フリーマガジンの代表的な流通方法

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
流通方法が異なれ ば、対象者も読むシーンも異なり、メディアとしての価値も変わります。あくまで流通の目的は、消費者と広告主をつなぐ役割としてのインフラです。流通方法 別の特性を踏まえて効率的に活用してください。

 

4つの流通方法

フリーマガジンの代表的な流通は大きく 分けて4種類あります。

 

【プル型】

● ラック設置

 欲しい方だけが取得するため、広告の費用 対効果が高い(他の流通に比べ)設置によって看板効果にもつながる。取得量は、媒体の魅力に起因するため、残数管理やラック数が少ないと短期間での配布が 困難になる。

 (東京では駅やコンビ二などに新規設置するのは競争が激しい)

参入度難易度★★★(自社ラック設置は参入度が 高い)  効果度★★★(非常に高い)

● オフィス配布

 固定の読者に確実に配送できる。読者の流動性に乏しく、リスト管理 状況に不備があるとプッシュ型になり、不要な配布が生まれる可能性もある。

 (属性を明確にすることで、ターゲティングメディアとしての信 頼性は高められる)

参入度難易度★★(独自リスト構築が鍵)  効果度★★(やや高い)

【プッシュ型】

●  街頭配布

 新規の読者確保につながる。短期で大量に消費者に届けることも可能。ユニフォームやのぼり、声だしなどでプロモーション効果も 期待できる。必要のない方に渡してしまう可能性もある。

 (配布対象や配布員の教育をすることで、不特定多数を避けることは可能)

参 入度難易度★(非常に安易)  効果度★(質よりも量やPR重視なら可)

● ポスティング

 エリアや住居状況に合わせたセグ メントが可能。必要のない方に渡してしまう可能性もある。

 (地域性重視で幅広い層や主婦などを狙ったメディアで成立しやすい)

参 入度難易度★(非常に安易)  効果度★★(地域性重視なら可)

 

ラック は大きく4種類、事業戦略に合わせた流通戦略を組み立てよう

 

 上記した中でももっとも一般的なのがラック設置です。ラックに関し てもう少し掘り下げてみましょう

■ラックの設置形式一覧

1.自社ラック:発行者が独自で設置箇所を開発し自社の媒体 を設置する形式。

2.連合ラック:流通専門会社の保有するラックに媒体が設置料を支払い掲出する。

3.自社連合ラック:出版 社が単独で保有し自社が発行してる複数媒体を設置する。

4.協同ラック:出版社同士でタイアップし、複数媒体を設置する。

フ リーマガジン事業として見たラックの特性

●自社ラック

 広告効果が高いが、生活者にとっては媒体を選べる選択肢はな い。1カ所1カ所原則、設置箇所を増やしていくため、ターゲットへ効果的に流通させる戦略を組み立てやすいが、インフラ開発には相当時間がかかる。構築で きれば事業の安定性は高い。

●連合ラック

  複数の媒体があるため、選ぶ楽しさはあるが発行社としては、埋もれてしまう可能性がある。また、フリーマガジンというだけでメディアとしてのターゲットが 同一でないものが混在しているケースが多く煩雑な感は否めない。事業のスピードを高める上では、自社ラックより設置箇所をすぐ増やせる利点は大きい。

● 自社連合ラック

 1社で複数の媒体を発行している会社のみ実現可能。1スペースを1社の複数の媒体でシェアするためコストメリットも高く、 生活者にとっても選べる選択肢が広がる。小規模の会社では実現は難しい。大手向けの戦略。

●協同ラック

  別々の発行社同士で1つのスペースをシェアする形式。競合しない媒体でありターゲットや事業戦略が一致しないと実施するのは厳しいのが現状。大規模な事例 はなく、自社ラック共に設置していた場所をキレイにするために、2~3媒体入るラックに切り替えて設置する事例か、駅などが用意したラックで1社原則のス ペースを2社でシェアする形式が主。

 自社の事業計画に合わせて、上記のラック特性を踏まえてラック戦略を組み立ててください。一 度構築し ても、常に改善していくことが必要ですので、自社でキメ細かな動向を把握することが重要です。誌面構成と流通方法の面白い組み合わせで新しさや独自性を発 揮することがいくらでも可能です。新しい常識をつくるのは、「交渉や対話」が命です。流通設置箇所など、利害関係者を共感させる主旨をもってフリーマガジ ン業界の新しい発展に努力していきたいものです。

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