Vol.01 会社に合った固定資産の調達方法を考える~リース編~

会計・ファイナンス

執筆者: ドリームゲート事務局

固定資産を調達するに当たって、購入以外の方法としてまず頭に浮かぶのはリースの利用です。そこで、今回はそのリースについてのポイントを押さえてみましょう。

リースで固定資産を調達する

 起業をしたらさまざまなモノが必要となります。パソコン、コピー機、FAX、机などのOA機器はもちろんのこと、営業用の自動車や、店舗ならば厨房機器も必要となります。これらを導入する場合、1台の価格が高額となるため、一度に必要資金を準備するのは大変です。

 そこで、これら固定資産の導入時に検討したいのがリースです。リースは、月々一定の費用(リース料)さえ払えば、事前に購入資金を用意できなくても、事業に必要な固定資産を導入することができます。銀行から必要資金を調達して導入するよりも手間もかからないため、ぜひ積極的に活用したいところです。

 

リースの仕組み

 しかし、簡単にリース契約を結ぶことができるかといえば、そうではありません。契約をするに当たっては所定の審査があります。なぜ審査があるかという理由は、リースの仕組みにあります。

 リースとは、固定資産を導入する会社の代わりに、リース会社がその固定資産を販売店から購入し、その購入した固定資産を一定のリース料を支払うという契約で、会社に賃貸(リース)するというものです。従って、いわばリース会社は固定資産の導入会社に融資するのと同様の結果となるため、導入しようとする会社に最後までリース料を支払う能力があるかどうかを審査するのです。

 リースの審査ですが、通常は販売店が提携しているリース会社との契約となるため、銀行からの直接融資よりは利用しやすいようです。また、審査に要する期間も銀行からの融資と比較して、短いのが一般的です。ただし、起業したての小規模な会社の場合は、連帯保証人が求められたり、審査の結果次第では契約が結べないケースもあるので注意してください。

 

導入に当たってのポイント

 では、実際にリースを導入するに当たってのポイントについて、導入のメリットは何か?またデメリットは何か?について説明します。導入するかどうかの意思決定は、両者を比較して慎重に判断しましょう。

(1)メリット

・ 税務、経理上のメリット
 リース料は原則的に全額損金で処理できる(全額経費にできる)とともに、リース料は一定のためコスト管理が容易にできます。

・ 事務管理上のメリット
 リース資産の所有権はリース会社にあるため、固定資産の保有に伴う固定資産税の納付や保険料の付保などの煩雑な管理業務は、リース会社がすることになります。

・ 財務上のメリット
 リースにより導入した資産は貸借対照表に計上されないため、決算書の上では会社が身軽になることができ、また、リース契約を締結しても銀行からの借入枠には影響を与えません。

 

(2)デメリット

・ 最終的な支払額が多い
 リースの場合、初期費用は少なくて済みますが、リース料は利息(銀行の融資に比べて高い)や手数料相当分などが購入価格に上乗せされて算定されているため、トータルの支払額は購入するよりも多くなります。

・ 中途解約の不可
 リースは原則的に中途解約できません。中途解約をする場合は残存リース料を一括返済しなくてはいけないため、一度、リースで導入すると撤退するのは困難となります。

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