ネットショップ Vol.3 オオクワガタのネット販売で年商7000万円を生む起業家(前編)

事業計画

執筆者: ドリームゲート事務局

オオクワガタを中 心とした昆虫及び飼育用品を販売するネットショップ『オオクワガタの暖家』で起業した、有限会社ドルクスダンケ代表取締役の坪内俊治さんのインタ ビュー(前編)です。

有限会社ドルクスダンケ
代表取締役
坪内俊治さん

  今回は、オオクワガタを中心とした昆虫及び飼育用品を販売するネットショップ『オオクワガタの暖家( http://www.e-mushi.com/ )』で起業した、有限会社ドルクスダンケ代表取締役の坪内俊治さんを訪問。その様子をレポートする。

 坪内さんのネットショップ人生は、 以下のように大きく分けて3つの時代に分けられるので、順を追って紹介しよう。

第1期 1997年~2001年 マニア相手の趣味兼副業
第 2期 2001年~2004年 商売と真剣に取り組み、本業化への準備
第3期 2004年~現在   有限会社を起業。商売が軌道に乗る

 

マニア相手の趣味兼副業の時代

 小さな頃から虫好きであった坪内さんの 商いの始まりは、とても小さなきっかけだった。お世辞にも、プロとは言い難いスタートである。国産のオオクワガタが、非常に高値で売買されていた時代が終 わろうとしていた1997年に、坪内俊治さんは8400円でオオクワガタの幼虫を買い求める。

 この幼虫こそが、現在年商7000万円に成 長した「オオクワガタの暖家」ネットショップの原点となる。当時の様子を、坪内さんは、「最初はすごく安易な気持ちでした。幼虫からオオクワガタを育てて 小遣い稼ぎをしようと思いました。家内にも、『100万円貯まったら、オオクワガタ飼育をやめるよ。その貯金でディズニーランドに行こう』といったんで す」と語る。

 その当時、坪内さんの仕事は、父親が経営するそば屋で働くひとりの店員だった。そば屋の勤務時間は、6:00~21:00と 長い時間だったが、仕込みが終わった後の空き時間や、昼食後から夕方までのお客様の来店が少ない時間があった。前年度に始めたオオクワガタが繁殖し、売り たいと思いはじめ、この空き時間を利用してホームページ製作を始める。そのきっかけを、「時代の背景にITがあったから」と坪内さんは語る。

  そして、1998年9月23日にネットショップ「オオクワガタの暖家」をオープン。その当時、Yahoo!は審査制ではなく、自己申告による登録制。すぐ にYahoo!が「オオクワガタの暖家」をカテゴリ登録してくれたこともあり、驚くことに、1週間以内に1700円でオオクワガタが1匹売れた。

  当時を振り返った坪内さんは、「その頃は、趣味というか副業でした。商材も説明もマニア相手。ネットは安いところに注文が流れる世界と思っていましたの で、その当時の顧客リピート率は10%程度でした。ネットとはそんなものだと思っていました」と語る。

 細々だが、繁殖したオオクワガタや 幼虫をネットで販売し、売れたお金はすべて次の在庫や、飼育技術のスキルアップに使っていた。生活に回すことなく、全部虫にお金をつぎ込んだので、プロで はなく素人の副業レベルだったと話す。

 

本業化への準備時期

  坪内さんは、2001年に1冊の本と出合う。「この本を読まなかったら、現在の自分はなかった」と語っている。

電子商店繁盛の鉄則
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822241890/

心斎橋みや竹 宮武 和広さんの本。
http://www.kasaya.com/

  「この本を読んで、テクニックがどうのこうのではなく、インターネットで商品が売れるという事実を、はっきりと感じました。それ以前はマニア向けのサイト でしたが、これをきっかけに、一般人向けのサイトに変化させていきました。ネットで売り続けるために、息の長い商売をするために、マニアではなく一般人に 理解していただこうと考えました」

 これを機に、坪内さんの心の中で、副業から本業への転換が始まる。「サイトを一般人向けに変更し、少し ずつだが手応えを感じ始めました。自分にはこの道しかない。この道で生計を立てていきたい」

 本業として起業するために、坪内さんが準備を したことは、オオクワガタが売れた代金全てをサイト構築のためのシステムに投資することだった。「そば屋の給料で生活はなんとかなっていましたので、未来 のために、ディズニーランドにも行かず(笑)、すべてインターネットで商売が出来るシステムに投資しました」と笑顔で語る。

 しかし、時を 同じくして、本業のそば屋の経営が次第に傾いていく。親父と自分の二家族の生活が、現在のそば屋の収入では維持が難しい窮地に陥る。悩みに悩んだ坪内さん は、生活のため、家族が幸せになるために、「オオクワガタの暖家」で起業を決意し、ついに、有限会社を設立することになった。

(後編)に続 く・・・

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