中古マンションをリフォーム販売したい

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

課題・悩み

中古のマンションを購入して私どもが得意な住宅リフォームで内装も設備も天井も壁も床もすべて取り払い、一新して専有部分だけでも新築にして販売する事業を計画しています。
このまま生存競争の激しいリフォーム業界で新規のお客さんを獲得するためには、住まい作りの品質、アイデアや工夫で勝負したいと思います。この事業についてどんなことに注意してすすめていけばよいでしょうか?
また資金の調達について銀行に融資のお願いしたいのですが、融資の相談や銀行を選ぶ点で注意点やアドバイスをお願いします。

回答

中古のマンションを購入し、専有部分だけでも新築にして売るという、中古マンションの「安さ」と新築のよさを組み合わせて提供する考えですね。新しい取組なのでリスクがあるのは否めませんがチャレンジする価値は大いにあると思います。
個人的には、はじめはなるべくリスクを少なくして、見通しを立ててみる方法をおすすめしたいと考えます。 例えば中古マンションの価格とリフォームを「セット価格」にして販売する方法があります。御社の提案をいくつかパターン化しておくのが良いでしょう。この場合は、不動産会社との連携が必要ですね。
「セット価格」の販売などで顧客の意見などが収集できたら、実際にマンションを購入して販売するという部分での「顧客の不安解消」にも目を向けましょう。
中古マンションには、単に建物が中古になっているというだけではなく、交通面、利便性、快適性、環境、セキュリティ、建物の強度といった点で不安要素もあります。実際に購入するのであれば、総合的な視点で確認してからにしないと、賃貸にしても厳しくなることも考えられます。 販売するときにはリフォームされていても、「新築」という形では販売できないので、顧客の不安をどう解消するのかがポイントになると思います。 「小さい会社だから出来る事、私たちだから出来る住まい作り、アイデアや工夫を入れた住まいを造って売って見たい」というのは、とっても良いと思います。 ここが、大手との差別化を図るための強みとなります。大手の場合は、「画一的」「標準的」なイメージが強いです。そのため、個人の希望に合わせて工事を実施すればそれだけ費用は高くつきます。その代わり、最先端のものを取り入れた研究を行っている場合が多いので、それなりに質も高いのです。
大手にできないことをうまく伝えることが大切です。 販売をするための商品(アイデアと技術)を持っているので、それをいかにアピールするかをしっかりと考えてください。
販売するほうのノウハウにあまり自信がないようですが、この部分をどう補完するのかが、新しい事業の鍵を握っていると思います。知り合いの不動産会社がいるとのことなのでうまく連携したいところです。ただし、販売を「おまかせ」状態にしてしまうとせっかくのアイデアもあまり販促されずに埋もれてしまう恐れがあります。ですので、説明しやすいパンフレットなどを作るなど、販売促進ツールは、こちらで持つなどの取組は不可欠です。
最後に、資金面についてですが、今回の取組は、「経営革新」になるのではないかと思います。中小企業の新しい取組を支援する「中小企業新事業活動促進法」 という法律があります。この法律では、中小企業の新しい取組に対して「補助金」(返さなくてもいいお金)が出ます。 ただし、届出の書類作成が多少面倒なことや、付加価値(取組によって従業員一人当たりの利益額の増加が見込まれる)の予測などを考える必要があります。申請をしてみてはいかがでしょうか。

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