起業の心得:ゲンイチ第83回 「ウン」と「カン」

起業家インタビュー

執筆者: ドリームゲート事務局

友人の社長が「うちの経営は3Kや~」って言っていました。3K とは勘と気合と根性らしいです(笑)。でも馬鹿にしたらあきませんよ。この会社は10数億の売上げがあり、微増ではありますが20期増収増益した優良企業です。

今日の関学での講義でこの社長の3Kを思い出しました。吉田が関学の経営戦略大学院で教えているのはご存知の通りですが、その講義のゲストスピーカーに友人でもあり、主治医でもある十河先生に来ていただきました。十河先生は大阪大学歯学部附属病院 口腔総合診療部医員 大阪大学歯学部の講師であり、大学発ベンチャー、株式会社アイキャットのCTOでもあります。どんな事業かはアイキャットのサイトを見て下さい。その十河先生が「運」と「勘」の話をされました。

十河先生は「運は来るべき人にしか来ない」と言っておられました。来るべき人とは「活かせる人」のことです。活かせる人とは活かす準備が出来ている人です。

「これってまさにMOTの分野で有名な研究者であるL.ポーターが言うChance favours prepared mind. (好機は準備していた者のみに訪れる)と同じですよね」と言ったのは僕ではなく(笑)、聴講に来ていた小南先生です。彼女は大阪府の職員でありながら知財の専門家として大学院で教えている逸材です。そう言えば、去年ワシントンに行った時にお会いしたザイブナー・コーポレーション(Xybernaut  Corporation)の副社長、ニューマン氏も成功する為の3つのAという話の中でのAvailable(いつでも役に立てる、用意ができている、その場にいる)ってことを言っていました。同じことですよね。

次に勘ですが、十河先生は「勘というものは、日々の論理構築より磨かれる」と言っておられました。勘(直感的なもの)は論知性を持った考え方を日々訓練することで身に付くということです。常に物事には意味があり、その意味を考えること、考え続けることが、勘を育てます。僕も右脳人間ですから今まで直感というかヒラメキで生きてきたような男です。「いける」とか「…あるよね」とか「すごい!」とか「これや」。まず直感からビジネスはスタートします。リサーチや実現可能性、計画は後からの仕事です。でも、調べてみるとこれが当たっている!実は外れていることの方が多いのですが… (笑)

僕達はビジネスの世界にいますから、まずは実践です。事業を起こし、経営し、販売し、仕入れ、人を雇い、資金繰りする。まず実践し、うまくいっても、うまくいかなくても、考え、悩み、仕組みにし、方法論という理論にまで高める。それを踏まえてまた実践する。また考え、検証する。この繰り返しの中で知識や理論や定石やスキルやノウハウが蓄積されていきます。まさしく、経営力ですね。論理構築の訓練で生まれた勘が実践で磨かれ、本物になっていく。間をすっ飛ばして、結論を導くチカラを持つようになります。これが勘です。

十河先生が言っていた「ウン」と「カン」とはこのようなものだと解釈しました。違っていたらごめんね(笑)。成功という必然を導くでしょう。

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