他の士業の方とのコミュニケーション

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
士業は、横のつな がりが大切な財産となります。特に他士業とのつながりは、自身の業務の幅を広げるだけではなく、お客様からの信頼にもつながります。

 

必要なのは横のつながり

 パートナーと いっても、何も一緒に事務所経営をするのではありません。いわゆる「横のつながり」です。

 私は、現在「弁護士」「税理士」「弁理士」「社 労士」「司法書士」「ITコンサルタント」と業務提携をしています。これを聞いたときに、「一人では何もできないの?」と思いますか?それは違います。

  例えば、会社を設立するときは定款や議事録が必要となり、これは行政書士の私の仕事ですが、登記は司法書士の仕事となります。なかには、クライアント自身 が登記申請をする場合もありますが、私は提携をしているので一連の流れが出来ていて、最初の段階でクライアントと綿密に打ち合わせをして、よほどのことが ない限りは、次に会うのは登記申請が終ったときです。

 このように、クライアントにしてみると自分が動く手間が省けるので、非常に有益とな ります。

 また、「相続」の場合は、年金の処理は「社会保険労務士」、相続税は「税理士」、そして遺産分割協議書の作成は私と、受けた依頼 をそれぞれに分けることで迅速に動くことができ、クライアントにとっても自分自身にとっても有益なものとなります。

 

本当にクライアントの為を考えると・・・

 もちろん、自分ですべて処理ができる仕事は一人でやっ ております。「人に手伝ってもらうなんて」というような、変なプライドは捨てましょう。何がクライアントにとって大切なのでしょうか。それは、早く確実に 仕事をすることではないでしょうか。「時間がかかっても、自分でやる」と考えている人もいるかもしれませんが、厳しい言い方をすると、それは自己満足では ないでしょうか。本当にクライアントのことを考えると、分業でも早く確実に仕事をするべきだと思います。

 

共同経営なら何倍もの仕事ができる

 パートナーには上記のような「横のつながり」もあれば、「共 同経営」とパートナーもいます。「共同経営」でも、同じ資格で一つの事務所を持つ人もいれば、他資格で集まって開業する人もいます。どちらにしても大切な のは、事務所内のルール作りです。これができていないと、どんなに仲がよくても、失敗をすることがあります。ある事務所の話ですが、合同事務所を持つ計画 を立てていた二人が、一人でも多い方がよいのではないかと考えて、一人の人が自分の友人を誘って三人で開業をしました。ところが、事務所の経営方針や営業 方法などをしっかりと話しておかなかったので、三人の方向性が合わず、さらに悪いことに、お互いに遠慮して中々話をすることができなくて、結局はわずか半年 で合同事務所を閉鎖することになってしまいました。では、何故彼らは失敗をしてしまったのでしょうか。それは、しっかりとした事務所の方針を決めていな かったことと、事務所内での決まりを作っておかなかったことではないでしょうか。逆に言うと、その部分がしっかりとしていれば、素晴らしい合同事務所経営 をすることができます。一人で開業している人の何倍もの仕事を得ることができるのです。

 一人で開業して成功をしている人もいますが、一人 では限界があります。今回のお話でパートナーの必要性が少しでも分かっていただければ幸いです。

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