Z世代社員のトリセツ~理解不能?なZ世代とのコミュニケーションのコツ

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: 宮本 剛志

4月から、新入社員が皆様の職場の仲間として加わっているのではないでしょうか。

新入社員は企業の未来を作る大事な人財であり、皆様もとても期待していると思います。しかし、いざ一緒に働くと「Z世代のことは理解不能」と悩んでいる経営者も多いようです。そこで、Z世代社員の理解を深め、世代や立場を超えて会社の未来をともに作るパートナーになるヒントを見つけていきましょう。

そもそもZ世代とは

Z世代という言葉は、ユーキャンの2021年新語・流行語大賞で話題になりました。法律で決まっている訳ではないので、何歳から何歳までのことをZ世代というのか、諸説あります。2023年時点で概ね「25歳まで」「20代前半まで」と言われています。つまり、皆様の職場の新入社員はZ世代といえるのです。

【無料で完成】事業計画書作成ツール
累計8万人が利用!質問に答えるだけで「事業計画書・数値計画書」が完成
⇒事業計画書作成ツールを無料で利用してみる

  • 日本政策金融公庫の創業計画書も作成でき、融資申請に利用できる。
  • 業種別にあなたの事業計画の安全率を判定
  • ブラウザに一時保存可能。すべて無料
⇒事業計画書作成ツールを無料で利用してみる

Z世代の背景

Z世代に関する様々な調査結果が公表されています。例えば、「Z世代は出世を好まない」「Z世代は仕事とプライベートを分けたがる」「Z世代は飲み会に行きたがらない」等です。しかしそれはあくまでもその時の調査対象者の傾向です。また、全員がそう答えている訳ではありません。あくまでも「統計上」のことです。それぞれの地域や環境によって多少異なってきますが、以下のようなZ世代の共通した時代背景はあると思います。

  1. 多様性が当たり前の生活に慣れている
  2. タブレットが学校の授業で必需品になっている
  3. YouTube、Twitter、Instagram等で交流、情報収集を行っている
  4. コロナ禍に思春期・青年期を過ごしている
  5. 叱る文化よりも褒める文化の中で過ごしている

学生時代に上記のように過ごしていることを踏まえて関わる必要があります。

Z世代の強みを活かす

例えば、「メモを取るように」と言われると経営者の皆様はどんな行動を想像しますか?ボールペンを取り出し、紙の手帳にメモをする・・・と想像するかもしれません。一方、Z世代はスマホやタブレットが必需品になっています。そのため、ペーパーレスの意識が私たちよりも強く、紙の手帳にボールペンを使ってメモを取るのではなく、スマホで写真をとるかもしれません。その時に「何を考えているんだ!普通は紙に書くだろ!」と説教をしてしまうと、自ら新入社員との関係を悪くしてしまうかもしれません。

これからの経営者はZ世代の良い点は取り入れつつ、社員に要求する際は、「こんなことは当たり前」「普通は~するはず」と思わず、コミュニケーションを取る力が求められます。確かに、スマホで写真を撮った方がコンパクトに情報をまとめられ、簡単に共有・整理できるというメリットがあります。一方で、セキュリティの問題もあるかもしれません。そのため、Z世代の価値観をただ単に否定するのではなく、メリット・デメリットを検討した上で、Z世代の価値観を理解していく姿勢が求められています。

Z世代は、私たちよりもSNSを使いこなしているところがあります。SNSでは自分がほしい情報が得られ、自分と合いそうな仲間とすぐにつながれるというメリットがあります。一方で、見たくない情報や聞きたくない意見を簡単にシャットダウンできます。そのため、もしかすると立場や年齢、価値観の違う経営者や上司と向き合うことに慣れていないのかもしれません。

また、コロナ禍だったので、対面でのコミュニケーションや大人数でのコミュニケーションが不慣れなところがあるかもしれません。更に、叱る文化よりも褒める文化で過ごしてきたので、経営者が叱ると受け止めきれないこともあるでしょう。

その際に「Z世代はコミュニケーション能力が低い」「メンタルが弱い」「好きなことしかやらない」と断じてしまうのではなく、「自分(経営者)とは違う背景の中で過ごしてきたんだな」と思えば、Z世代に対して興味関心が湧くのではないでしょうか。

