今、事業が苦しいあなたへ－コロナショックを乗り越える心がまえ

この記事はに専門家によって監修されました。

執筆者：フードビジネスコンサルタント　萩原洋

投稿日：2020.03.12 最終更新日：2020.03.31

現在、コロナウイルス感染症によって人々は疑心暗鬼に陥り、マスクをはじめトイレットペーパーなど、生活必需品の買い占めや高値での売買という現象がおこっています。同時に、学校への登校自粛、海外への渡航自粛、宴会の自粛など、ごく普通の日常や経済活動がうしなわれています。

とくに、飲食店や百貨店、旅行業界などは大打撃をうけ、頭をなやます経営者の方も多いと思います。不安心理だけが大きくなり、日本の国内はギスギスとした状態です。しかし、よくよく世界を見渡してみると、他国にくらべ感染者の数も死亡者の数も決しておおいわけではありません。

「それは検査数がすくないからだ」と言う方もおられるでしょうが、やはり死亡者がすくないというところから見れば、日本の高度な医療やコロナウイルスへの対策が徹底しているからだと思います。ただ、典型的な群衆心理から心がついていけず、コロナウイルス恐怖症にむしばまれている人がおおいのは事実です。

そこで、今、私たち経営者がやらなければならないことについて考えたいと思います。

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一呼吸おいて冷静に考え、実行に移す

先般あるニュース番組で、ピークタイムなのにお客様がゼロ、という飲食店にインタビューをしていました。ここで終わっていたら「ああ、またこんな場面ばかり報道する」と思ったのですが、このニュースにはその先がありました。

その店の店長は、お客様が入らないことに頭をかかえながらも、スタッフにお店の清掃を命じます。「こんな時だから、隅々まで掃除しよう」と、テーブルやドアノブ、トイレはもちろん、いつも掃除ができない換気扇まわりまでピカピカに磨きあげていました。

グチを言い恐怖におののきながら黙ってお客様をまつのではなく、できることをしっかりとおこなう姿を見て、よくぞこの店を報じてくれた、と思ったものです。個人の飲食店になると、こういう事態に店主は悩みくるしんで、結局、給料をへらすために時短労働をさせたり、解雇したりということがおこりがちです。

しかし、ここで性急に物事をすすめず、一呼吸おいて3カ月先、半年先、1年先のことを考えてみてほしいのです。「そんな悠長なことは言っていられない。このままでは明日にも店がつぶれる！」という店主の方もおられるでしょう。

しかし、そんなときこそ私たちを頼ってほしいのです。解雇の前にまず相談。また資金面については、政府が中小企業の倒産をふせぐための補助金・助成金の緩和措置や、日本政策金融公庫、信用保証協会なども優遇措置をおこなっていますから、最大限活用しましょう。

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終息を信じ、できることをする

顧みれば、飲食業界は狂牛病や豚コレラ、鳥インフルエンザなど、様々な危機に直面してきました。そのたびに、知恵を振りしぼって克服してきました。コロナウイルスの場合は、ただ、狭い空間で複数人が集まることへの恐怖と国や自治体からの自粛要請ですから、終息にむかえば客足はきっともどってきます。

むしろ、抑制からの反動でのびる可能性だってあります。そして狂牛病などのように食材が起因する病気ではないので、風評被害がおこるとも考えられません。今、くるしいのはあなただけではありませんし、コロナウイルスの蔓延が、むこう1年も続くとは思えません。

先に紹介したお店のように、店内を磨きあげて清潔な店舗にする、店前の清掃をしながらお客様に挨拶をする、あるいは新メニューを考案する、既存メニューのブラッシュアップをはかるなど、できることをしましょう。冷静な分析のもと、清潔に磨きあげられたお店でお客様をむかえる準備をしておくのです。

お金の心配、ご相談ください

金銭面で不安があれば、ドリームゲートアドバイザーのホームページを参照ください。もしくは、[経済産業省認定経営革新等支援機関]に属している私に直接ご相談ください。

現在は飲食店の経営アドバイスを行う「特定行政書士」、「知的資産経営認定士」ですが、30年以上飲食店に従事していた経験から、公的融資などの資金面を中心に個々のケースに対応できます。

連絡先：経済産業省認定経営革新等支援機関有限会社銀河企画　特定行政書士萩原　洋

TEL ０４２−３０２−６１６１　FAX ０４２−３０２−６１６0

執筆者プロフィール：
ドリームゲートアドバイザー萩原洋（有限会社銀河企画　特定行政書士）

外食FC立ち上げへの参画や自らも複数店舗の経営を行った後に独立。
フードビジネスコンサルタントとして20年のキャリアをもつ萩原アドバイザー。
飲食店等を長年経営し引退を考える経営者が、事業を他者に譲り渡す「事業承継M&A」に複数携わるなど、ゼロからの出店ではなく立地や顧客を引き継ぎながら経営を始めるという分野のご経験を豊富にお持ちのアドバイザーです。

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