経営戦略 Vol.18 保険金の代わりに世界旅行?! ~経営者は既成概念を外そう~

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
先日、私は新聞のこんな記事に目を留めました。「商法改正、保険金の代わりに世界旅行も可能に?生保に現物支給試案」。もし、あなたが、生保会社の新商品担当だとしたら、どんなプランを出せますか?「うちは保険業界とは関係ないから…」などと、冷めたことを言わず、移動時間や仕事の合間にでも考えてみることで、あなたの「経営脳」は確実に鍛えられるのです。

世の中ウォッチングは経営者の仕事だ!

 私は、経営者になったからこそ、ずっーと勉強しつづけて欲しいと思っているのですが、Vol.17でもお話したように、経営者にとっての勉強とは、もちろん学校でする勉強とは違います。簡単に言えば、世の中をしっかりウォッチングすることによって、自分の「経営脳」や経営センスを磨き続けるって感じです。私の作った「世の中は自分のためにお金を出して実験してくれている」というフレーズも、そろそろ暗記してくださいね(*^^)v。

 

 情報化社会におかれている経営者は、時間的な限度はあるにせよ、有益な情報にできるだけ多く触れる必要があります。価値のある情報をしっかり自分のなかにストックしていくことが大事だということです。たとえば新聞を読んでいても、直接自分の仕事や業界に関係ないような記事にもざっと目を通し、「世の中の動向」を掴んでおく必要があるのです。

 

保険金の代わりに世界旅行?

 先日、私は新聞のこんな記事に目を留めました。「保険金の代わりに世界旅行? 生保に現物支給試案」。つまり「80歳まで生きれば世界旅行のチケットを受け取れます」とか「妻が死亡したら、夫には介護施設への入居権が与えられます」etc……みたいな世の中になるかもしれない、ということです。

 これは、商法の保険契約にかかわる規定(保険法)の見直しを進めている法制審議会保険法部会の中間試案だそうですが、生命保険でも、現在は現金の支給しか許されていない保険金の代わりに、特定の商品やサービスも受け取れるように審議を進めているということです。

 今や高齢化社会も進み、ライフスタイルも多様化していますから、確かに、死後や死ぬ間際に大金を受け取っても仕方ない、と考える人も増えてきているでしょう。現在、各保険会社でも、入院時や介護状態になった場合の給付を手厚くするなど、消費者のニーズに合った商品をいろいろと企画していますが、もしこの試案が通れば、商品企画の幅がダイナミックに広がることになります。

 

あなたなら、どんな企画を出しますか?

 もし、あなたが「現金以外で受け取る保険金」の企画を任されたら、どんなプランを出せますか? ここで間違っても「うちは保険業界とは関係ないから…」などと、冷めたことを言ってはいけません。移動時間や仕事の合間にでも、ちょっと時間をとって考えてみることが大切で、こうして「経営脳」は鍛えられるのです!(^^)!

 たとえば、私だったら「あなたの長年の夢を叶えます!」という打ち出し方をして、かねてから行ってみたかったところへの旅行や、してみたかったことの手配なんかを代行するサービスを付ける・・・なんてプランを考えるかもしれません。それは、決して「世界一周」みたいな大それたことではなく、「有名な花火大会を桟敷席で見る」とか、「知る人ぞ知る秘境の温泉に入る」といったことの方がかえってニーズがあると思うのです。やろうと思えばそんな手配も自分でできないことではありませんが、プロがきちんとお膳立てすることで、わくわくするような「夢の実現」になるわけです。

 これは、ひとつの事例に過ぎませんが、「保険金が現金以外でも受け取れるようになるかもしれない」という情報が頭に入ったからこそできる発想です。もちろん実際にそうなるかもしれないし、実現するには長い時間がかかるかもしれませんが、実際に法律が変わってからプランを考え出す会社と、つね日頃から「ユニークな発想する」をことに慣れ、ちょっとしたリサーチなんかもしている会社とでは、新商品発売のスピードに大きな差が生まれることは目に見えています。

 こうした「柔軟な発想力」は、日々触れる情報の質と量により、業界内の『既成概念』を外すことから生まれてくるものです。世の中の法律やしくみは、いつ変わるとも限りませんし、今や世の中のスピードがものすごく速くなっているのはご存じのとおりです。経営者になった以上、「世の中を上手にウォッチングすること」を、決して怠けないで欲しいと思います (@^^)/~~~。

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