【無料テンプレートあり】事業計画書をパワーポイントでつくる手順

この記事は2024/04/15に専門家 上野 光夫 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

「ワードやエクセル、パワーポイントのどれで事業計画書をつくればいいかわからない」そう悩んでいる人におすすめなのが、パワーポイントのテンプレートをつかった事業計画書です。パワーポイントなら、視覚的にわかりやすく、印象に残る事業計画書をつくれます。

この記事では、6万件以上の起業相談にのってきて事業計画書作成の本も出版したドリームゲートが監修したテンプレートも無料ダウンロードできるので、パワーポイントに不慣れな人でも安心して事業計画書をつくれるでしょう。
起業家だけでなく社内新規事業のプレゼン資料などにも対応しています。ぜひ参考にして、資金調達に成功する事業計画書を完成させてください。

事業計画書をパワーポイントでつくる手順

まずは事業計画書テンプレート2種をダウンロード

論文や企画書のように、事業計画書にも「型」があります。どんなにすぐれた内容でも、型に沿ったものになっていなければ読みづらく、事業計画書としてはできのよくないものになってしまいます。

まずは手元にテンプレートを用意して、構成を理解するところから始めましょう。

事業計画書テンプレートとマニュアル

事業計画書づくりにテンプレート使用を考えている一方で、つくるからには基本をしっかり理解しておきたい方におすすめなのが、事業計画書作成マニュアルとテンプレートのセットです。自分でテンプレートを編集しながら、事業計画書づくりの基礎を学べます。

マニュアルの内容はターゲット市場の評価や、サービスの分析方法など実践的なものです。これから起業して融資を受ける方だけでなく、新規事業の社内プレゼンなどにも対応しているので、無料ダウンロードしてみてください。※会員登録(無料)もしくはログインが必要です。

今すぐ使えるパワーポイントの無料テンプレートもあります。シンプルなパワーポイント形式(.ppt)なので、自由にアレンジして使っていただきたいです。Mac、Windowsどちらでも編集していただけます。※会員登録(無料)もしくはログインが必要です。

事業計画書テンプレート


資金調達に成功した11業種12社分の事業計画書もダウンロード

過去にドリームゲートがサポートした事業計画書から、資金調達に成功したものの一部を無料公開しています。創業融資に成功した事業計画書ですので、これから起業する方にとっては大いに参考になるはずです。

どれくらいの精度で数値を作りこめばいいのか不安に思っている方も、これを読めばすべてわかります。全11業種、12社分の事業計画書がダウンロードできますので、自分の業種に近いものを参考にして、オリジナルの事業計画書づくりに役立ててください。※会員登録(無料)もしくはログインが必要です。

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事業計画書をパワーポイントでつくる2つの理由

事業計画書はワード、エクセルなどをつかってつくることも考えられますが、じつはパワーポイントで仕上げるのが有効です。その理由を2つにまとめました。

事業計画書の本質はプレゼン

事業計画書をつかう場面は、プレゼンをする場面でもあります。融資にしても協力者探しにしても、資料を提出して終わりではありません。プレゼンの完成度こそが結果を左右するといってもよいでしょう。そのため、事業計画書はプレゼン向きであるパワーポイントで作るのが効果的です。

ただしあくまでも事業計画書ですので、スライドのように画像だけ載せるのではなく、グラフや文章もしっかり掲載しましょう。資料として読まれてもプレゼンに使っても効果的なのが事業計画書のひとつの理想的です。

パワーポイントで資料をつくる際にポイントとなるのは、「視覚的にわかりやすい」ことです。グラフや図を挿入しやすいのはパワーポイントのメリットですので、デザインも意識して、まとまりのある事業計画書に仕上げましょう。

また売上計画、収支計算などの収支計画表は別途エクセルの表を用意するとよいでしょう。収支計画表をつくるときに便利なのがドリームゲートの事業計画作成サポートツールです。こちらも無料で利用できるのでおすすめです。

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パワーポイントの機能で見やすく

パワーポイントで資料をつくる強みは、視覚的なわかりやすさです。図形や文字の配置、サイズを調整しやすいため、デザインにこだわった資料の作成が可能になります。

ついつい装飾や効果をつめこみがちですが、ビジネスの資料はわかりやすく・明快であることが最重要。余計な装飾はそぎ落とし、読みやすい資料づくりをこころがけましょう。グラフや表の機能を活用し、パッと見てわかるように仕上げるのが大切です。

