Vol.8 【実録】ケータイ業界の現状。モバイル2.0

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
会社立ち上げから 3カ月。ケータイビジネスの生態系が明らかに新しい平衡点を目指して動き始めているのを実感しています。

 会社立ち上げから3カ月。全力で走ってふと気づいてみたら、もうクォーター(四半期)、というカンジです。
やは りフリーで仕事するのとは、気分も内容も違います。

 さて、ずっとケータイの市場の能書きばかり書いて、自分の会社のことをまともに書い ていないということに遅まきながら気付きました。
「この人、ケータイ業界がおもしろいおもしろいって言ってるけど、いったいどんな仕事してる人な の? ぜんぜんよくわからないんですけど。」
おっしゃるとおり!
 弊社の状況説明をしながら、肌で感じるケータイ業界の「現場」の空気を お伝えしましょう。
 

ケータイ業界の「人材」

 弊社トリ ムタブジャパンは企業がケータイサイトを利用してビジネスをするためのお手伝い・コンサルティングを生業としています。
ケータイ用サイトやメール マガジンの企画・制作・プランニングは当然。「ケータイ」が活かされるマーケティング手段として、PC版のWEBや雑誌、フリーペーパー、広告、販促物な どをどのように連動させてビジネスにしてゆくかというコンサルティングも得意としています。
 ケータイサイトの構築、ケータイを使ったクロスマー ケティングやビジネスをカタチにするために必要な、ある種マニアックな知識やノウハウを提供しています。
 業界内で、こういった分野の人材不足は 深刻で(弊社も痛感)、おかげさまで日々さまざまな企業からお問合せをいただき、かなり忙しく動き回っています。

 広義の「ケータイマー ケティング」という分野では、キャリア各社がキーワード検索サービスを充実させたタイミングを機に「ケータイでのSEO対策」が脚光を浴びています。今後 はPCとコンパチブルなコンテンツ制作を企画・制作できる人材、映像配信に明るい人材、広告やビジネスマッチングなど周辺産業との橋渡し役となる人材の需 要が加速するのは間違いありません。

 先日お会いした経営者の方は
「こんなときだからこそ、ポテンシャルのある未経験者を採用し て育てるのがいい。それが業界全体の発展に繋がるのだ」
とおっしゃっていました。
 本当にそのとおりで、人材の育成はこの先の企業・業界の 浮沈にも関わる話です。自社での採用というカタチがよいのかはさておき、人材育成はわが社も取り組まなくてはならない大事な課題です。
 

「モバイル2.0」ってなんですか?

 「ウェブ進化論」(梅田望夫 著)でブームに火のついた「WEB2.0」という言葉。なんだか言葉が独り歩きしているような気もしますが、ケータイコンテンツの業界にもやってきて「モ バイル2.0」があちこちで話題にされています。その実、定義についての論議が深まっているようでもないですし(わたしのアンテナが狭いのかな?しかし ケータイ業界でPCのWEBの業界のようにキープレイヤー同士がブログで語るという文化を見られませんね。単に場がないだけでしょうか)、いまのところは 「ブーム便乗の記号」なのかもしれません。

しかし…WEB2.0のアイデアの核となる。

・「端末ソフトでの処理」でな く、「あちら側(サーバーやDB)の処理」
・WEBのシカケを利用して民主的にコンテンツを評価・編集する(フォークソノミー)
・ユー ザーエクスペリエンス

…といったキーワードは、むしろPC以上にケータイにふさわしいアイデア。
ケータイ業界の中でもっと論議さ れてしかるべきではないか? こんなシステム開発はできないのか? そもそも、ケータイの「2.0」ってのはどういうことなんだ? 某経営者の方との最近 の話題です。
もっともケータイは、キャリアの承認や協力がなくては新しい取り組みが前進しないという点で「オープン性」を欠いているんじゃない か? じゃあ、どうするのよ? と。
 こんな論議に参加していただける方、いらっしゃらないでしょうか。

起業、経営ノウハウが詰まったツールのすべてが、
ここにあります。

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