起業アイデア 第3回 学習テーマ【アイデア抽出法の活用】

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

事業アイデアを獲得できない人など、存在しない!

解説

【モデルケース】

病に倒れた父親に代わり、工場の経営を引き継いだ辺 直子さん(27歳・仮 名)。家業は、ボールペン部品の製造だ。彼女は納品先の注文をこなす一方、新製品の開発にも着手した。工場には3色ボールペンを製造する技術や機械があ る。できればこれらを生かして新製品をつくりたい。そんな思いが実り、彼女はついに「色」ではなく、「太さ」が3種類あるボールペンの開発に成功した。さ て、彼女はどうやってそのアイデアを手にすることができたのだろうか?

【座学編で学んだこと】

ペ ンさんは当初、「修正テープ付きボールペン」を考えていた。だが調べると、それはすでに発売済。他にもさまざまな付加価値ペンが出回っていた。自分一人でのア イデア開発に行き詰まった彼女は、勤務時代に参加したBS(ブレーンストーミング)でヒントを探すことにした。この取り組みが功を奏し、辺さんは新製品 のアイデアを手にしたのである。

BSとは、複数の人間が、あるテーマに関する回答や意見を自由に述べ合うことでアイデアを抽出する方法。発 言は、どんなに荒唐無稽でも、ジョークでもかまわない。反対に、他人の発言への批判は御法度。参加者同士が遠慮なく思考を刺激し合い、別の人のアイデアに 触発されることで、想像もしなかったアイデアを生み出すのが狙いだ。

この方法のコツは、最初はある程度テーマの範囲を大きくしたり、質問の レベルを緩くしたりして、誰でも発言できる状態にすること。例えばテーマをいきなり「ボールペンの新機能」とするよりは、「ボールペンに付いていたら面白いもの」くらいがいい。また、進行役がうまく相づちを打つことも肝要。発言に応じて「いいねえ」「なるほど」「それは新しい」「メチャウケ!」などと。そうすると場はどんどん盛り上がり、相乗効果もあって、アイデアラッシュが巻き起こっていく。「筆記幅の違う3種類の芯」という答えも、そうした自由な発想 が許される場から飛び出してきたアイデアのひとつだった。

BSは参加者がいなければ実施できない。手間と「脳」とを提供してくれる仲間は、 起業・独立準備や企業経営にとって何よりの資源なのだ。

【実践編で学んだこと】

辺さんと同じように、「新しいボール ペン」をテーマに、ドリームゲート・ユーザーが実際にBSを行った。その結果、250種類以上の「新型ボールペン」のアイデアが抽出できた。アイデアがひ とつ出るごとに、参加者は「驚き、納得し、笑い、感心し、また驚く」を繰り返しながら、ブレーンストーミング(脳の嵐)を巻き起していったのである。

出 てきた製品案は、すぐにでも開発に取り組めそうなものから、「それができたら世界が変わる!」というようなものまで、あらゆるレベルのものが詰まってい た。BSは、とにかく回答数を出すことが重要。「質より量」だ。数を多く出すことこそ、気がつかなかった視点や遠慮していた方向性、あきらめていた可能性 に手を掛ける近道なのだ。

もちろん、アイデアだけで事業を実現できるわけではない。だが、いいアイデアを持たないまま起業を敢行すれば、そ れは明らかに不利な戦いに挑むことになる。アイデアとは、自分よりも力の優る相手と競争した時、その力不足を埋めるてくれる武器だ。すぐれたアイデアを獲得すること、また、獲得しようと努力することは、起業家の責務である。そして数々の発想法を駆使すれば、必ずいいアイデアを手にすることができるのだ。

 


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BSはネットでもできる!一人でもできる!

BS を実施するためには「参加者が必要だ」と上記した。これはBSの運営要件でもあるが、他方では、呼びかけに応じて集まってくれる仲間がいないようでは、起 業家として心もとない、ということを伝えた説明である。とはいえ、連日連夜、「BSをやるから参加してくれ」と仲間に頼むわけにもいかない。が、「少しで も多くのアイデアを出したい」という思いも正しい。この矛盾を解決する方法は、2とおりある。

ひとつは、ネットを使ってBSを実施する方法。 事実、ドリームゲート・ユーザーが行った「新しいボールペン」を考えるBSは、ブログのコメント機能を活用して実施した。アナログのBSは、場所と時間に 制約が出るため、遠方の人は参加できない、タイミングが悪い人も参加できない、ということになる。が、ブログのコメント機能をはじめ、サイトの掲示板や メーリングリストなど、ネットを駆使すれば、こうした課題は一挙に解消する。あらかじめ、「投稿期間は何日間」などとしておけば、参加者は思いついた時に 発言(書き込み)することが可能となり、かえって参加者の自由度も増すことになる。

もうひとつは、一人でBSを実施する方法。要は、複数の 頭を使えればいいのである。自分の頭の中を切り換えていけば「一人BS」は可能だ。「分解発想」を使う。例えばこういうこと。新しいボールペンではなく、 新しいボールペンの色、新しいボールペンの太さ、新しいボールペンのキャップ、新しいボールペンの使い道、新しいボールペンの販売方法……というように、 テーマの後に「の何々」と加えて、それごとに新しいものを考えていけばいいのだ。それぞれに対するアイデアは少なくても、トータルすれば相当の数になる。 実際、新しいものとは、従来のものの、どこか一部が新しいもののことなのだから。

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