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予実管理の活用

公開日:2013/10/31  最終更新日:2018/12/25

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企業経営では予算を立てる作業は、とても重要です。しかし、予算は立てるだけではもちろん意味がなく、実際に発生する金額と予算の金額を比較し、できる限り予算内に収まるように施策を立てることが必要です。

今回は、厳しい経済環境を乗り切るための経営管理方法の一つである「予実管理」を紹介します。予実管理とは、「予算(計画)」を立て「実績」と比較することで、会社の経営状態を管理するものです。計画を実現するための望ましい数字が予算であるのに対して、実際に活動した結果の数字が実績です。

予実管理では、予算金額と実績金額を比較し、その差分を見ていきます。また、どれくらい達成したかを確認するために、実績を予算の金額で割り、予算消化率を出します。予算の中には支出される金額だけでなく、収入の金額もわかりますので、予実管理を見れば、会社の経理状態が一目で把握できるわけです。

具体的には、まず月次で「計画」を作ります。売上、仕入れ、経費、融資の返済金などはいくらになるのか、また、入金や支払いはいつなのかを確認します。月次とすることで、実績との比較が早い段階で可能となります。

そして、日々の営業活動を帳簿に記録し、月次で「実績」をまとめます。実績値は、月初めに数値が取れるようにするのがベストです。早めに予実がわかれば、対策も早めに打てるからです。予実の数値が揃った段階で、その差分や理由、達成率を確認して、対策を考え、予算修正をしていきます。

月次決算報告は、当月の実績を確認するだけでなく、予算額と予算策定の根拠である具体的な施策との比較を行います。予実の数値の差分、理由、達成率を把握すると、「なぜ達成できなかったのか?」「今後、どのように軌道修正をしていけばよいか?」が明確になります。 すなわち、PDCA(Plan(計画)→Do(実績)→Check(確認)→Action(改善に向けた行動))サイクルを月次単位で実践し、環境の変化にあわせた経営を行うことができます。

予実管理で気をつけたい点がいくつかあります。まず、予算と実績の差異の理由がわからないと、対策を講じることができません。そのわからない原因を対策が打てるまで掘り下げる必要があります。次に、数値をあまり細かくしないことです。数字が細かすぎると、全体が見えなくなることがあります。

以前、予実管理を行い、①無駄な経費の削減、②迅速な資金調達ができたという方のお話を聞く機会がありました。

創業を成功させるには、創業前にしっかりとした創業計画書を作成することがまず大切ですが、さらに重要なことは、創業後の経営努力です。 そのためにも、予実管理を実践することは企業経営にとって非常に重要なことです。

これから創業される方も、すでに起業されている方も予実管理をぜひ実践されてはいかがでしょうか。


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