドバイザーを務めております新井一(あらいはじめ)と申します。会社員のまま小さく起業できるコミュニティサロン「起業18フォーラム」を運営しています。

私の地元、東京都豊島区池袋の繁華街では、この2年のうちに多くの飲食店が閉店し、代わりに中国人が経営する料理店がいくつも開店するなど、街の様子が変わってきています。彼らは日本人と違い、お手頃な居抜き物件が多く出たタイミングで、いち早くリスクを取ったのかもしれません。

私たち日本人も負けてはいられません。値上げラッシュや給付金の終了、インボイス制度が始まるなど、個人や零細事業者には厳しい環境が続きますが、それでも私たちは挑戦を続け、生き残っていかなければなりません。

2022年後半のビジネス環境は勝ち負けが明確に・・・

世界的なパンデミック、その後の戦争、通貨安やアフターコロナの揺り戻しで、2022年も日本は引き続き大きな変化の波に晒されています。

とは言え、この数年の波は、従来型の経済全体を落ち込ませる危機ではなく、2021年は、巣ごもり消費やリモート対応に成功した企業に、そして、2022年は輸出を中心に円安が追い風となる大企業に史上空前の利益をもたらすことになりました。長く上がらなかった日本企業の賃金も、ゲーム業界を中心に上がり始めており、経団連も今年の春闘で、業績がコロナ前の水準を回復した企業の賃上げ率が3.02%だったと発表しました。

一方で、輸入が多くなる中小零細企業や個人事業者は、原材料費や人件費上昇、人材不足、コストダウン要請への対応、物価高により堅くなる消費者の財布のひもに苦戦を強いられています。日本商工会議所の三村会頭は「3割くらいの企業は賃上げを議論できる状況にない」とのコメントを出しています。

ここ数年は、補助金や給付金の分配で、多くの企業が助けられてきました。公金バブルで潤っている人を見かけることも少なくありませんでしたが、この先は同様にはいかなくなります。流れに乗るために事業の転換や再構築を進めていかなくてはなりません。

では、どんな流れが来ているのか、一例を見てみましょう。

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2022年後半~2023年のビジネスキーワード

業界によってキーワードは異なりますが、私の専門であるスモールビジネスにとって、より大きな影響がありそうなものを集めると、たとえば以下のようなものがあります。

  • マスク緩和
  • リモートワーク解除
  • GOTOトラベル
  • 円安
  • ステルス値上げ
  • NFT×仮想通貨
  • 水素燃料
  • SNS

大きな世の中の流れに影響を受ける〝小さな変化〟に着目することが大切です。スモールビジネス、個人商店には無関係に見えても、そこにはビジネスチャンスやピンチ(リスク)が必ず存在しています。

マスク緩和:

マスク姿がすっかり定着しましたが、今後は熱中症対策もあり、屋外では外すことが奨励されることになります。となれば、口元や顔全体のメイクがまた注目され、屋内でのマスク着用と共存できる〝with マスク〟のメイク技が求められるかもしれません。

リモートワーク解除:

多くの企業でリモートワークが終わりになり、全日出社が再開しています。シャツやスーツを着て革靴を履く機会も増え、テレワークのために買い揃えた様々なガジェットが、中古市場に多く出回ることも想定されます。

GOTOトラベル:

自粛期間は閑古鳥が鳴いていた観光地も、少しずつ賑わいを取り戻しています。インバウンドの回復と併せて、観光業や関連の飲食業などは、今年後半から来年にかけては明かるいニュースが続きそうです。航空関連銘柄の株も今が買い時(!?)なのかもしれません。

円安:

130円を超える円安が、中小企業の経営を圧迫し始めています。日本全体では円安の方が有利であり、また、物価上昇も目標達成の道半ばにあることから、当面の間は政策的な転換はないと思われます。輸出事業の検討、個人は副業などによる防衛が必要でしょう。

ステルス値上げ: 

日銀総裁のうっかり発言が反感を買ったように、私たち庶民が値上げを受け入れるには、もう少し時間が掛かりそうです。値上げせずにコストカットできるノウハウやツールは、需要があるかもしれません。ビアジョッキもどんどん中身が減っていきますしね。

NFT×仮想通貨:

歩くとお金がもらえるアプリ「STEPN」のように、NFTや仮想通貨を「遊べる」ゲームアプリが増えることによって、それらはより理解され、定着していきます。メタバース内でビジネスを始めて稼ぐことが普通になっていくでしょう。

水素燃料:

原油高、エネルギー他国依存のリスク、不安定な自然再生エネルギー、原発回帰、電力不足など、議論の多いエネルギー問題ですが、最近はあまり聞かなくなった水素燃料、電池の研究がひっそりと進んでいるという噂を聞くようになりました。

SNS

ウクライナ戦争やイーロンマスクのTwitter買収などで、ニュースの尽きないSNS市場ですが、TikTok広告がスタートするとのことで、TikTokコンサルタント、収益化条件をクリアするためのサポート(フォロワー増ビジネスなど)が増えると思われます。

キーワードから身近に起きる変化を探ろう!

上述のような流れがあるとして、自分の身の周り半径1メートルの世界でどのような影響が生じるか、その結果、どんな人がどんなことに困ることになるかをイメージします。その人たちを助けてあげることができるならば、それは立派な新規事業、スモールビジネスになるはずです。

夏に向けて、日本経済にも明るいニュースが出てくると思います。「日本はもうダメだから海外に行こう」「頑張っても無駄だからやめよう」という論調がもてはやされる今ですが、再生が始まった今は、新しいことにチャレンジするのに良いタイミングだと思います。

頭を柔らかく、希望をもって、年後半も挑戦を続けていきましょう!

新刊「起業がうまくいった人は一年目に何をしたか?」を出版しました。ぜひご覧ください。

執筆者プロフィール:
ドリームゲートアドバイザー 新井 一
(パーソナルビジネスブレインズ・コンサルティング事務所 代表)

起業18フォーラムの代表を務められている新井アドバイザー。会社員時代に起業した経験をもとにしたアドバイスは多くの支持を得ております。
2007年から独自のマーケティング理論を基にした集客メソッドを公開。全国で1,000回を超えるセミナーや10,000件以上の相談に応じるなどの実績を豊富にお持ちです。

プロフィール

ドリームゲートアドバイザー新井 一

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