社長が資金繰りに走り回ったり、慌てて債権回収をしたり、経営者にとって会社の資金繰りはとても重要な業務の一つです。どんなに売り上げが上がろうとも、どんなに利益が出ていようとも、お金がなくなれば会社は終わり。そうならないためにも今日は貸借対照表からお金が貯まる仕組みを考えてみましょう。
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(1)資産を減らす

例えば固定資産で使っていないものがあったり、自分でも よくわからない資産が貸借対照表に載っているようであれば注意信号です。早めに売却して換金したり、処分して経費にしたりしてください。また、これと同時 に売掛金の増加や商品の増加にも注意しつつ余分な資産を増やさない経営を徹底すれば、しだいにお金が貯まってきます。
(2)負債を増やす
こちらもまた常識から考えると逆のようですが、こういうこ とです。もし、支払条件を交渉して、支払いを待ってもらえるのであれば、その期間会社にお金が残ります。
また、利率が低くよい条件の借入 であれば、材料や消耗品などの調達コストを削減して利益を増やしたり、よい条件のプロジェクトに対してすぐにお金を使えることなどで、結果としてお金が増 えることがよくあります。もし固定資産の購入が必要であれば、長期借入金かリースなど支払期間が長い負債で調達するのが得策です。
(3)利益を増やす

大きく利益を増やすより、 少しでも利益が出ることを積み重ねて大きくするという資金的にもバランスが取れた視点が重要です。
(4)資本を増やす

資金繰りで走 り回る時間を、会社を伸ばすために使えるのであればたくさんの人の満足を生み出すことが可能になります。議決権が心配なのであれば、最低でも3分の2以 上、できることなら75%以上を自分で保有しておけば、何かあったときでも安心です。新しく出資してもらうときは早くから大きなリスクを取った株主よりも 高い株価で入ってもらうこともお忘れなく。
コメント
2008 年4月からエンジェル税制が改正され、投資家が出資した金額が、投資家の確定申告時に寄付金として控除できる制度がスタートします。これは従来の制度と比 べて、一般の会社員にも節税の効果がおよぶ点で画期的な税制です。成長志向のベンチャー企業にお金が集まる時代がようやくやってきました。

