熱き想いは人を動かす

事業計画書作成

執筆者: ドリームゲート事務局

「何か面白いアイデアがあれば、簡単に資金を出してくれる人は見つかるのではないか」
そう安易に考えている方が多いことに、驚かされる。

確かに面白いビジネスアイデアは、投資資金を得る上で大切な要素の1つといえる。しかしいくら面白いビジネスプランであったとしても、それを作った方(=将来の社長)が信頼のおける人物でなければ、本当にお金を投資する気になるだろうか?
確かに投資家は、私達のような個人から見れば桁違いの資金を持っている。しかし、1円は同じ1円だ。どんなにお金を持っていても、それを投資する(=預ける人)に信用がなければ絶対にプロ投資家は投資など行わない。

ビジネスアイデアの前に考えなければならないこと。それは、その事業の使命だ。これは、企業の経営理念につながる要素でもある。
事業の使命とは、「あなたはなぜその事業を行うのか。会社としての社会的使命(=その事業を通じて解決したい社会問題)は何か」に対する明確な答えになる。私の好きな会社の1つに、(株)リクルートという会社がある。(ドリームゲートの松谷代表もリクルート出身だ)そんなリクルート社の経営理念は、次の通りとなっている。

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私達は常に社会との調和を図りながら
新しい情報価値の創造を通じて
自由で活き活きした人間社会の実現を目指す
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リクルート社が行っている事業は数多くあるが、その事業は全てこの理念を実現するために行っているわけだ。

プロの投資家は、その事業が儲かるのかどうかという判断軸によって投資判断を行っている。しかしそれ以前に、その事業が世の中のためになるのか。あるいは自分達のお金が有益に使われているかということも、しっかりと見ているのだ。
近年では反社会的な活動を行っている企業は、どんなに利益を上げていても即市場から排除されるという傾向が強まっている。つまり使命がしっかりしていない事業というのは、将来どこかで社会からレッドカードを突きつけられて退場処分を受ける可能性が高いのだ。それはつまり、それだけ投資リスクが高いということに繋がる。
逆に言えば、理念が社会に広く受け入れられるような事業であればあるほど、投資家は投資しやすいということになるだろう。そうした意味からも、事業の使命をきちんと考え明確にすることはとても大切な要素なのである。

<POINT①> 人の心に刺さる事業の使命(経営理念)を掲げること
注意してもらいたいは、事業の使命を考える際、ただの言葉遊びになってはいけないという点である。ミッションを語る時にとても大切なことは、パッション(=情熱)だ。熱い想いをもって、高い志で事業を立ち上げる。そうした姿勢を持つ起業家を、プロの投資家は待っている。
どんなに良い言葉で飾っても、そこに代表者としての強い想いがなければ、投資家は必ず見抜くだろう。
事業を進める上では、たくさんの困難が経営者を待ち受けている。そうした苦境でも熱い想いを抱き、最後まで責任と勇気を持って事業に臨める人物かどうかを見ているわけだ。また計画上だけでなく、そうした魂が事業計画に入っているかどうかが非常に大切である。

<POINT②> 自分の作成した事業計画に熱い熱意と誠心誠意を込めること
参考まで、以下に投資家が嫌う経営者のタイプを挙げておこう。

・理念や事業概要が描かれているが、なぜそういう想いになったのかが不鮮明。とってつけたような感じがする。
・社長自身がビジネスプランに自身が無く、絶対最後まで実行しようという意欲が感じられない。
・一人よがりで、どう見ても実現できるような感じがしない。
・社長が人間的に信頼できそうにない。どう見ても、約束を守るようには思えない。

プロの投資家は事業プラン云々以前に、経営者本人を見ている。なぜならベンチャー企業の成功の可否要因は、9割以上が社長にあるからだ。どんなに自信のあるアイデアであっても、人として信頼に足る人物でなければ絶対に投資を受けることはできないのである。経営者である前に、信頼できる人物であることを是非心がけてほしい。

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