創業融資には「信用金庫がオススメ」な5つの理由

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: 小峰 精公

はじめまして。私は東京・池袋でV-Spiritsグループの資金調達担当として活動しています。これから創業融資を考えている方や、すでに開業しているけれど資金繰りに困っているという経営者、および個人事業主を対象にコンサルタントとして活動をしています。

特に、創業融資は事業の行方を左右する大事な資金調達になります。

私自身は朝日信用金庫で10年間、事業融資を中心に営業担当をしていました。その中で得たたくさんのノウハウや信用金庫で創業融資を受けるメリットについて5つのポイントにまとめてお伝えします。

信用金庫とはどのような組織なのか

日本にはさまざまな金融機関があり、それぞれ特徴があります。

メガバンクは全国規模で店舗網を持ち、地方銀行は限定された地域内に店舗網を持つ銀行です。

信用金庫とは、地方銀行よりも地域に密着し、地域住民や中小零細企業を支援する金融機関です。地域住民や中小企業からの出資で運営しています。地域住民の利便性を高めるために営業担当が訪問し、顧客の要望に応えます。

また、信用金庫は「信用金庫法」に基づき運営しています。代表的なものが融資先の制限です。原則として信用金庫の所在地域の中小企業(従業員数300人以下または資本金9億円以下)が対象です。融資を受けるためには会員になることが必要とされているなど、信用金庫法により細かく規定されています。

①地域密着できめ細やかな営業スタイル

信用金庫は地域住民や中小企業からの出資で運営している組織で、地元の発展を最大のミッションとしています。信用金庫の営業スタイルは特徴的です。11軒、顧客の事務所または自宅に訪問する対面営業を重視しています。

創業融資を受ける起業して間もない会社には、経営や資金調達・資金繰りについてわからない事が多々あると思います。信用金庫では顧客事務所に足を運び、様々な情報提供や相談に乗ってくれますので、起業して間もない会社にとって心強い金融機関となっています。

②中小零細企業を専門としており、小規模事業者でも安心して利用ができる

信用金庫に寄せられる質問で多いのが、100万円や200万円の融資でも対応してくれるのか?というものです。金融機関で融資を受けるには1,000万円を超える金額でないと取扱いをしてくれないといったイメージが先行しており、どの金融機関を選べばよいのか迷う方がたくさんいます。

信用金庫は中小零細企業を専門としていますので、取扱い融資金額も1,000万円以下であることが多いです。私自身が取り扱ってきた創業融資を振り返ってみますと、運転資金のみの場合は300万円~500万円、設備資金ですと500万円~1,000万円の範囲内。運転+設備資金の併用になりますと1,000万円で申請する場合が多かったように記憶しています。

ですので、小規模で事業を行うから融資を受けられないといったことは全くありません。

もし、このような不安をお持ちの方は信用金庫に相談をしてみると解決方法を提案してくれるかもしれません。

③信用金庫+日本政策金融公庫の協調融資

信用金庫と日本政策金融公庫の協調融資を利用することで、1,000万円超の創業融資を受けることができます。

信用金庫で取扱う創業融資の金額は1,000万円以下であることが多いと述べましたが、逆になぜ1,000万円以下が多いのでしょうか。理由は、創業融資を受ける段階では事業実績が乏しく事業計画書に基づいた審査になってしまうことにあります。金融機関として1企業に対し1,000万円を超える創業融資を行うことは高いリスクに繋がります。信用金庫と日本政策金融公庫で協調して融資を行うことでリスク分散が図れるので、1,000万円を超える融資の積極的な取り扱いが可能となります。

業種・業態により初期投資金額は異なりますが、比較的初期投資が大きく協調融資を利用した例を紹介します。

【店舗を構える飲食店A社の例】

都内某所で飲食店開業を検討しているA社。飲食店開業で必須設備は、内外装工事・厨房機器・物件取得費・テーブルなどの各備品が挙げられ、各設備を合計すると800万円の見積りとなる。他にも、オープンしてからの運転資金として600万円検討しており、合計1,400万円の資金調達を行いたいと考えている。

B信金に相談したところ、1社だけでは難しい。日本政策金融公庫との協調融資であれば可能性があるかもしれないとのこと。

審査の結果、B信用金庫700万円・日本政策金融公庫700万円、合計1,400万円の融資を受け無事に開業ができた。(あくまで例となります)

1つの金融機関で融資金額が過大と思われるケースも、日本政策金融公庫との協調融資を利用することでクリアすることができます。

日本政策金融公庫でなく他の銀行との協調融資ではダメなのか?といった疑問が生まれてきます。

結論は、創業融資における協調融資は日本政策金融公庫と行うことが原則です。

理由として、各銀行は創業融資の場合は「信用保証協会」という保証機関を利用します。信用保証枠が定められていますので、例えばC銀行とD銀行が協調融資を行おうとしても同じ枠での審査になることから全体の融資金額が変化することはありません。

例外として、プロパー融資(信用保証協会なしの信用貸し)の協調融資はありますが、創業時の企業に利用されることはほぼありません。

④事業性融資のみならず、住宅ローンや教育ローンなどの個人ローンにも積極的

ここまで事業性融資を中心にお伝えしましたが、ここでは視点を変えてみます。

信用金庫では法人のみの取引に限らず、代表者・従業員等との複合取引にも力を入れています。理想的な取引は、事業性融資はもちろんのこと、個人取引にも拡大し全体として取引のボリューム増加を図ることです。

ご自身のライフステージにより異なりますが、3040代の方でしたら住宅購入や教育ローンを利用する可能性もありますので、信用金庫を利用するメリットの1つとなります。

⑤コミュニケーションが図りやすく長期的な関係性が築きやすい

信用金庫は地元密着で訪問営業スタイルですので、面談時間の確保ができコミュニケーションを図ることができます。コミュニケーションを図る最大の理由は、信用金庫の融資審査は決算書の数字だけですべてを判断することではなく、経営者の人柄・社内の雰囲気・今後のビジョンなど決算書には載っていない事項を大事にしているからです。

決算書の良し悪しだけでなく、事業性評価や将来展望を加味した審査体制となっています。よって、創業融資を検討している企業にとって信用金庫は長期的に良好な関係性を築きやすい金融機関と言えます。

ぜひ一度ご相談を

信用金庫で創業融資を受けるメリットを5つ紹介しました。すべてに共通しているのは信用金庫の担当者と距離が近いことです。私自身、信用金庫での営業を通して間違いなく感じていることは、経営者の相談相手にはフットワークの軽い信用金庫がベストだと思います。資金調達・資金繰りは早め早めに取り組むことが重要です。それと同じくらい相談できる窓口やアドバイザーをそばに持っておくことも大事です。

もしこれから創業融資を受ける、または創業融資を検討していると思っているなら、その前にぜひ一度ご相談ください。

V-Spiritsグループでは、税理士法人を母体とした起業家支援の各種専門家が在籍しています。融資相談はもちろんのこと、資金繰り・補助金・税務相談等の相談も承っております。初回相談は無料ですので、ぜひお気軽にお問合せ下さい。

 

執筆者プロフィール:
ドリームゲートアドバイザー 小峰 精公

累計15億円を融資してきた、元信金マン。起業コンサルティンググループV-Spirits(代表 中野裕哲)で資金調達コンサルティングを担当している小峰アドバイザー。明るく朗らかなお人柄と野球一筋で培ったエネルギッシュな対応力が魅力です。

プロフィール | 無料オンライン相談受付中

ドリームゲートアドバイザー 三村 智子

この著者の記事を見る

起業、経営ノウハウが詰まったツールのすべてが、
ここにあります。

無料で始める