資金調達(融資)のノウハウ Vol.03 開業資金を借りるか自分でためるか・・・

資金調達

執筆者: ドリームゲート事務局

今回の商法改正で資本金なしで会社を作ることが可能になりましたが、これは、旧来の商法における債権者保護(会社取引先の保全)という会社法における大原則に真っ向から対立するものとなっています。では、資本金1円で会社を作れるからといって開業資金はどうするべきでしょうか

他人資本と自己資本

 自分で事業を起こそうと考えている方であれば、他人資本自己資本ということばぐらいは、どこかで聞いたことがあると思うのですが、他人資本とは、言葉のとおり他人から借りたお金を事業に使うこと、自己資本は、自分のお金を事業に投入することを意味します。 

 資本金1円で会社が作れるということは、自己資本が1円で会社が作れてしまうわけですから、資本金を増資しない限りは他人資本頼りの会社体制にならざるを得ません。(厳密には社長本人が会社にお金を入れても、資本金でない限りは他人資本となります。・・・法人格と社長個人の人格は別物ですから)

 そして、単純に考えて、事業は自己資本で行ったほうが有利に決まっています。なぜなら、返済がいらないのですから・・・

 

開業資金を借りるべきか貯めるべきか・・・・・

 会社の事業がスタートすると売り上げや、借り入れ、買掛けの支払いで浮いたお金など、さまざまな性格を持ったお金が混ざり合い、儲かっているのかそうでないのか良くわからない状態になります。しかし、残念ながらお金はお金であり、売り上げだろうが借り入れだろうが、みんな同じ顔をしたお金なのです。借りたお金と売り上げたお金に別々に色がついてでもいればよいのですが、その辺が良くわからなくなってきます。

 では、開業資金が必要であるとして、それを貯めるべきか?借りるべきか?については、正論からいうと貯めるべきです。なぜなら、返済をしなくて良いのですから、間違いありません。しかし、開業資金が300万円必要だとして、それをためるのに3年かかるから3年後に創業しようとなると、3年間創業を待つことになります。そうなると市場環境も自分の年齢も、ビジネスチャンスもまったく変わった状況となってしまいます。現在のビジネスの動向は以前にもまして早く、2~3ヶ月のロスが命取りとなることが日常茶飯事です。

 このような場合は借りてでも事業を行うべきではないでしょうか。

 

開業資金を借りる資質とは?

 創業当初は社長と会社はほぼ一体であるといえます。したがって、上記のような状況を勘案した上で、資金調達をどのような形で行うかも社長の重要な決断事項となります。

 ただ、大型の設備投資はともかくとして当初の200万や300万レベルの資金を借りるべきかどうかという問題になると、資金を借りて返済することができる社長の人格の資質として「?」と感じてしまうのです。

 なぜなら、その程度の資金がためられなかった(時間的な制約やその他もろもろの事情があるとしても)という過去の実績があるわけですから、総合的にはそういう部分も資金調達を行うに当たって、冷静に検討する必要があると思います。

 

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