起業の心得:ゲンイチ第73回 実践と研究の衝突

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

今日はティモンズ博士3部作の最終回「実践と研究の衝突」です。彼はベ ンチャービジネスの研究で、この衝突が大切であると言っています。つまり、実践だけでもダメ、研究だけでもダメってことです。
衝突から新しい価値が生まれるのです。

まず、大前提があります。ベンチャービジネスを専門に研究している研究者とかコンサルタントは、以外に少ないのです。ベンチャービジネスという概念が出来たのが近年であること、それと、小さな会社のことを研究してもお金にならない、この二つが理由です(笑)。2000年以降、日本でも新興市場ができ、起業から公開までの期間が大幅に短縮しました。これを受けてベンチャービジネス研究も盛んになったようには思いますが、まだまだです。
しかし、その少数の研究者や僕たちコンサルタントが、現場ではなかなか受け入れられないのです(泣)。起業家達はこう言います
「あなたは起業したことがあるのか?あなたは経営したことがあるのか?経営は理屈やない。実践だ!あなたに何がわかるというのか?勉強して経営者になれるなら、大学の先生はみな大金持ちになる」とね。
僕は起業家でもあるので、この意見もよくわかります。確かに中途半端な学者やコンサルタントより、起業家の方がよく知っていて、知っているだけではなく、出来る、やってしまえる力、を持っていますから。

起業家達は経営を体で学んできました。だから、体が覚えています。彼らは理屈やないと言います。理屈やないから理屈では教えられない。体験です。でも、同じ体験をスタッフにさせていたのでは、いくら時間があっても足りません。しかたないので、「理屈やない。つべこべ言わないで言われたとおりにヤレ」と号令をかけます。これでは人は育ちません。彼らは自分で考えることをやめてしまします。僕たちは行動と同時に、何故そうするのか?という理屈を一緒に教えないと彼らは指示された事を解釈し、アレンジし、応用できません。
研究者やコンサルタントは起業家の経験値を研究し、理論に落とし込みます。実践を研究し、研究を実践に落とし込み、実践と研究から答えを見つける。この作業がベンチャービジネスを学ぶと言うことです。研究の為の研究ではなく、実践に戻すことで、実業に役に立つことが私たちの目的です。

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