会社設立後、出資したお金は引き出せるのでしょうか?

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

Q.会社設立後、出資したお金は引き出せるのでしょうか?

お金を出資して会社を設立した場合に、設立後に社長個人がその出資したお金を会社から引き出すことができるのでしょうか?

A.回答

会社を設立した後、社長個人が出資したお金を会社から引き出すことはできますが、その会社は個人とは別人格(別団体)として扱われますので、いくら社長個人が出資したお金だとしてもその引き出した金額は、社長個人が会社からお金を借りていることになります。
お金を借りたということは、いずれ会社に返さなくてはなりません。
また、返さないで決算をむかえてしまうと社長に対する貸付金として決算書に残ってしまいます。
会社は、その残った社長に対する貸付金について決算時に未収利息を計上しなければなりません。
この未収利息を社長が会社に払わないと毎年未収利息が蓄積されてしまいます。
未収利息の利率ですが、市場金利程度を取ることになっております。
この「社長に対する貸付金」と「社長貸付金の未収利息」が決算書に残っていると金融機関から融資を受ける際、融資審査が通らないケースがあります。
すなわち社長個人が会社のお金を個人的に流用しており、融資しても会社の資金として使われず個人に流れてしまうのではないかと思われて融資審査が厳しくなってしまいます。
特に設立後早々に会社に出資したお金を引き出す方がいらっしゃいますのでご注意ください。
できれば1期目の決算期末までには会社にお金を戻しておきましょう。

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