通販のニッセンと藤田観光がコラボし、横浜桜木町ワシントンホテルに「体験型通販ルーム」をオープンしたようです。カタログで販売中のアイテム10点を部屋に設置し、部屋から直接Webやモバイルを使って注文もできるという企画です。異業種とのコラボで互いの顧客を共有できれば、多額の投資なくマーケットを拡大できます。他業種でも大いに参考になる事例ではないでしょうか。
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異業種とのコラボが進むホテル業界

一方、メーカー×ホテルというコラボ事例もあります。以前、大阪のホテル阪急インターナショナルにあった「パナソニックコラボルーム」ですが、そこには、デジタルハイビジョンプラズマテレビ、BD/DVDレコーダー、マッサージソファミニコンポ、乗馬フィットネス機器、素肌ケア、加湿空気清浄機、シーン切替照明、寝室環境システム、ナノケアドライヤーなどのパナソニック製品が揃っていて、宿泊客が自由に使えるようになっていました。期間限定プランではあったものの、そこはさながら高級なショールームと化していたわけです。
体験型通販ルーム「みなと横浜アジンルーム」誕生

これからは「マーケットの共有」がキー!?
いつも言うように、これからの日本は少子高齢化社会が進み「右肩下がり」のマーケットになるわけですが、どの業界でも新規顧客を増やすのは容易ではなくなりますから、顧客獲得のための代替プランを持たねばなりません。そこで「企業間コラボ」なのです。先の事例は、リアル店舗を持たない通販会社に、ホテル側がショールームとして部屋を貸したように見えますが、実際は、ビジネスユースの多いワシントンホテルにも、若い女性層を取り込めるという利点があるのです。
つまり、互いの顧客データを「共有」することで、企業間コラボが成立しているわけですね。コラボに成功すれば、多額の投資なくして「インフラ」が手に入り、ダイナミックなビジネスが展開できる可能性もあるのです。今後、こうした動きは他業界にも広がりそうですね。この事例を参考に、「自社が組むべきパートナーはどこか」といった視点で世の中を眺めてみてください。いつもと違ったアイデアが閃くかもしれませんよ(@^^)/~~~

