- 目次 -
書きのデザインをCADにスイッチすると…

これは、新規事業企画会社の株式会社エムアウトが展開する、ジュエリーのオーダーメイド・リフォーム専門店「アイデクト」で始めたサービスなのですが、CADを顧客の前で操作しながら、顧客が望むデザインの指輪やペンダントなどをつくってくれるというわけです。
自動車や家電製品などと違い、これまで宝飾品のデザインは「手書き」がほとんどだったそうですが、パソコンを使えば、リングの太さや宝石の形など細かな修正も自在にできるため、顧客のイメージどおりに仕上げることができ、好評を得ているようです。しかも、プラチナなどの素材のグラム数もその場で計算できるため、予算に応じて気に入ったジュエリーを作ることができるそうです。これだけでも、CADの導入はかなりメリットがあるように思えます。
顧客のニーズからビジネスを発想する

小さい頃から多くの「モノ」に触れてきた今どきの世代は、ジュエリーひとつにしても、「人と同じのはイヤ」と考えるはずです。女性にとっても、彼氏からもらったジュエリーが「オリジナル」だったら、かなりポイントが高いというものです。しかし、素人が自分でデザインするとなると…実際困ってしまいますよね。頭の中にあるイメージを明確に表現できる素人は、皆無に近いでしょう。
その点、CADを使い対面でデザインを進めてくれるこのサービスは、オリジナル志向の素人にとって、とってもありがたいと思います。「ここはもっと丸みを出して…」などと、お互い納得のいくかたちで進めていければ、顧客満足度が上がることは間違いありません。
その上、何かと不透明な部分が多い宝飾品の価格をその場でスパッと明示できるわけですから、顧客に「安心感」を与えることができますし、修正が簡単だということは「デザイン料」のコストダウンを図ることも可能でしょう。いずれにしても、顧客の中に潜在的に眠る「こうできたらいいな」をいち早く感じ取り、そこからビジネスを発想するセンスが必要だというわけです。
既存の技術をビジネスにどう活かすか

そもそも技術というものは、「もっと便利にしたい」「もっと効率化できるはず」といった方向性で開発されていくものなのですが、それを『こんなふうに使ったら面白いかも』と発想する人間が現れて、思いもよらぬ方向へと進化していくのです。
あなたなら、既存の技術を使って、どんな商品やサービスを開発するでしょうか?
ぜひ楽しみながら、あれこれ発想してみてください(@^^)/~~~。

