起業の心得:ゲンイチ第106回 間口を絞り込む

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

事業を考える時、誰もが売り上げをたくさんあげたいと思います。たくさんでなくてもいいから、飯が食えるぐらいの注文や依頼や発注がほしいと思います。だから、どんな仕事でも取りたい。仕事の間口を広げておきたい…… と思うのです。でも、これが間違いなのです。

交流会で名刺交換した彼に「どんな仕事をしているの?」って聞いたら、「グラフィックのデザインなんですが、最近はWebの仕事も増えて……デザインならなんでもやりますよ」って答えてくれました。この答えって「要は仕事をいただけるんなら何でもやります」って聞こえます。

このメルマガの第95回「ピン角鋭く!エッジを効かす!」でも書いたのですが、「なんでもやります」にポリシーってないよね。聞く側は「なんでもやります」って聞いて、「なんでも頼もう」とは思わないです。でも、仕事のチャンスをこぼしたくないから、僕らはついつい「なんでもやります」って言ってしまいます。

さっきの彼ですが、彼がこう答えたとしたらどうでしょうか?「どんな仕事をしているの?」→「グラフィックのデザインをしているんです。紙です。最近はWebしないと食えないよ、なんて言われるんですが、僕は紙が好きなんで、グラフィックしかしません。パッケージやロゴなんかにも興味はありますが、僕の中ではまずは紙なんです。グラフィックがしたくって、デザイナーになったんですから。飯食えてないですけど…… (笑)他はしません」
こう答えたなら、僕の頭の中にグラフィック=彼ってインプットされます。そして、なにより、ポリシーあるから応援したくなります。
ここなんです。僕らは一人前になるまでは応援してもらわないと一人ではなんにもできません。怖いけど、間口を絞り込んでください。絞り込んだ間口がみんなの戦う土俵になります。次回はこの土俵戦略について書きますね。

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