オーバー40の起業が成功する3つの理由

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執筆者: 鈴木 彰悟

世界の変革を起こしてきた起業家や著名人は、若者よりも40歳を超えて成功を収めた人の方が多いことはご存知でしょうか。ZOOMの創業者であるエリック・ユアン氏も41歳の時に、Netflix共同創業者のマーク・ランドロフ氏も40歳の時に起業しています。

米国の調査によると、起業して成功する創業者の平均年齢は40歳を超えているとの事実。特許取得や資金調達の有無などを取り入れて分析をしても、結果はほとんど変わらなかったといいます。

BtoCサービスで成功した起業家がよくメディアに取り上げられてきたことや、ベンチャーキャピタルが若い起業家に投資する傾向があるなどといったことが、「成功したい人は早く起業するべき」という定説を作り上げてきました。

なぜ40歳を超えて起業するほうがいい?

若くして起業するよりも、なぜ40歳を超えての起業が成功する確率が高いのでしょうか。その理由を明らかにしていきたいと思います。

人脈

起業するということは、これまでどこかの企業に属して会社の名前を背負ってきた1人のビジネスマンが、その看板を持たずして社会に放り出された状態になります。そのため、自らの手で仕事を探し、価値を提供し、企業ブランドや個人のブランドを1から作り上げていく必要があります。そこで、重要なのが人脈です。

起業初期は組織としての実績もなく、会社に信用価値はありません。そのため、自分がこれまで積み上げてきた信用こそが自分の武器になります。

40歳以上で起業する場合、これまで積み上げてきたキャリア中で構築された幅広い人脈を持っています。そのため、若い起業家よりも初動から仕事を安定して受注できる傾向にあることも、オーバー40の起業が成功する確率が高いことに影響していると考えます。

経験/実績

大学を卒業後、新卒で働き始めたのであれば、約20年の社会人キャリア。そのキャリアの積み上げの中には、たくさんの失敗や成功体験があります。それら全ての経験や実績が、起業時には大きな武器となります。

中には、これまでのキャリアを積み上げてきた職種とは全く違う領域で成功を収めるオーバー40の起業家もいますが、一般的に、自分の専門分野を活かせる優位性を利用して起業することが成功への近道です。

資金

学生起業家や新卒後そのまま起業する方など、若くして起業する方の大きなデメリットとして「お金」があります。デッドで資金調達するにも信用がないため、銀行からなどの借り入れもむずかしく、お金を友人や家族などから借りるにしても起業に対して周囲の人の賛同がないとむずかしいです。

オーバー40の起業家の多くが自己資金もあり、これまで安定した収入があることから社会的信用価値も高く、銀行からの借り入れも比較的簡単にできるなどのメリットを持っています。

オーバー40の起業家【成功事例集】

世界には、オーバー40で起業し、成功を収めた起業家がたくさんいます。今回は3人の成功者に視点を当てていきます。

ドナルドフィッシャー【GAPの創業者】

アメリカ合衆国サンフランシスコ生まれのドナルドフィッシャーは、41歳の時GAPの1号店をオープンします。創業期は、リーバイスのジーンズを大量に扱っているお店として浸透していました。ただ、ファッション業界に関わるのはこれまでのキャリアでは経験していないこともあって、製品の価格を下げることで売り上げをあげることしか出来なかったとのことです。「安くていいものを売る」というこの価値観が、ファストファッションとしてのジャンルを確立させていきました。

森泰吉郎【森ビル・森トラストの創業者】

米フォーブスの世界長者番付で世界第1位をとったこともある、森ビル、森トラストの創業者森泰吉郎。森は、50歳過ぎまでは横浜市立大学商学部長・教授を務めており、学者の道に生きる人でした。父が貸し屋業を営んでいたこともあり、学者として活動するかたわら、実家の不動産開発事業にたびたび進言してきた森は、55歳の頃学者の道から実業家への道に本格的に舵を切ります。

会社を創業後、バブルの波に乗って会社を成長させると同時に、大学教授としてのこれまでの経験を活かした社員教育などにも精力を注いだといいます。

レイクロック【マクドナルドコーポレーションの創業者】

マクドナルドをフランチャイズ展開で世界に広めた立役者であるレイクロック。レイは、ミキサーの営業マンとして52歳でマクドナルド兄弟と出会い、徹底的に業務効率化したハンバーガー屋に大きなビジネスの可能性を見出したことから、マクドナルド兄弟とフランチャイズ契約を結び、事業を開始。不動産会社設立後、マクドナルド兄弟からハンバーガービジネスの権利を得て、世界最大の外食チェーンとしてマクドナルドを世界的大企業へ成長させていきました。

オーバー40の起業家のための助成金とは?

世界ではさまざまなオーバー40起業家が活躍する中、日本でも中高年代の新たな挑戦を支援するための「生涯現役起業支援助成金」という仕組みが存在します。

生涯現役起業支援助成金

生涯現役起業支援助成金とは40歳以上の方が起業する時に使える助成金です。受給条件は以下に例を挙げておきますが、より詳しい情報に関しては厚生労働省のサイトをご確認ください。

厚生労働省|中途採用等支援助成金(生涯現役起業支援コース)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000115906.html

<条件の例―雇用創出措置助成分>

Ⅰ, 起業基準日から起算して 11 か月以内に「生涯現役起業支援助成金 雇用創出措置

に係る計画書」を提出していること。

Ⅱ, 以下の条件のうち、2項目が当てはまること

  • 起業者が国、地方公共団体、金融機関等が直接または第三者に委託して実施する創業に係るセミナー等の支援を受けていること。
  • 起業者自身が当該事業分野において通算10年以上の職務経験を有していること。
  • 起業にあたって金融機関の融資を受けていること。
  • 法人または個人事業主の総資産額が1,500万円以上あり、かつ総資産額から負債額を引いた残高の総資産額に占める割合が40%以上あること。

Ⅲ,  60歳以上の者を1名以上、40歳以上60歳未満の者を2名以上または40歳未満

の者を3名以上計画期間内に雇うこと。

Ⅳ, 支給申請書提出日において、計画期間内に雇い入れた対象労働者の過半数が離職

していないこと。

Ⅴ, 起業日から起算して支給申請日までの間における離職者の数が、計画期間内に

雇い入れた対象労働者の数を超えていないこと。

さいごに

Facebook CEOのマークザッカーバーグやInstagram創業のケビン・シストロムなど20代で成功を収めた起業家がメディアなどにはよく取り上げられ、ベンチャーキャピタル界隈などでも起業家自身の「若さ」が1つの投資判断材料として見られる場合もあります。

しかし、実際のところオーバー40の起業家の成功例は多数存在しており、むしろ、社会経験も保有している資金/人脈も豊富なため、若い起業家よりも成功する確率が高いのは当然のことのように思えます。

40歳を超えて起業を志す多くの方が「家庭があるし、今から起業に挑戦するのは難しい」と考えることかと思います。過去に成功を収めてきたオーバー40の起業家の多くが「家族の支えは重要」と言っているように、起業への理解を家族から得るのも重要な起業準備のタスクになります。

今回紹介したレイクロックも、「成功に最も重要なのは、根気。」というように、天才も、秀才も、根気がなくては勝てない世界が「起業」という生き方です。何歳だろうが関係なく、根気強く自分が目指すところに突っ走っていけるかどうかが重要です。

 

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