Vol.11 「できたて会社」は、人を増やす前に無駄を減らそう

人事・労務

執筆者: ドリームゲート事務局

皆さんの事業が成 長して仕事が増えてくると、「人のチカラを獲得する」ことが必要になりますね。その時にまずやって欲しいのが「現在の仕事の流れ」を見直すこと。よーく考 えてみると、人を増やさなくても「人のチカラを獲得する」ことができるんです。

 

人件費を増やし過ぎない工夫が必要

 「成長 できる機会を、人が足りなくて逃している」

 事業がうまくいき、急成長期を迎えた起業家が共通して持つ思いです。成長指向の高い起業家ほ ど、人材が必要だと感じると、居ても立ってもいられなくなるものです。こんな時には、つい、「よい人材を獲得するのは先行投資だ」とばかりに、必要以上に 従業員を採用してしまうことがあります。こうなると、まだまだ経営基盤が弱い「できたて会社」は、余剰人員を抱え、あっという間に赤字会社に転落してしま います。実際に、創業3年目で業績も順調で、1年間に20数名の社員を3倍近くに増やしましたが、その1年半後には人件費を負担できなくなり、社員数をも との20数名まで減らさなければならなくなった企業の事例を、目の当たりにしたこともあります。人件費は売り上げに関係なく支出を続ける経費ですから、増 やしすぎた時の経営のダメージは致命的です。

 新たに「人のチカラ」を活用する「カタチ」は、従業員を採用するだけではありません。特に、 お金が無い「できたて会社」での従業員の採用は、本当にそのカタチが「最適な場合に限る」と、考えてください。新たに人のチカラを活用する方法は、他にも たくさんあるのです。

 

「人を増やす」前に「無駄な仕事」を減らす

  まず、新たなチカラを「社内から手に入れる」ことができます。

 忙しくて人が足りないから採用しようと言うのに「社内から手にいれる」なん て、馬鹿なことを言っていると、思わないでください。まず、現在の仕事の流れと内容を、しっかりと整理してみます。もしかすると、現在の仕事の中に、「無 駄な作業が隠れていませんか?これらを整理すれば、いたずらに従業員を増やさなくてもよい場合が、数多く見られます。また、「必ずしも自社の従業員がやら なくてもいい業務」を慣習で行っていたり、複数の人が重複して担当している業務があったりすることも、よくあります。「人を増やす」前に「(無駄な)仕事 を減らす」ことをまず考えるのです。

 さらに、こまごまとした作業や業務を一つの流れにまとめることができれば、その部分を自社の仕事から 「切り離し」て、外部に発注できる可能性もあります。例えば、飲食業で野菜や肉などの素材の下ごしらえを、それぞれ八百屋さんや肉屋さんに依頼して、自分 の店舗が望む仕様に、半加工してもらうケースです。この場合、外注コストだけを考えると、自社の従業員が作業をしたほうが直接コストは安いかもしれませ ん。しかし、下ごしらえを外注して生まれた時間を、さらに「付加価値を生む仕事」に振り向けることができれば、店舗の経営全体で考えると、大きなメリット が生まれることもあります。

 もちろん、外注化すると、その工程に関する「ノウハウ」を社内に蓄積できないリスクもあります。そこで、ある 外食企業では、使用する素材の一定割合だけは店舗内で下ごしらえをする工夫をして、そのリスクを回避しています。

 

 このほ かにも、社員やアルバイトの「シフトを組み替える」「仕事の担当や役割を変える」「人の配置を変える」などの工夫をすることで、社内から「新たな人のチカ ラ」を手に入れることができる可能性が、たくさんあるのです。仕事が増えた時には、すぐに「採用」を考えるのではなく、知恵を働かせて、現在の仕事の中身 を見直してみる。これをやってみてください。

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