また相手に直接プレゼンできるとは限らないので、プレゼンで補完しなくても資料だけできっちり内容が伝わるように仕上げる必要があります。

事業計画書作成のポイント5つ

パワーポイントをつかって事業計画書をつくる際に気をつけたいポイントを5つにまとめました。

はじまりは「目次・要約・結論」が鉄則

目次とページ番号をつけ、冒頭に要約と結論をいれるのが鉄則となります。

目次は、それだけを見て全体の構成が理解できるのが理想です。目次を見てもよく構成がイメージできない場合は、事業計画書全体の流れが不自然になってしまっている可能性があります。自分以外の誰かに見てもらって、どこに違和感を抱くか指摘してもらうのがいいでしょう。

要約と結論は「サマリー」と呼ぶこともあり、事業計画書全体の内容を1ページにまとめたものです。1分間あれば全体を理解できるくらいのボリュームが望ましいでしょう。融資の審査担当者は大量の事業計画書に目を通すので、サマリーだけを読んで良し悪しを判断される可能性があります。

サマリーはとても重要なパートになりますので、事業計画書すべてを作り終えたあとに「全体のまとめ」のつもりで取りかかりましょう。

熱意を伝える

プレゼン形式のいちばんの魅力は、経営者本人の言葉で熱意を伝えられることです。プレゼンの機会がもらえればよいのですが、もしもらえなかったとしても、読むだけで熱意が伝わる事業計画書をつくりましょう。

事業計画書をとおして熱意を伝えるコツは、展開にストーリー性を組みこむことです。創業の動機→ビジョン→融資を得たあとの展望という流れを意識し、聞き手(読み手)がスッと理解できるよう、論理的に展開させましょう。

ドリームゲートアドバイザーで『事業計画書は1枚にまとめなさい』の著者、元日本公庫融資課長である上野光夫氏のYouTubeで創業の動機の書き方について分かりやすく説明しています。

相手の立場にたった内容

経営者は誰よりもビジネスのことをよく理解しているので、つい自分の知識レベルで事業計画書を書いてしまい、融資担当者が読んでも意味がわからないということが起きがちです。融資担当者は金融のプロではありますが、ビジネスのことをなんでも知っているわけではありません。

まずは業界知識はまったくないものと思って、専門用語は減らし、専門用語の使用をさけられない場合は解説をいれるなどの対策をしましょう。どんな資料でもそうですが、相手の立場に立って、自分と相手とのギャップを埋める視点が必須です。

資金調達ではなく、社内の新規事業の場合も同様に注意が必要です。上司にプレゼンする場合には、「おなじ部門なのだから現場知識はあるはず」と思ってしまいがち。じっさいは管理職になると現場を全然知らないことも多く、自分の担当部署のしくみについてよく理解していないなどということもあります。社内の新規事業こそ、お互いの認識にズレがある可能性により注意が必要なのかもしれません。

根拠のある数字を示す

事業計画書に記載する数字は、すべてに根拠が必要です。スモールビジネスの起業の場合はとくに、これまで経験のある分野での独立というパターンが多いため、「経験上これくらい」という数字で計画を立ててしまいがちです。

しかし、融資担当者はすべての数字に根拠となるファクトを求めます。じっさい、数字に関する部分(資金計画や予測貸借対照表など)は融資の審査でもっとも細かく見られる部分であり、リサーチにもとづいた根拠のある数字を示すように求められます。統計データや調査データを活用し、根拠が明確で、精緻な事業計画書をつくりましょう。

どれくらいのレベルが求められるのかというと、「【成功事例】11業種12社分の事業計画書」でご紹介した事業計画書くらいの精緻さが必要です。ここまで完璧に仕上げるのはなかなか大変ですので、時間がない・数字が苦手という方は事業計画書づくりの専門家に相談してみるとよいかもしれません。ドリームゲートには多くの事業計画書づくりの専門家が在籍しているので、あなたに合ったアドバイザーに出会うことができるでしょう。

また、パワーポイント形式の事業計画書内で数字を扱うコツに、グラフや表を活用するというものがあります。数字だけを見てイメージできなくても、表やグラフにしてみるとすんなり中身が頭にはいってきませんか?融資担当者もおなじです。読み手がわかりやすいと感じる資料づくりを心がけましょう。

