
先日、仕事で京都に行ってきました。そこで、数多くの経営者の方々とお話させていただく機会がありました。
そこで伝統工芸品を制作している老舗企業の経営者の方とお話させていただくなかで、とても印象に残る一言がありました。
『同じことをずっとやっていたら、こんなに長く会社は残っていませんよ。』
経営者としての自信があふれた重みのある一言でした。
伝統工芸という文化を守りながらも、新しいものを取り入れていくことができないか常に考えていらっしゃったのです。会社を存続させるうえでなにが大切なのかよくご存知の様でした。
たとえば、世の中の流行を思い浮かべてみると分かりやすいのではないでしょうか。流行は一時の波に過ぎず、同じ波は一ヶ所にとどまることはありません。会社も同じです。会社にも波があります。時代の流れに沿ってうまく経営がいっているときもあれば、経営が苦しくなってしまうときもあるでしょう。
そんな経営の波のなかでも苦境に立たされたとき、経営者は会社をどのように存続させていくか決断に迫られるのです。そして、存続するための判断のひとつが、新しいことへのチャレンジです。新しいチャレンジとは、全く新しいことをはじめるだけではありません。今の事業をさらに変化させて、世に受けるようにすることも指します。
私は、こうした経営者のチャレンジ精神こそが、企業の波を乗り越えるだけでなく、企業の成長を継続させるための源泉ではないかと思っています。
これから創業を目指す方は、まさにチャレンジャーなのではないでしょうか。しかしせっかくのチャレンジ精神があっても、十分な資金がないと会社を立ち上げることも厳しいかと思います。そこで考えられるのが融資を受けるという手段。たとえば、日本政策金融公庫の新創業融資制度では新規事業者向けに、無担保・無保証人で融資が認められるというものもあります。融資を受けようと思ったら、担保や保証人を立てるのが厳しい場合もあるのではないでしょうか。このような制度をうまく利用してまずはそのチャレンジ精神を起業という形にしてみては?
ただ忘れてほしくないのが、創業した後のことです。やっとの思いで創業したとしても、事業が軌道に乗ってくれば乗ってくるほど、チャレンジするという気持ちを忘れがちです。今うまくいっているのだから、このまま続けようと、安定志向からか人はそんな気持ちを抱きやすくなってしまいます。今回紹介した老舗企業の経営者のお話は、チャレンジ精神を常に持ちつづけることが大切だと改めて感じさせました。
日本公庫は、新しいことにチャレンジしていくみなさまをサポートします。全国6ヶ所にある「ビジネスサポートプラザ」、15ヶ所にある「創業支援センター」及び全国152支店にお気軽にご相談ください。
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