Vol.02 非常識をシステマティックに・なるほどのアナロジー発想法

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
どんなにアタマがカタくても人間でも「自然に」非常識なユニーク発想を出せる方法です。

朗報です・あなたも非常識発想の人間になれます

 Vol.1では大量に、すばやくというコンセプトの「焦点発想法」を披露しました。皆さん、1時間に30件のアイデア出しができるようになれましたか。1 回やっておしまい、ではいけませんよ。焦点を当てる対象やキーワードも豊富に用意して、数件のテーマで試みてください。トレーニングすれば、どんどん速く上手になります。

 さて今回は、とても常識豊かな社会人であるがために、ユニークな(非常識な)発想ができない方にふさわしい、とっておきのスゴワザをお教えします。『アナロジー発想法』といいますが、この方法は「常識を意図的にひっくり返して非常識を生み、そこから新しいアイデアに至る」というもので、焦点発想法に比べるとスピード感はありませんが、じっくり使えば「えっ!?」と思わせる新鮮な発想をどんどん出すことができます。

 まずは、非常識発想をしたい対象商品を決めます

 まず、対象となる商品(もちろんサービスを含めます)を決めます。改良・改革して新商品にしたいものがいいです。常識の存在しない、架空の商品からスタートするわけにはいきません。現存する商品を何か想定します。例として、わかりやすい「居酒屋」を取り上げてみましょう。

 

手順 (1)  <常識>その商品の「常識」を列挙します

 居酒屋ですと、「酒がある」「料理が豊富」「屋内にある」・・・など、いろいろ出てきますね。これらの常識をEXCELなどの表の縦1列にどんどん書いてください。数に制限はありませんが、一度にあまり欲張っても大変です。最初は数件にとどめておきましょう。

 

手順(2)  <非常識>常識をひっくり返します(非常識にします!)

 さきほどの「常識」をすべて逆にします。例えば「酒がある」⇒「酒がない」、「料理が豊富」⇒「料理が少ない(または、料理がない)」「屋内にある」⇒「屋外にある」などです。

 

手順(3)  <問題点>その非常識の問題点を明確にします

 その非常識から起こる解決すべき課題をはっきりと絞ります。「酒がない」なら「そこで彼女を口説けない」よりも、「酒が飲めない」方が大きな問題ですね(笑)

 

手順(4)  <キーワード>その問題点を解決するキーワードを考えて書きます

 「酒が飲めない」を解決する別の手段、別ルート、ウラワザを考えます。

 

「酒が飲めない」は今、酒が売られていない状況ですから、乱暴ですが「持ち込み」で解決したらどうか

 

 

 

手順(5)  <アナロジー>その解決手段を助けるモノやシステムを考えます

 アナロジーとは類比(似たもの、近いもの)の意味です。「持ち込み」を実現するモノと「自販機」「酒屋」「コンビニ」などでの酒の販売があります。ここでは「酒屋」を使ってみることにします。

 

手順(6)  <商品>ここまでのヒントを使って、新しい商品アイデアにします

 酒屋で買って、持ち込むというまことに変なスタイルの居酒屋になってしまいました。ここでめげずに、使える商品にレベルアップします。イラスト(神田編著「商品企画七つ道具実践シリーズ(よくわかる編)」から引用)のような、販売コーナーで購入して座敷で飲む形式にしたらいろいろなお酒を勝手に選んで飲めるので結構楽しいですよね。

  例をあげて解説していきましたが、以上のような方法です。

 焦点発想法に比べると少しパワーが要りますが、「非常識」を活用して新規商品に結びつける、ユニークなやり方です。ぜひお試しください。

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