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富や名声より大切なもの

公開日:2013/10/31  最終更新日:2018/12/25

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先日、東京の下町にある小さな町工場が40年以上の歴史に幕を下ろしました。治工具に用いる部品の製造を手がけ、日本の製造業の競争力を支え続けてきた縁の下の力持ちが、姿を消してしまうのは寂しい限りです。

弱冠21歳で経営者としての道を歩み始めた社長は、経理を担当する妻と二人で工場を切り盛りしてきました。事業を拡大するチャンスも幾度となく訪れたそうですが、社長が下した決断は「小さくあり続けること」でした。規模の拡大や利益の最大化を目指す経営者が多いなか、なぜそうした決断をしたのでしょうか。

答えは「家族を守るため」です。「規模の拡大を目指しても、万一失敗すれば家族を路頭に迷わせてしまうし、うまくいったとしても忙しくなれば家族と過ごせる時間が少なくなりますから」。家族を守るには、事業を拡大する必要がなかったのです。二人の愛娘を立派に育て上げ、古くなった自宅兼工場の建て替えを機に経営者としての道に終止符を打つことを決めた社長。照れながらお話を聞かせてくれた社長の表情は、工場の閉鎖を数日後に控えた寂しさがある一方で、家族を守るという大きな目標を達成した安堵感に満ちていました。

会社を経営するとなると、事業が軌道に乗って成功していくことに楽しみを感じ、より大きく名のある企業にしていこうと考える方も少なくないはずです。意欲を持って経営を行うことは間違いではないでしょう。しかし、今回の小さな町工場の社長のように、事業の拡大だけに重きを置かないというのもあっては良いのではないかと感じました。

富や名声を手に入れた人だけが成功者として称えられがちですが、決してそうではないと私は思います。肝心なのは、創業時に抱いた夢や希望を忘れず、実現に向けて努力し続けることではないでしょうか。どんな状況に見舞われたとしても安定して、継続していくことに意味があります。たとえどんなに小さくとも。現に、お話を伺った町工場も公庫の大切なお客さまでした。

決して大きな夢でなくても良いのです。小さな夢でも実現していくことが重要です。夢を実現したいというこれから創業をお考えの方、夢はあるけれど自己資金の問題でなかなか一歩を踏み出せないという方は、日本政策金融公庫の新事業者向けにある無担保無保証人の新創業融資制度などの融資についても検討してみると良いかもしれません。夢の実現に向けて、大きな一歩を踏み出すチャンスとなるのではないでしょうか。

公庫は創業をお考えのみなさんの夢や希望の実現をお手伝いしています。みなさんの夢を聞かせてください。


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