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失敗事例から学ぶ~資金の使い道~

公開日:2013/10/31  最終更新日:2018/12/25

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創業するためには、設備を揃えたり、仕入れをしたりと、何かとお金が必要になります。自己資金だけで創業資金を準備できず、融資を受ける人も多いでしょう。自由に好きなだけ資金を使えたら良いのですが、使える資金には限りがあるので優先順位が必要です。では、何を優先して資金を投入したら良いのでしょうか。

事例を一つご紹介したいと思います。 数年前のことですが、家の近所に飲食店が新規オープンしました。かなり内外装にお金をかけたようで店内の雰囲気も良く、オープン当初は客入りも順調そうに見えました。

しかし、間もなくして、定休日でもないのに店を閉める日が続くようになりました。店の入り口には、厨房設備が故障して修理のために休まなければならなくなった旨の張り紙が貼られていました。私は、いくつもの創業に携わってきた経験から、創業したばかりの大事な時期に休業を余儀なくされた店の先行きが非常に心配になりました。

そして、その店の休業は一度だけで終わりませんでした。その後も「設備の故障による休業」を繰り返し、遂には事業が立ち行かなくなったのか、閉店してしまいました。オープンからわずか数ヵ月の出来事でした。

この飲食店は何故失敗してしまったのでしょうか。私は、資金の優先順位を誤ったからではないかと思います。今まで私はいくつもの飲食店の創業に携わってきましたが、内外装に資金の大部分を費やしたために、他にお金が回らず、創業後苦労したという話はよく耳にします。おそらく、事例の店も内外装にお金をかけすぎたため、厨房設備に十分なお金をかけられなかったのでしょう。その結果、設備の故障が多発し休業を余儀なくされ、大事な時期に客足が遠のき顧客が定着する機会を失ってしまったと推測されます。

飲食店にとって、「料理を提供すること」は最も大切なサービスです。事例のように、厨房設備が壊れてしまったら料理が提供できないので、収入源も断たれてしまいます。もちろん、内外装にこだわりを持つことは、集客に効果的な取り組みの一つです。しかし、そこに資金を投入しすぎて、肝心の厨房設備に十分なお金が回らないということは避けなければなりません。事例のような飲食店の創業では、「料理」に関わるものに優先してお金を使っているかどうかが、経営の成功の鍵を握っています。

事業を営む上で「最も大切なこと」「なくてはならないもの」は何なのか。これらを十分に検討して、資金計画を立てるようにしましょう。


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