団塊世代の起業・独立 Vol.3 人生のラストシーンをどう決めるか

事業計画

執筆者: ドリームゲート事務局

価値ある人生と は、死の瞬間に自分が納得できるかどうか。これから佳境へと入っていく人生のラストシーンをどう決めますか。

 

作品の出来を決めるのは、ラストシーン

 テレ ビドラマや映画、小説でも同じことですが、一番大切なのはラストシーンです。それまでがどんなに面白い展開であったとしても、ラストシーンがつまらなかっ たら、その作品全体が否定されてしまいます。

 人生というストーリーもまた佳境を迎えるのが、60歳を超えたころからだと私は思っていま す。人生のラストシーンをどう演出するのか、どうオチをつけるのか。ハッピーエンドにするのか、悲劇で終わるのか。それまでの展開には、いろいろな事件も あったし、病気もしたでしょう。そして今、求められているのは「で、最後はどうすんねん」ということ。それは、どういう人生にするのかという決意を問われ ているのと同じことなのです。

 私がいつも利用しているタクシーの運転手の話になりますが、彼は52歳ということでした。でも、もう後1、 2年働いたら、カンボジアの彼女のところにいって暮らすのだというのです。今も2万円を仕送りしているらしいのですが、向こうではそれで十分暮らしていけ る。私は、それも良いと思うのです。人にほめられることではないかもしれない、それでも良いのです。

 

生きてきた爪あとを残そう

 私は、横山やすしさんという人とずっと仕事をしてきました。あの人の 人生は、良い人生だったと思っています。死に方は悲惨に思われるかもしれませんし、お金や立派な家を残すことはできませんでしたが、彼は名前を残しまし た。亡くなってもう10年になりますが、横山やすしという名前はいまだに人の口に上ります。そういう生き方もあるのです。

 そこに有名無名 は関係ありません。私自身、「この柱の傷はあいつがつけたんだ」と言われるような人生を送りたいと思っています。生きてきた証というか、その爪あとを残し たいのです。

 

価値ある人生とは、自分が納得できるかどうか

 人 生の結果が出るのは、死ぬときです。その瞬間に自分が納得できれば、それはもう価値のある人生を生きられたということです。「あれをやっておけばよかっ た。これをやっておけばよかった」という人生の幕引きは、悲しいもの。そこでは、人にどう思われるかは関係ありません。自分が納得できたかどうかが問題な のです。もちろん、正解もありません。

 5L世代の人たちは―というよりも、むしろ日本全体の問題かもしれませんが―、どんな問題にも正解 があるという教育を受けてきました。そして、その正解に早くたどり着ける人が、頭がいい人。教科書に近い答えをした人が、すばらしい人だと評価されまし た。しかし、実際の社会を経験した今ならば、そんな単純な正解ばかりではないということを、実は分かっているはずなのです。黒か白かというよりも、圧倒的 にグレーが多い。だから自分の人生や死に様も、自分さえ納得できればそれで良いのです。腹上死? 大いに結構じゃないですか!

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