Vol.26 あなたは何級?スカイライン検定のPR力に迫る

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
「必ずGT-Rは 復活する」2001年の東京モーターショーで、当時COOだったカルロス・ゴーン氏が宣言してから約6年。ついにファン待望の国産スーパーカーが登場。そ の華々しいデビューと同時に開催されたあるプロジェクトを発見しました。

 

常に注目を浴びる車 NISSAN GT-R

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  2007年の東京モーターショーで注目を浴びた車といえば、やはり日産GT-R。

  2001年の モーターショーでのカルロス・ゴーン日産COO(当時)の復活宣言から、熱狂的なファンの待望をうけてのデビューです。

  会場では絶え間 なく人だかりができ、フラッシュがやまない状態でした。

 誰でも安全に、快適に、速く走れるスポーツカーというコンセプトで開発された国産 スーパーカーの存在感は独特で、私もあるきっかけで運的席に座りエンジン音を聞くことまでできたのですが、十分な期待感を持たせてくれるものでした。

  このまま続けるとマーケティングのレポートなのか、GT-Rのインプレッションレポートなのか分からなくなってしまうので、話を無理やりマーケティングに 持っていきましょう。

 

黒覆面はどれだけ期待値を上げた?

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 やはりGT-Rといえば、スカイラインの名前は外れても、その歴史、ストーリーを重ね合わせてしまうものです。

  この記事を書いている12月の発売時点で2200台以上という当初月販計画の11倍強の予約注文を受けているのも性能以外にも理由があるのではないかと思 います。

 正式発表までその全貌はシークレット。フロントカバーを付けたまま疾走する黒覆面のGT-Rの写真がそこかしこでスクープされる など、チラ見せ(というよりチラ隠しか)によって期待感、注目度は嫌でも上がってしまったわけです。

 こうしたこともマーケティングのひと つとして計算されていたのかどうか分かりませんが、とにかく発売までの期待値と情報のコントロールには参考になる点がたくさんあったと思います。

 

知識欲をきっかけに親近感を増す

 
 でも、私が今回あえて注目したいのは、ある検定の ことなのです。その名も「スカイライン検定」。

スカイライン検定
http://blog.nissan.co.jp/SKYLINE/KENTEI/
 

  スカイラインファンなら誰でも分かるような簡単な問題から、それは考えたことなかったというようなマニアックな問題まで、全30問からなり、得点によって 1級から5級までの認定証がもらえるというものです。

 世の中、検定ブームですが、その使い方として参考になる事例です。

  ちなみに私も受けてみましたが、最初は3級。ひょっとしていきなり1級とか取れちゃうかもなどと思っていたもので、ちょっとショックでした。

  しかし、何度もトライできるので、結局1級をとるまで頑張ってしまいます。知識欲というのは、結構なモチベーションになるものです。

 

スカイライン検定のポイント

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 検定を受けていくと、スカイラインの歴史、さまざまな背景について、よりくわしくなってしまうというわけです。

  また、日産関係者のほか、ブログの読者からも募集するなど、スカイラインに関心のある人をすべて巻き込んでのプロジェクトとして育てていく読者参加型で今 後進んでいくようです。

 そして、検定の認定書はブログパーツが用意されるなど、口コミ効果を狙った仕掛けも当然ながら仕込まれています。

  私のように、検定のことを誰かに話すという人もいるわけですが、話題にしようと頑張らなくても伝えられるツールが用意されているのがポイントです。

  実は、これと似た方法でフリータレントテストと呼ばれるものがあります。しかし、さらに「検定」とすることで、より向上心をくすぐられるところがあると思 います。

 着実に興味を引きながら、マインドシェアもアップしていく、シンプルですが非常に参考になる例だと思います。

 し かも、やりようによっては大きな予算をかけなくてもできます。中小、ベンチャー企業でも参考にできる方法ではないでしょうか。

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