起業・経営FAQ : 価格競争に巻き込まれて利益が残りません。差別化はどう考えるべきですか?

この記事は2026/05/14に専門家 奥抜 武史 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

ポイント/結論

Q. 価格競争に巻き込まれて利益が残りません。差別化はどう考えるべきですか?

    • 価格競争は商品の問題ではなく、「誰に、何の基準で比較されているか」という戦略設計の問題です。
    • ターゲットを絞り込み、成分以外の「ブランドの世界観」や「アフターサポート」など価格以外の価値を伝えましょう。
    • 大手と同じ土俵で戦わず、専門特化や独自の顧客体験へと比較軸をずらす「ポジショニング」が重要です。
この質問への回答者

奥抜 武史(おくぬき たけし) TRUST MARKETING代表の奥抜武史氏は、広告代理店等を経て独立したWEB集客の専門家。ECサイト売上部門1位やApp Store総合1位獲得など豊富な実績を誇ります。「相談しやすさNo.1」を掲げ、最新のWEB戦略を駆使して起業や店舗の集客・売上向上を全力で支援しています。

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質問

健康食品のD2Cブランドを運営しています。市場には類似商品が多く、大手ECモールや競合他社と比較されやすい状況です。

特に最近は、競合が頻繁に割引キャンペーンを実施しており、

  • 「他社の方が安い」
  • 「Amazonの方が安く買える」
  • 「初回価格が高い」

といった理由で購入を見送られるケースが増えています。

こちらも販売数を維持するために値下げやクーポン施策を行っていますが、利益率がかなり圧迫されており、

  • 広告費を引くと利益がほとんど残らない
  • 値引きを止めるとCV率が落ちる
  • リピーターが増えても利益改善につながりにくい

という状態です。

一方で、商品品質には一定の自信があり、レビュー評価も悪くありません。

ただ、ユーザーから見ると「結局どこも似ている」と見えている気もしています。

このまま価格競争を続けるしかないのか、それとも差別化できるポイントがあるのか悩んでいます。

単に「ブランド力を上げる」といった抽象論ではなく、

  • どこを見直すと価格以外で選ばれるようになるのか
  • 差別化は商品そのものなのか、見せ方なのか
  • 中小規模のECでも実行できる差別化戦略はあるのか

を知りたいです。


専門家による回答: 価格競争に巻き込まれて利益が残りません。差別化はどう考えるべきですか? (回答者:奥抜 武史氏)

回答者
奥抜 武史
奥抜 武史(おくぬき たけし)
TRUST MARKETING代表の奥抜武史氏は、広告代理店等を経て独立したWEB集客の専門家。ECサイト売上部門1位やApp Store総合1位獲得など豊富な実績を誇ります。「相談しやすさNo.1」を掲げ、最新のWEB戦略を駆使して起業や店舗の集客・売上向上を全力で支援しています。

価格競争に悩まれる企業は多いですが、前提として「価格競争は商品の問題ではなく、戦略設計の問題」であるケースがほとんどです。「差別化=品質を上げること」と考えがちですが、重要視すべきは「誰に、何の基準で比較されているか」という比較軸の設計です。

見直すべきポイントは以下の3点です。

1,誰向けの商品か

「健康になりたい人」などターゲットが広すぎると価格比較に陥ります。「30代女性の睡眠課題向け」など、顧客像を絞り込むことで比較対象を変えることができます。

2,何で選ばれる設計になっているか

成分だけでなく、開発背景、ブランドの世界観、アフターサポートなど「価格以外の価値」が伝わっているかを確認してください。

3,比較軸をずらせているか

安さや容量という同じ土俵で戦うと大手に負けます。専門特化や独自の顧客体験などへ軸を移す「ポジショニング設計」が必要です。

恒常的な値下げは利益を圧迫し、ブランドを毀損する短期施策に過ぎません。「価格以外で自社が選ばれる理由」を構造全体で再構築することが、根本的な解決策となります。

【具体的な事例:あるプロテインD2Cの戦略転換】

あるプロテイン販売企業は、当初「高品質・低価格」をウリにしていましたが、Amazonや大手スポーツブランドの資本力による価格競争に巻き込まれ、利益が出ない状態に陥っていました。

そこで彼らは、成分そのものを劇的に変えるのではなく、「比較軸」を変えました。ターゲットを「筋肉をつけたい男性」から「朝食を抜きがちで、鉄分不足に悩む30〜40代の働く母親」へ完全にシフトしたのです。

パッケージをマッチョなデザインから「キッチンに置いてもおしゃれなクラフト紙」に変更し、訴求を「1杯あたりのタンパク質量と安さ」から「忙しい朝に、サッと1杯で1日分の鉄分と美容成分が摂れる時短朝食」へとずらしました。

結果として、この商品は「筋トレ用プロテイン」の価格競争から抜け出し、「美容・健康のための時短ライフスタイル商品」として独自のポジションを確立。大手より1kgあたりの単価が圧倒的に高くても、指名買いでリピートされる高利益なブランドへと生まれ変わりました。

このように、恒常的な値下げは利益を圧迫し、ブランドを毀損する短期施策に過ぎません。「価格以外で自社が選ばれる理由」を構造全体で再構築することが、根本的な解決策となります。

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TRUST MARKETING代表の奥抜武史氏は、広告代理店等を経て独立したWEB集客の専門家。ECサイト売上部門1位やApp Store総合1位獲得など豊富な実績を誇ります。「相談しやすさNo.1」を掲げ、最新のWEB戦略を駆使して起業や店舗の集客・売上向上を全力で支援しています。
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