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新規事業との出会い

このような中で、韓国でEVを製造販売している CT&T社と出会い、電気自動車が現在の環境社会の中で、排出ガスや二酸化炭素を排出しない極めて優しい対応車であると考え、交渉の厳しい海外企業とのビジネス交渉がスタートしたのです。
電気自動車の歴史的背景
日本での電池式電気自動車の開発状況は、1970年代ごろからダイハツ工業とスズキの2社だけが手がけていました。1990年代になると地球環境やカルフォルニア州ZEV規制試行などの開発がスタートし、高性能な第2世代電気自動車が登場し始めました。しかし決して現実的な物ではなく、価格や性能において一般庶民が手軽に購入し、使用できるものではありませんでした。
しかし、2008年現在、日本の自動車会社はそのほとんどがEVの開発を進め、現在は、日本中の電力会社と共同研究で市販化に向けて開発が進められている状況です。特に富士重工業では、2006年から東京電力と共同で業務用電気自動車を利用して実用実験をおこない、スバルR1eを40台、東京電力や神奈川県の業務用車輌として実際の交通環境の中で使用、更なる開発のためにさまざまな走行データを収集し、近い将来の販売の為に環境作りを進めています。
いよいよ販売

上記EVの環境性能について公表されている資料によりますと、ちなみに三菱自動車株式会社の電気自動車(I MiEV)は、リチウムイオン電池で160km走ることができます。現在の深夜電力料金も含めて考えれば、1kmあたりわずか1円弱のコストで走ることができるようです。
新規事業の草案
株式会社勇来は、韓国の CT&T社に比べればまだまだ小さな企業ですが、日本での販売権を取得する過程で、まず販売における事業計画書つくりから開始しました。
日本の電気自動車の開発状況を調査し、現在の市場調査、販売状況、営業戦略、あらたな販売方法およびメンテナンスの概要等々、多大な時間を要しました。特に、車は生命を預かる移動手段ですので、この点は特に重視し、製造会社との意見交換を重ね現在に至っています。
販売スケジュール

新規事業への対応と対策
新に事業を創設したり、現状の事業の中での新規事業に関しては、そのほとんどが市場調査と戦略の分析を怠っているようです。特に、その事業におけるSWOT分析をしていないケースがあります。
SWOT 分析とは、企業の戦略を行う際の分析方法です。
具体的には、機会(O-opportunities),脅威(T-threats)、を検討し、考慮したうえで、その組織が持つ強み(S-strengths)と弱み(W-weaknesses)を確認・評価するという分析方法です。戦略策定やマーケティング計画など、幅広い分野で活用できますので、これから新規事業を立ち上げる際は、ぜひこのような分析方法を活用し、しっかりとした経営戦略を立てるお役に立てればと思います。

