Vol.2 起業・開業時の印刷物、その作成ポイントは?

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
前回は、起業・開 業時の販促に関連する制作物のスケジュールについてお話しました。今回は、実際にそれらのつくり方についてのアドバイスをしていきましょう。名刺ひとつを とっても、会社によって千差万別。ちょっと差のつく制作物を目指しましょう。

 

名刺は文字に指がかからないことがポイント

名刺画像まずは、名刺作成のポイントから始めましょう。名刺はその小さな中にとても大 事な要素がたくさん入っています。でも、いくら初対面の人にアピールしたいからといって、なんでもかんでも盛り込むのはマナー違反です。情報は多すぎず少 なすぎず、受け取った人が気持ちよく見ることができることが一番大切です。では、具体的にはどうすればいいのでしょうか?経営者や店長でしたら、お客様に 自分や会社を早く覚えてもらうために、似顔絵や商品写真、ロゴなどを入れるのも、アクセントになっていいですね。また、自分をキャラクター化して入れる方 法もあるでしょう。こういった手法は、大企業ではなかなかできませんが、経営者になった今だからこそ、自由に考えて実行してみるのも楽しいものですよ。

次 に、名刺のレイアウトですが、名刺を渡すときに指が社名や氏名にかぶらないように配置してください。さらに、相手が受け取る時にも、相手の指が全く文字に かぶらないように配慮するのがベストです。そのためには、名刺の四隅に適度な余白を残しておくのがいいでしょう。何より、「受け取る人の気持ち」を一番に 考えることが大切です。名刺に入れる要素ですが、業務内容など具体的なことを入れたいのなら、あまり表面にゴチャゴチャと文字が増えるよりは、裏面もうま く使うほうがスマートですね。社名、肩書き、氏名、住所、電話番号、アドレス、ホームページのURLなどは表面に。残りの要素は裏面にするのがオススメで す。

名刺の形状ですが、インパクトを与えようとして奇をてらうのはマナー違反です。相手が保管しておく際に名刺ホルダーに入らないようで は、取扱いに困り迷惑をかけてしまうことになります。そこで、たくさんの名刺の中からも探しやすいように、色を工夫するのが賢明です。そういったことま で、きちんと考えて作成したいものですね。

 

挨拶状は数種類用意。 間違いがないように色を変えて

起業の挨拶状は、必ず出すようにしましょう。あなたがなぜ会社を辞めてしまったのか心配し ている人も多いでしょうし、今のあなたの動向を気にかけている人もいるでしょう。ですが、電話をかけて近況を聞いたり、ましてや前職の退職理由を聞くのは 気が引けるものです。あなたが起業・開業したことを知れば、そういう理由だったのかと納得でき、安心できるはずです。

挨拶状をつくる方たち に、私は「起業の思いを、この手紙の中で熱く語りましょう」とアドバイスしています。どうして起業の道を選んだのか、今後どのような目標を持っているのか など、自分の言葉できちんと、わかりやすく説明することです。それによって、「よし、こんなに熱い思いを抱いて起業したのなら応援してやろう」という味方 が増えるからです。そういう人達は、今後、会社を運営していく上で、さまざまな場面で助けてくれる心強いサポーターになってくれます。ですから、この挨拶状で は、ウケなどを狙うのではなく、襟を正して誠実に書くことが大切です。

そして、挨拶状は数種類用意するのが良いでしょう。「普段からお世話 になっている方」「今後、お世話になりそうな方」「取材してくれそうな編集部」宛ではそれぞれに内容が少しずつ変わってきますから、分けて考えたほうが書 きやすくなるでしょう。また、紙の色を内容によって変えておきましょう。そうすれば、封筒に挿入するときに間違って送ってしまうことが少なくなりますよ ね。紙も、安い紙は避けましょう。所信表明のようなものですから、紙質にもきちんとこだわってください。

 

開業案内には来店喚起をさせる仕掛けを同封

開業案内お店などを開業する場合、開業案内を出す方も多いでしょう。また、この開業案 内をポスティングするのもひとつの手です。案内状は、お店の開業日時、場所などを入れればOKです。あまり長く思いを語っても、ここでは誰も読んでくれま せん。必要なことだけを簡潔にまとめましょう。そして、工夫すべきは案内状と一緒に何を送るかです。同封するのは、お店で使える金券や割引券、ご来店プレ ゼント引き換え券などがいいでしょう。飲食店であればオススメメニュー、小売店なら商品案内などもいいですね。まずは、来店喚起できるものを同封するのが ポイントです。これは会社を起業する方にも応用できます。商品やサービスを扱っているなら、モニター募集やオープンキャンペーン実施告知などができます。

も うひとつ付け足しておくことがあります。こういった挨拶状や開業案内を出すときに慌てることのないように、宛先リストはきちんと作成しておきましょう。 「大事な顧客」「知人」「今後お世話になりそうな人」などにあらかじめ分類しておけば、発送も早く済みます。そして、起業・開業後も役立ちますので、準備 はしっかりしておきましょう。

さて、これらの販促ツールやそれに付随する制作物は、起業・開業準備段階だけでもずいぶんな数に上るもので す。間違いのないように、印刷前は必ず落ち着いて見直すことを忘れないでください。また、せっかくいい文章を書いても、体裁が悪くては台無しです。プリン タを使って自分で制作すれば、少しずつパターンを変えたり、実際に確認しながら作成できるので思いとおりのものに仕上がります。相手に合わせて何種類もの挨 拶状などをつくることも簡単にできますから、プリンタをぜひ活用してみてはいかがですか?思いを誠実に語った挨拶状を心を込めて手づくりすれば、あなたの 起業にかける熱意が、受け取り手にもきっと伝わることでしょう。
 

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