学生から起業・独立 Vol.2 学生起業家=普通の起業家になる前のひとつの過程

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
「学生起業家」とあえて「学生」と冠する背景には、名付ける側・名付けられる側の双方に理由があります。では、そもそも「学生起業家」とは何者なのでしょうか。

学生起業家とは?その定義と意味を考える

「学生起業家」という言葉をよく耳にする世の中になったのかもしれません。近年、「学生起業家」という言葉を耳にする機会が増えました。しかし「社会起業家」や「情報起業家」といった業種的な区分とは異なり、「学生起業家」は「青年実業家」や「シニア起業家」といった年齢層・ライフステージを示す分類に近い存在です。そして、学生起業家は定義らしい定義はたぶん今までなされていないと思いますが、一般的には「現時点で学生であり、かつ個人事業もしくは法人として事業を行っている、もしくは行いつつある人」になるでしょう。広義としては「かつて 学生時代に起業した人」も学生起業家に入ると思います。個人的には後者の定義でいいかと、思っています。ただ、実際問題、60歳の学生起業家というのもど うかとは思います。基本的には前者の意味合いで、今後は「学生起業家」を使うことにします。

学生起業家は、起業家になる過程のひとつ

今日では、学生が起業することは特別なことではありません。インターネット上には、学生起業家として成功を収めた事例が数多く存在し、10人や20人といった単位で簡単に見つけることができます。
それでもなお「学生起業家」とあえて呼ばれるのは、以下のような背景があるからです。

◆つける側としては、
・珍しいから(と思ってる)
・いわゆる通常の起業家のひとつ前でしかないよ、という意味合いも含めていいたいから
・その人を表わすのに非常に理解されやすいから

◆つけられる側としては、
・学生でがんばっているぞ、という意味
・まだ学生でしかないぞ、という意味(学生なので許してくださいというのもあるかも)
・自分をすぐに理解してもらいやすいから

というのもあるでしょう。どのような理由にせよ、学生起業家というのは、一人前の起業家になる前の一時的な特別な状態であり、その状態だから故のメリット、デメリットを受けられる存在、そして、その状態をうまく立ち回っている存在であると思います。

学生起業家に求められる“自覚”

学生起業家の特徴として一般的に「社会人経験がない」というのが良かれ悪しかれ大きな特徴です。勤め人の経験がないのでよく言われることとしては、
・一般的なビジネスルールを理解していない
・アイデア先行型の起業家が多い
・資金的に不十分な人が多い
これらは学生起業家を理解するのにわかりやすい3つの特徴だと思います。

デメリットでもあればメリットでもあることは、あらためてくわしく書きますが、学生起業家としては上記3点も含めて、一般的に、自分たちがどのような立場で、どのように思われて、人が接してきているのか?を自覚する必要があります。経験的なことでいうと、
「学生だから安い値段でやってくれるだろう」
「学生だから品質はそこまでよくはないだろう」
「学生だから小回りが利くだろう」
「学生だから問題が起きたときは逃げるのではないか」
「学生だから卒業したら就職するのではないか」
「学生だから遊びでやっているのではないか」
学生だから・・・は、多くの人に少なからずもたれているイメージです。

これらはあくまで一部の偏見にすぎませんが、こうした認識が存在していることを自覚し、それに対して誠実に対応していく姿勢が求められます。

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