「起業」と「経営」の違いを理解する

経営改善・成長戦略

執筆者: ドリームゲート事務局

「起業しよう」と考えている人は、「起業」と「経営」の違いをきちんと説明できるでしょうか?初めから両者の違いをしっかりわかっていないと、大変なことになってしまいます。

「全国新設法人動向」調査では、2008年は法人での起業数が約10万だったのに対し、2018年は約13万。少しずつ増加してきています。
この増加には少額で起業をすることが可能になったことが理由に挙げられます。今では「1円で起業」とも言われ、ますます起業への意識が高まっています。

しかし、起業する人が増える一方で、年間では約8000件以上の法人が倒産や何らかの理由で廃業しているという結果がでています。また、個人事業主は起業後1年で37.7%が廃業、10年後まで生き残るのはたった1割と言われているほどのかなり厳しい現状にあります。

いくら「起業」をしたとしても「経営」を計画的に行うことが出来なければ、成功しません。今回はせっかくの起業を失敗させないためにも「起業」と「経営」の違いを説明しながら、成功させるポイントをご紹介します。

「起業」と「経営」では求められるスキルが全く違う

「起業」と「経営」では求められるスキルが違います。起業することだけを考えるのではなく、起業後には経営のスキルも必須なのできちんと経営についても考えておきましょう。具体的にそれぞれどんなスキルが求められるのでしょうか?

「起業」に求められるのは新しいものを生み出すスキル

「起業」は新しい事業を始めることで、0から1を生み出すことスキルが求められます。会社の中で新しく事業を始めるのとは違って全責任が自分にくるので大きなリスクもあります。経営とは違い、ある程度のリスクを覚悟で飛び込んでいく挑戦的な姿勢も求められます。
そして、その後の成功は「経営」にかかってきます。まずは、必ずこれで成功させるという強い意志と綿密な起業前の計画が大切です。

「経営」に求められるのは利益を生み出すスキル

「経営」は、起業後にその1をさらに大きくしていくために利益を生み出していくことが求められます。結果が会社の存続に影響していくので、必ず利益が上がるという論理的な根拠をもとに経営をしていく必要があります。廃業している方の多くは起業後の経営悪化が原因にあげられるかと思います。

利益を生み出すだけではなく、資金のやりくりも経営では大切です。起業することだけに意識を持ってかれないように起業後の経営のことも考えておきましょう。

「起業」後、収益が上がった時点から『経営』がスタート

起業家のみなさんの中には、もしかしたら「儲ける」ことだけを目標にしている方もいるかもしれませんが、「儲ける」「規模を大きくしたい」というのは『経営』なのです。そんな経営がスタートする前にまず考えなければいけないことがあります。

起業前にビジネスモデルとマーケティングを考える

起業する際にまず取り組むのは収益を上げることです。収益を上げないことには経営は始まりません。そのためにビジネスモデルとマーケティングを綿密に練り上げることが必要になります。考えるポイントは2つ。

  1. ビジネスモデル→「何をどういう形で誰に売るか」
  2. マーケティング→「売るためのロジック」

ビジネスモデルは利益を生み出す仕組みのこと

ビジネスモデルというのは、利益を上げていくための仕組みづくりをすることです。提供する商品やサービスを作り出し、「これはいける!」と思うまで練り上げたら、次はどういったターゲットにそれを売るのかを決めます。こうして利益が出るビジネスモデルを考えていく必要があります。

しかし、良い商品やサービスを提供すれば必ず収益が上がるかというと、またちょっと違って、そこには「売るためのロジック」が必要なのです。

マーケティングは効率的に売る仕組みのこと

良い商品やサービスを考えても、それをお客さんが買わなければ意味がありません。つまり、必ず売るためにも買う側のニーズを把握しておく必要があるのです。お客さんが買う価値がある商品やサービスは何かを調査し、お客さんが自分のところで買う価値を確実に作り出すことが「売るためのロジック」です。

このようにビジネスモデル+マーケティングの両輪が揃って、初めて収益が上がります。そして、ここから「経営」がスタートします。

『経営』は発展性を視野に入れて事業がスタート

起業家の中には、「儲かる」ことをゴールと思っている方も結構いるようですが、儲かれば終わりというのではただの「商売」。『経営』は、収益が上がってからがスタートなのです。儲かったお金を次に何に「投資」するかがわかっていないと、ビジネスは継続的に発展しないということです。

実は、発展させていくためにも起業するときの商品やサービスの値段の決め方はすごく大切なのですが、ここを間違うとのちのち「組織化」できなくなってしまいます。

値段を安くすればいいわけではない

例えば、SOHO(個人事業主)の人がとても安い値段でサービスを提供できるのは、自分が食べていければいいからです。しかしその延長で起業してしまうと、儲かっても人を採用できなくなってしまうのです。人件費が増えれば、いきなり赤字になってしまいます。最初から人を雇うことを想定して、商品やサービスの値段を設定していないと、ビジネスは発展していきません。

起業するときからビジネスの組織化を考える

起業するときから、将来「組織化」してビジネスを大きくしていくイメージを持っていないと、競争力を出そうと、つい安い値段でスタートしてしまいがちです。それでは、後になって値段を上げるというのはなかなかできにくいので、この発想だと一生個人事業で終わってしまうことにもなりかねません。そうならないためにも、頭の中では常に先のことを考えながら判断していかなければいけません。

経営は継続と発展の繰り返し

商売というのは一過性のものですから、儲かればOK!極端に言えば、人を騙してでも儲けた人の勝ちみたいなイメージですが、『経営』というのは継続と発展ですから、発展性がどこまであるかを考えてビジネスをスタートしないといけないのです。ビジネスを長期的に発展させるためには、経営者として取り組むべきことと、その順番をわかっておく必要があります。

まとめ

「起業」と「経営」はセットで使われていることが多いので、つい同じような気がしてしまいますが、ここの違いをしっかりと理解しておいてください。簡単にまとめると、新たな事業を起こすことが「起業」であり、利益を上げていくことが「経営」です。
今の日本では、年間10万件以上が起業し、8000件以上が廃業しています。

10年以上も長く生き残っていくには、やはり起業前の綿密なビジネスプランとマーケティングの構築はもちろん、その後の「経営」が鍵を握ります。これから起業をしようと考えている方は、10年以上続く事業を目指して、きちんと起業と経営の計画を作り上げましょう!


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