Vol.3 「ケータイ」ビジネス、いまさら人に聞きにくい話

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
ケータイ業界は、 2006年~2007年にものすごく大きなイベントを迎えます。ケータイ機器メーカーやケータイキャリアにとってはインパクトの大きな「事件」ですが、新 規参入のケータイWEB関係者にとっては、むしろ「大チャンス」です。

今回は、ケータイまわりの基礎情報をまとめておきたいと思います。

 

業界の天変地異? 大イベント予定

 ケータイ業界は、2006年~2007年にものすごく大きな イベントを迎えます。ケータイ機器メーカーやケータイキャリアにとってはインパクトの大きな「事件」ですが、新規参入のケータイWEB関係者にとっては、 むしろ「大チャンス」です。既存ケータイWEB関連企業がこれまで積み上げてきた顧客資産、競争優位性がリセット状態になるかもしれないのですから。

▼2006 年10月  

 ケータイ電話会社を変更するとき、今まで利用していた電話番号をそのまま利用できるサービス、番号ポータビリティ(MNP) がスタートします。ケータイキャリア(通信事業者)らがここ数年取り組んできた割引サービスの充実は、この対策だともいわれています。既存ケータイWEB 企業にとってショッキングなのは、メールアドレスは移行されないということ。努力して集めてきたメール配信リストの何割かが、使い物にならなくなる可能性 があります。

▼2006年夏~秋

 3.5世代端末と呼ばれるケータイが登場する予定。ケータイでの通信速度が速くなり、動画 などのリッチコンテンツがより簡単に楽しめるようになるといわれています。検索結果表示のレスポンス向上により、ケータイでも(PCと同じように)検索 サービスが積極利用されるようになるという期待も。

 

公式サイトは どうなるのか?

 ケータイWEBのビジネスといえば「まずキャリアの公式サイトになるところから」といったイメージがあります。しかし公 式サイトの数が増え続けた結果、公式サイトに登録されれば訪問者がやってくる、というのは過去の話になりました。また、有料課金コンテンツ市場も頭打ち で、課金型の公式サイトの運営で利益を上げるのは難しい状況になってきています。

 公式サイトと一般サイト(勝手サイト)を比較したとき、 公式登録しているサイトでは、機体IDを利用したone to oneサービスが提供しやすくなるなどのメリットはありますが、 そのようなサービス提供を前提にしないのであれば、公式サイト化にこだわる必要はないでしょう(広告の導入やコンテンツの内容に関してキャリアの許諾を取 るのが面倒だ、という意見も多いのです)。

 

この先のケータイWEBビジネス

   ケータイサイトが独立したメディアや、独立したコンテンツとして機能するスタイルが「これまでのケータイサイト」だとすれば、「これからのケータイサイ ト」は、他のメディアやインフォメーションと連動して利用されることになるのではないでしょうか。「ケータイWEB」のビジネス像は、インターネットコン テンツ制作産業から、さまざまなアクションをケータイによって支援するリューション産業に軸足を移していくことでしょう。

  わたし自身、起業 して成功に向けてチャレンジしている身のため、残念ながら「起業の成功体験」をお伝えすることができません。その代わり、ケータイビジネスの現場から、起 業を考えるみなさんに役立ちそうな話題を提供していきたいと考えています。今後ともよろしくお願いいたします!

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