起業・経営FAQ:映像製作会社の役員ですが、経営危機です。

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

課題・悩み

映像製作会社の役員をしているAと申します。会社の業績は思わしくなく資金繰り的にも追いつめられてしまいました。
しかし、私が担当している事業部は業界でもトップの技術とシェアを持っておりこのまま潰してしまうのは残念でなりません。
ここに至るまでなんとか社長の放漫経営を是正し健全な企業になるよう努力しましたが資金的に時間切れを迎えようとしています。
会社がつぶれてしまう前に健全な事業部だけでも存続の道を探りたいと思っています。

回答

存続の道としては次のものが考えられます。

1.会社分割を行う。
もし、Aさん在の会社の株主であれば、○○様ご担当の事業部を会社分割により分社化し、事業の存続を図ることができます。
ただし、会社分割を行うためには株主総会の特別決議が必要ですから、社長が大株主である場合には否決される可能性が高くなります。
また、現在の会社と完全に袂を分ける場合には非按分型の会社分割という手続が必要となり、この場合には解釈上、総株主の同意が必要と考えられています。

2.営業譲渡を行う。
Aさん会社を作り、その会社に対し現在の事業部を営業譲渡します。
しかし、この場合にも株主総会の特別決議が必要となりますので、会社分割同様、社長が大株主の場合には否決される可能性が高くなります。

3.Aさん自身が会社を作り、その会社に現在の事業部の人員を引き抜く
Aさくは、業種からして事業の継続のためにはそれほど高価な設備等は必要なく、重要なのは個人の資質ではないでしょうか。
もし、そうした業態でしたらもっとも現実的でもっとも簡便な手続は新たな会社を起こし、従業員を引き抜くことです(実際にIT系の企業では日常的に行われています)。
ただし、これは現在の会社の社長に対し宣戦布告するようなものですから、最終手段といえるかもしれません。

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