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魅せるための小さな工夫

パワーポイントでの資料づくりには、デザイン的要素が大きくかかわってきます。ここでは、デザインの基本的知識としてフォントと色づかいについて解説します。

フォントは、可読性の高いものをつかうのが鉄則です。可読性が高いとは、パッと見て読みやすいフォントということです。ゴシック体や明朝体というフォントは聞いたことがあると思いますが、パワーポイントの事業計画書にはゴシック体系列のフォントが適しています(冒頭でご紹介した事業計画書テンプレートにもゴシック体が使用されています)。

基本的には、テンプレートのフォントをそのままつかえば問題ありません。また、フォントはできる限り1種類しかつかわないようにしましょう。何種類ものフォントをつかうと、統一感がなくなりごちゃごちゃしてしまいます。

色づかいについても同様で、ビジネス資料なので目がチカチカするような派手な配色はさけ、一つのパワーポイントの中で色味を統一するようにしましょう。また、無駄な装飾も逆にスライドを見づらくさせます。本当に必要な装飾かを考えれば、たいていの装飾は不要という結論になるのではないでしょうか。

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事業計画書から外せない8つの項目

事業計画書には、外すことのできない項目があります。具体的には以下の8つです。

  1. 事業プラン名
  2. 事業内容
  3. 市場環境
  4. 競合優位性
  5. 市場アクセス
  6. 経営プラン
  7. リスクと解決策
  8. 資金計画

それぞれの具体的な説明はここでは省きますが、ひとつでも欠けては事業計画書とはいえない、必須の項目です。なにから始めたらいいかわからないという人は、事業計画書作成における8つの項目を考えるポイントについてまとめられたこちらの記事を読みながら作業を進めてみてください。

無料ツールで事業計画書を作成してみる

事業計画書をかんたんにつくることができる無料ツールをご紹介します。これまで6万件の起業相談に乗ってきた実績のあるドリームゲートが監修した、「事業計画書作成サポートツール」です。事業計画書作成サポートツールなら、ブラウザ上で作業するだけでたった3分で事業計画書が作れ、無料でダウンロードできます。

さらに、作成した事業計画書のデータを健全経営に成功している先輩経営者のデータと比較し、自分の事業計画書の健全性を判定できます。作成したデータはパワーポイント形式でダウンロードが可能なので、オリジナルの事業計画書づくりの参考資料としても役立てられます。

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事業計画書テンプレート よくある質問

Q.事業計画書のテンプレートは無料ですか。

A.ドリームゲートが提供する事業計画書のテンプレートは無料ですが、ダウンロードするには会員登録(無料)が必要です。

Q.1枚で作るテンプレートはありますか。

A.日本政策金融公庫に提出する創業計画書は1枚です。ただし補足説明を入れるために、別途パワーポイントで事業計画書を用意するとよいでしょう。くわしくはこちらの記事で説明しています。

Q.パワーポイントがない場合、どうするとよいですか。

A.Googleスライドなら、ダウンロードしたパワーポイントをインポートして、パワーポイントのようにブラウザ上で編集・印刷できます。

まとめ:よい事業計画書のパワーポイントで成功確率アップ

完成度の高い事業計画書をつくることができれば、それだけ資金調達や社内プレゼンの成功確率があがります。テンプレートやツールを活用して、効率よく事業計画書を完成させましょう。

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  • 健全経営をしている先輩経営者と、あなたが作成した事業計画とを比較・判定できる
  • 開業資金と売上見込みを入力するだけで、あなたの事業計画の安全率を測定できる

さらに、作成した事業計画はCSV形式、Excel形式、PDF形式でデータをダウンロードでき、日本政策金融公庫の融資申請時の事業計画書としてご利用頂けます。
あなたの事業計画は成功する計画かどうか、ぜひチャレンジしてみてください。

この記事の監修者
上野 光夫(うえの みつお)
資金調達コーディネーターⓇ/中小企業診断士
(株)エムエムコンサルティング 代表
元日本政策金融公庫の融資課長として5000名以上の起業家を支援した上野アドバイザー。現在は、資金調達の専門家として活躍されております。融資を検討されている方はぜひご相談ください。
著書「事業計画書は1枚にまとめなさい」「起業は1冊のノートから始めなさい」など。
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執筆者プロフィール:ドリームゲート事務局

ドリームゲートは経済産業省の後援を受けて2003年4月に発足した日本最大級の起業支援プラットフォームです。
運営:株式会社プロジェクトニッポン
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