【無料で完成】事業計画書作成ツール
累計8万人が利用!質問に答えるだけで「事業計画書・数値計画書」が完成
⇒事業計画書作成ツールを無料で利用してみる

  • 日本政策金融公庫の創業計画書も作成でき、融資申請に利用できる。
  • 業種別にあなたの事業計画の安全率を判定
  • ブラウザに一時保存可能。すべて無料
⇒事業計画書作成ツールを無料で利用してみる

バイアスで判断しない

Z世代の新入社員から「Z世代だからコミュニケーションが苦手なんだね!と言われてムカついた」「Z世代ってプライベートと仕事を分けたがるよねと言われたけれども、私はそうではないのに・・・」という声を聞きます。個人ではなく、大枠で人を判断すれば、誰でも不快に感じるのではないでしょうか。

このような見方を「バイアス」といいます。バイアスとは自分の経験や価値観・考え方に基づいた無意識にもっている偏った見方のことです。バイアスで人を判断すると差別、勘違い、間違いにつながることがあります。大切なことは、自分のバイアスを自覚し、決めつけないことです。

「Z世代だから」という判断の仕方は「紋切型バイアス」と言います。皆様、自分はどんなバイアスを持っていますか?バイアスの種類は多いですが、新入社員対して持ちやすい4つのバイアスを紹介します。

もし自分のバイアスに気づいたら、以下の2つの問いを自分に投げかけましょう。

  1. 事実はどうなのか?
  2. 他の視点はないのか?

例えば、新入社員が何かの仕事で失敗した際、「Z世代だから●●は苦手なのだろう」と判断するバイアスを持っているとします。

まずは「事実はどうなのか?」と考えます。そうすると、実は丁寧に仕事を教える前に仕事をやらせて失敗したという事実がわかるかもしれません。そして、「他の視点はないのか?」と考えます。

そうすると、「丁寧に教えてもらえていない状況で新人としてよくチャレンジしたな」という思いに変化するかもしれません。その結果、「よくチャレンジしたね」とチャレンジしたことを褒めることができるでしょう。その上で「〇〇の点は~とすると改善できるから、次回に向けて覚えておこう」と具体的な指示ができると思います。

「Z世代だから・・・」という言葉が頭に浮かんだら要注意

例えば、「仕事とプライベートを分けたい」と思っているZ世代がいたとします。確かに様々な調査では、仕事とプライベートを分けたい世代であるという結果が出ています。その際、「仕事に慣れるまではそんなこと言っていたらだめだ」と説教をするのではなく、なぜ仕事とプライべートを分けたいと思っているのか?質問してみましょう。思わぬ発見があるかもしれません。

ここまで見てきましたように、それぞれの世代の時代背景は違います。しかし、だからと言って「Z世代は」と大枠で判断することは危険です。人財育成という視点に立てば、世代で見るのではなく目の前の「人」の価値観・考え方・行動に興味関心をもち、個別に理解することが大切です。

「私が若い時はもっと厳しかった」と思わず、期待を込めながら指導、叱る、褒めるということが大切です。叱り方については他の記事にも書きましたので参考にしてください。それが結果として経営者・上司の世代と「Z世代」が共に事業を支えていく仲間となるでしょう。
職場の人間関係について困ったこと、気になること等があれば、無料メール相談よりご相談ください

執筆者プロフィール:
ドリームゲートアドバイザー 宮本 剛志(みやもと つよし)

(株)メンタル・リンク代表取締役。公認心理師、産業カウンセラーとして心理学をベースにしたハラスメント対策のコンサルティングを行っている宮本アドバイザー。事業を成功に導くための社員とのコミュニケーションを経営者に伝えています。深い知識と経験に加え、温厚なお人柄で経営者に寄り添ってサポートしてくれます。著書:こんなの理不尽!怒る上司のトリセツ(時事通信社)・「怒り」とうまくつき合うーアンガーマネジメント入門(SMBC経営懇話会)

プロフィール
| 無料オンライン相談受付中

この著者の記事を見る

起業、経営ノウハウが詰まったツールのすべてが、
ここにあります。

無料で始める