夢を作り上げていく最善の方法「アウトプット&フィードバック」

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

出題・解説: 羽根 拓也(アクティブラーニングスクール代表)

http://www.als.co.jp/

「あ なたの夢は何か?」と質問されて、即答できる人は少ないかもしれない。しかし、夢を次々とかなえる[達成者]たちは、これらの質問に難なく答えることがで きる。夢を作り上げ、明確にしていくことは簡単ではない。しかし、明確にならないことには前には進まないのも事実。今回は、夢を作り上げ、明確にしていく 方法について考えてみよう。

 

3つの質問をする。それぞれに答えてほしい。

まずは一つ目。自分の 夢を次々にかなえられる人を[達成者]とよんでみよう。そして自分の夢を思うようにかなえられない人を[未達者]とよぶことにしよう。さて、あなたはどち らのタイプに属するだろうか?ねらった獲物は逃さない!次々に夢をかなえていく[達成者]タイプだろうか?それともそういう人をうらやましがりながら、な かなか夢を達成できない[未達者]タイプだろうか?自分のこれまでの経験をふりかえって、自分はどちらのタイプに属するか考えてほしい。(どちらに決めた かが後で重要になる。心の中でいいので、どちらだ、と宣言しておいてほしい)。

次は二つ目の質問。[達成者]と[未達者]、両者の違いは何なのだろう?毎日の生活が違う?物事の見方が違う?両者の違いを生み出している理由を考えてほしい。(どんな理由でもいい。これもこのコラムの後半で重要になるので、一つでもいいから違いを考えておこう)。

さて、最後の質問。では、あなたは今、どんな夢や目標をもっているのだろうか?以下の七つの段階で答えてほしい。

1.生涯で達成したい夢 
2.10年以内に達成したい夢
3.3年以内に達成したい夢
4.今年中に達成したい目標
5.今月中に達成したい目標
6.今週中に達成したい目標
7.今日、達成したい目標

ま ずは、「生涯で達成したい夢がありますか?」と問い掛けられて、あなたはどう答えるだろうか?「私が生涯をかけて追い求めたい夢は、○○することです。」 と即座に答えられるだろうか?その他の夢や目標も同様だ。七つをすべて問い掛けてみて、一体いくつの夢を即座に答えることができたか数えてみてほしい。

そ の数が大切になる。実は、[達成者]の多くが、それらの質問に造作なく答えられるのに対し、[未達者]の多くがこの質問に答えられない。自分の夢をはっき りと答えられる人が夢を達成することができ、はっきりと答えられない人が夢を達成することができないといってもよい。より明確に言えば、[達成者]は「自 分の夢」をはっきりと持っている。だからそれを達成することが可能になる。それに対し、[未達者]は「自分の夢」をはっきりと持っていない。夢を持ってい ないから、達成できるはずがない。つまり、[未達者]が夢を達成できないのは当たり前なのだ。

先ほど自分を[未達者]であると考えた人の 多くが、七つの夢や目標を明確に答えられなかったはずだ。[達成者]は、夢を明確に持っているので自分がどちらの方向に進めばいいか知っている。方向がわ かっているので、今日何をすべきか、また何をすべきではないかもよくわかっている。だから一歩一歩着実に自分の夢に近づいていくことができる。しか し、[未達者]はなすべきことがわからず、なんとなく時間だけが過ぎ去ってしまう。

[達成者]の中には、子供の頃、貧乏の経験をしたり、 大きな失敗をしたことがある人が多い。それはそのようなマイナス体験を通して、強烈な夢や目標を自分の中に焼き付けることができたからだ(あるいは焼き付 けざるをえなかった)。今回のアントレプレナーズ・メッセージにおける渡邉氏のストーリーもそうである。

では、将来、[達成者]になるた めには、強烈なマイナス体験をするしかないのだろうか?そんなことはない。 実は、過去そのような強烈な体験をしていなくても夢を作りあげていく良い方法 がある。夢を「アウトプット」し「フィードバック」させることである。先ほどの七つの質問を振り返ってみてほしい。

まずは、「生涯で自分 が達成したい夢は何だろう?」ともう一度自分に問い掛けてみよう。とりあえず思いつきでもいいから答えてみてほしい。「私が生涯をかけて追い求めたい夢 は、えーっと、、カレー屋を経営することです。」と答えてみる。そうして自分自身で感じてみてほしい。それが本当に自分のやりたいことか?あるいは自分に とって本当に重要なことなのか?そのプロセスを通じて、強い思いが心の底から湧きあがってきたり、あるいは意外とさめた思いが心をよぎったりする。要は自 分の夢を言葉にして「アウトプット」することで、その夢に関する「フィードバック」が心の中に沸き起こり、自分の夢がより明確になっていくのである。

我々は「思い」をこのようにアウトプットしたり、フィードバックさせることで、その「思い」を成長させることができる。逆にいえば、頭の中で何の変化もなくねかせておくだけでは、「思い」は進化してこない。それどころか、放って置けばその「思い」は必ず退化していく。

今 日から、「思い」をアウトプットしてみよう。七つの夢を上から順番に問い掛けていってほしい。そして、とりあえずすべての問いに対し、明確な夢をアウトプッ トしてみるのだ。そうすると何がしかのフィードバックが自分に戻ってくる。この「アウトプット&フィードバック」を一日一度でいいから続けてみてほしい。 毎日が少しずつ変わってくるのを実感できるだろう。

 

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 【羽根 拓也 プロフィール】

日 本で塾・予備校の講師を勤めた後、1991年渡米。ペンシルバ大学、ハーバード大学等で語学専任講師として活躍。独自の教授法はアメリカでも高い評価を受 け、94年、ハーバード大学より優秀指導賞(Certificate of Distinction in Teaching)受賞。「知識を与える教育」から、「自己成長力を向上させる教育」こそが、世界に求められていると考え、97年に東京に「アクティブ ラーニングスクール」を開校。これまで日本にはなかった「自己成長力」を育成する教育機関として各界より高い評価を得ている。独自の教育理論えおその指導 方法に、有名企業、政府関係機関、教育機関などより指導依頼が絶えない。

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