ネットショップ Vol.11 2足のわらじでガツンと稼げ。独自ドメイン出店とモール出店

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
ネットショップを 始める場合、自分で独自URLを取得して行う「独自ドメイン出店」と、楽天やYahoo!ショッピングなどのネット上のショッピングモールにお店を出す 「モール出展」、2つのパターンがあります。どちらを選ぶか悩まれている方も多いかと思います。結論から言いますと、どちらも出店されることをおすすめし ます。

独自ドメイン出店の長所と短所

 独自ドメイン出 店の長所としては、誰からも制約を受けないのでオリジナリティ豊富で個性的なページが構築できます。

 また、サーバー代やレンタル買い物 カゴなど、月々にかかる費用はモール出店と比較しても安く押さえられます。月々の固定費は売上に左右されませんので、損益分岐点を超えて、売り上げが上が れば上がるほど、利益は大きくなります。

 最大の長所は、売れれば売れるほど自分のお店という意識が強くなり、そこに「やりがい」が生ま れることです。

 短所としては、自由の裏返しですべてが自己責任となります。ホームページ構築、バックヤード、セキュリティ対策、 cgi(※1)設置などにある程度の専門知識が必要です。そして、独自ドメイン店最大の難関は、独自に集客努力が必要ということです。

  いくらいいページを作っても、お客様が来なければ商売になりません。サーバーにホームページをアップしただけでは、まずお客様は来ません。PPC広告(※ 2)を打ったり、SEO対策(※3)を考えたり、懸賞キャンペーンやメールマガジンでの販促など、すべて自分の判断のもと、投資をして手を打っていかなけ ればなりません。

 

モール店の長所と短所

 長所として は、インターネットの専門知識がなくても始められように、ショッピングモールが手軽にページ作成ができるツールなどを用意をしてくれています。もちろん知 識があればさらに充実したページ作成も可能です。

 モール店出店の最大の長所は、そのモール自体にすでにお客様がついているという ことです。特に楽天市場には約3,000万人のグループ会員(2005年6月現在) があり、圧倒的な知名度と会員数でネットユーザを集客しています。極端な話、楽天市場に出店するだけでパラパラと注文が入ったりします。これは独自ドメイ ンでは絶対に有り得ないことです。

 また、注文方法がモール内店舗すべてが同じ買い物カゴシステムなので、お客様がとても買い物をしやすい というメリットもあります。そして、共通のポイントが使えたり楽天広場でホームページを持っている人がアフィリエイト(成功報酬型広告)で紹介してくれた りと、独自ドメイン店では真似出来ないような集客システムがあります。

 短所としては、経費が少し高くつくと言う点が上げられます。(楽天市場ご出展のプラン)
スタンダードプラン契約で、1カ月の売り上げが100万円と仮定 します。それに対する経費は、
出店料:50,000円
売上課金:40,000円(100万円×4%)
楽天スーパーポイン ト:10,000円(100万円×1%)
 
 その他にも、楽天スーパーアフィリエイト成果報酬・システム利用料や共同購入、オークション システム利用料、モバイルシステム利用料等。大まかに考えて、100万円の売り上げを上げると、11~12万円ぐらいの費用がかかります。

  売り上げが上がるとこの比率は下がりますが、目安としては売り上げの10%ぐらいを楽天市場に支払うと考えればよいと思います。ですから、粗利益の低い商 材では、支払い手数料を考えた場合、厳しい運営になると思います。

 

共通 の経費

 独自ドメイン店にせよ、モール店にせよ、バックヤードでかかる経費は同じです。決済のためのクレジットカード手数料や代引き手数 料。配送のための運賃、梱包資材、倉庫など。販促のためのカタログ制作費やホームページ作成の経費。店舗運営のためのシステム費、機器類の購入。そして人 件費。

 このようにネットショップを運営するには、お客様には見えにくい経費が大変多くかかります。通信販売という商売は概ね粗利益率が 40%以上ぐらいないと運営が難しいと思います。

 こういった経費を鑑みても、楽天市場、Yahoo!ショッピングに出店するメリットは あると思います。どちらのモールにも固定客が付いていますので、そのお客様に来ていただくことはお店にとってありがたいことだと思います。

  以上をふまえて、モールで売り上げを確保しつつも、独自ドメイン店で独自に集客をして売り上げを上げることが大事なことだと思います。両方のいいところを 取り入れてネットショップを運営されているお店はたくさんありますので、みなさんも両方に出店さることを検討されてはいかがでしょうか。
 

 

※ 1:Common Gateway Interface WWWサーバのシステムにおいて、外部のプログラムを起動し、その結果をWWWブラウザ上で実行する仕組み。HTMLだけでは記述で きない動的なページを作成することができる。

※2:Pay Per Click の頭文字を取ったもので一般に「クリック課金」と呼ばれている。ユーザーのクリックに対して自分で決定したクリック単価(CPC)を支払う「クリック課 金」という仕組みのテキスト広告で、非常に費用対効果が高い方法。一般的には、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンの検索キーワードに連動して 広告を掲載するリスティング広告を示す。

 

※ 3:Serch Engine Optimization 検索エンジンサイトで検索した時に上位表示させる方法。

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