Vol.8 100件も回ったのに最悪の選択。「営業担当が起業して失敗する時」 前編

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
営業で成功を収 め、起業を目指す方も多いと思います。しかし、実際に起業してみると何度も何度も『壁』を経験するものです。今回は、昨年ドリームゲートの大挑戦者祭でグ ランプリを獲得した「ああ頑張ります株式会社 樺沢潤氏」に営業経験者が起業して陥る、危険についてお聞きしました。今回、今後起業する方々の参考になれ ばと、包み隠さず失敗例をお話いただいております!ぜひご覧ください。

 

プロフィール:ああ頑張ります株式会社 代表取締役 樺沢 潤 氏
亜細亜大学卒。光通信にて営業職を経験。その後会計系ベンチャー企業を経 て、これまでと全く違う分野で勝負をするために起業。東京都中野区にて育毛サロンを経営。業界最安値、24時間営業、年中無休など今までにないサービスを 提供し、業界に旋風を巻き起こしている。週刊文春、産経新聞、フジサンケイビジネスアイなどで取り上げられる超話題サロン。「ドリームゲート」にて、全国 500社の中から「大挑戦者祭!グランプリ」に選ばれる。1976年生まれ29歳。

(インタビュー:横田雅俊)

 

営業経験者が異業種で起業

 日本最大級のビジネスプランコンテストである「ドリームゲート大挑戦者祭」にて昨年優勝した、ああ頑張ります株式会社の樺沢潤氏は、絵に描いたよ うな「熱血営業タイプ」の経営者です。

 営業力には絶対的な自信を持ち、パワーと情熱を兼ね備えた樺沢氏ですが、これまで幾度も失敗を経験してきたといいます。

 「”営業をやっていたので起業しても大丈夫だ”と根拠のない自信を持っていました」と樺沢氏が語るように、営業経験者だからこそ陥ってしまう失敗 もあるのです。樺沢氏の経験から、どこに落とし穴があるのかを学ぶことができます。

 

物件探しで一苦労

 「格安育毛サロンの経営」という店舗型ビジネスを始めた樺沢氏は、先輩起業家から「立地の重要性」について聞いていたため、第一号店の物件探しに は、時間と労力を惜しむことなくつぎ込みました。

 資金に余裕があって起業する人はほとんどいません。多くの場合、限られた資金をいかに有効に使えるか、を考えながら立ち上げを行うものです。

 「お金を出せばよい物件を借りられるのはわかっているのですが、自分たちの手持ち資金の中で最善の選択をするのは至難の業でした」と樺沢氏が語る ように、立地と資金という条件を満たす物件を見つけるのは大変な作業なのです。

 

100件も回ったのに最悪の選択?

 「もっといい場所はないか?と考えて結局100件以上の物件を見ました」と樺沢氏は語ります。

 100件の物件を見て回るというのは、並大抵のことではありません。そこまでこだわって物件を選んだのであれば、十分満足できる最高の物件を見つ けられそうですが、実際には全く逆の選択をしてしまった。と、過去を振り返って樺沢氏は語ります。

「価格と広さを優先させてエレベーターなしの3階の物件を借りたのですが、これが大きな間違いでした。2階と3階の間には見えない壁があるかのよう に、客足が遠のくのです。ビルを見て怪しいので帰ったというお客様からの連絡には泣きたくなる思いでした」

 こうした言葉が物語るように、スタートから大きなハンディを背負ってしまうことになるのです。

 

失敗の原因

 なぜ100件も物件を見たのに「最悪の選択」をしてしまったのでしょうか?

「自分はこれだけ見て回ったのだから、誰よりも知っているという自負がありました」
「その間違ったプライドが、人の意見を聞けなくさせてし まったのです」

 樺沢氏は、失敗の原因を「人の意見が聞けなかった」ことだと述べています。フットワークの良さや、行動力が逆に自分の考え方を狭めてしまったので す。どんな状況でも、誰の意見でも人の意見を聞くことは、創業時には特に重要なのです。

 失敗を通して学んだ樺沢氏は、今では「できるだけさまざまな人の意見を聞きたい」と考え、広い視野を持つように努力しているのです。

 

成功のためのコンピテンシー

「謙虚さ」

 自信と謙虚さは相対するものではありません。人の意見を素直に聞いて、良い部分を取り入れることが、起業家にとって重要なのです。「謙虚さ」を忘 れた時、どんな天才でも必ず失敗を経験します。誰の意見でも、どんな意見でも、必ずヒントは隠れています。重要なアドザイスは聞き逃さないようにしたいも のです。

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