起業家のためのブランディング講座 Vol.1 「スタートアップに重要なブランディング」

経営改善・成長戦略

執筆者: ドリームゲート事務局

はじめまして。渡辺と申します。私は、現在ブランディングコンサルタントとして中小企業の経営者をお客様として製品やサービスの強化のためのブランディング支援のお手伝いを行っています。

中小企業が生き残っていくためにはブランティングは重要なポイントです。大手企業と価格競争などで真正面から戦うのではなく、ニッチな領域でナンバー1のポジションを築くことが、結果的には堅実な成長を促すからです。

例えば、家電製品の中堅企業でプラマイゼロ(±0)という会社があります。
http://www.plusminuszero.jp

2003年に設立されたばかりの家電製品の製造販売会社ですが、「ちょうどいい」をブランドコンセプトとして、一貫したデザイン性やコミュニケーション、ブランドフィロソフィーによって、飽和市場の家電業界の中で独自のポジションを築いて堅実に成長をしています。

また、アメーラというトマトのブランドがあります。 http://www.amela.jp

静岡県・長野県の一部で生産されているトマトですが、ブランディングの成功により、現在では主たる百貨店のトマト売り場に独自のポジションを得て、ギフト用などにも重用されるまでにブランドが成長しています。

「最高品質の高糖度トマトで感動をお届けする」ことをブランドアイデンティティとし、愚直にその実現に取組んだ結果、大幅な売上成長と高価格帯の維持が可能となりました。

■ブランディングとは何か?

ブランディングは、顧客(B2B事業での購買者も含む)の頭の中に、差別化されたポジションを築くことであり、「売りたい商品」を「買いたい商品」に変えることです。

これが実現されることで、販売促進のためにマーケティング費用を負担したりすることが、逆に外部から購買を求めてくることへと変化し、財務的な好循環が期待できるようになります。

この立場を築くことがブランディングの目的であり、資本力の弱い中小企業にとっては、これらがもたらす効果はとても大きなものとなります。

とは言っても、ブランディングはその進捗が見えづらいものでもありますし、一朝一夕でできるものでもありません。ブランディングは、あくまで対象となるお客様の頭の中に築き上げられるものなので、どうしても時間がかかるものです。そして決まったゴールもないものなのです。

コカコーラほどの世界中に知られているブランドですら、時代の変化に応じながら常に鮮度のあるブランドポジションを維持する努力を続けています。

ブランディングはロゴマークや広告宣伝活動などとも混同されることがあります。もちろん、これらもブランディングにおける”伝達すること“の重要な一部ではありますが、ブランディングに基づかないこれらのコミュニケーションツールは、時として一貫性がないことにより、投資効果の低いことになる場合もあります。

あくまで、ブランディングの効果を高めるためにはお客様とブランドが接点を持つ全てのタッチポイントで一貫性のあるコミュニケーションが継続される必要があります。それによりお客様の頭の中で、明確なイメージが築き上げられます。

■起業家が最初にブランディングに取り組むべき理由

言い換えれば、ブランディングは派手な広告宣伝や、高名なデザイナーを用い
てデザイン刷新をするような大きな投資を伴うものではなく、日々の事業活動を通じて培うものであり、その事業活動がブランディングという羅針盤の下で一貫性を持つことで、着実にお客様から選ばれる存在となっていくのです。
費用面で言えば、その多寡が問題ではなく、費やされる費用がブランディングとして同じ方向を向いているかどうかが重要なのです。

ですので、ブランディングは資本力の大きくない中小企業にも取り組めることですし、中小企業のように経営者が現場リーダーであり、小回りのきく組織であれば、事業活動とブランディングの方向性を合致させることはより効率的に実行できるのです。

実は私が、これから起業をしようという会社にこそ、ブランディングを創業時から取り入れていただきたいと主張している理由がここにあるのです。

起業家の皆さんは、これから事業を組み立てたり、外部への発信ツールを立案したり、また社員を採用したり、など様々な投資活動を行っていきます。上述のようにブランディングという戦略的思考の下で、同じ時間・エネルギー・経費などが費やされることにより、お客様からの視点で差別化されたポジションを築くことがより効果的になるのです。

これらは経営者である皆さんの経営戦略そのものを意味します。ゼロから会社や事業というグランドデザインを描き始める起業家の皆さんは、実際には会社や製品、サービスというブランド(差別化を象徴するもの)をいかにして築くのかという活動を日々行っているのです。

事例で引用したプラマイゼロ社やアメーラブランドのように、独自のポジションを築くことができれば大手競合他社との争いに巻き込まれることなく、優良顧客を広げることも可能となっていくのです。

起業、経営ノウハウが詰まったツールのすべてが、
ここにあります。

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