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代表的な成功例 You Tube
YouTubeは2005年2月、スティーブ・チェン氏とチャド・ハーリー氏の20代の若者によって創業されたベンチャー企業です。

2名の若者が始めからGoogleへの売却を想定していたかどうかは、本人たちにしかわかりませんが、いかにもシリコンバレーらしいサクセスストーリーです。
米国のベンチャー企業は、その多くが日本と異なりM&Aによって大手企業へ売却されます。これは株式公開を断念した結果ではなく、M&Aの方がより有利でスピーディーなExitを可能にしているからに他なりません。
一般的に株式公開をする為には、事業の成長性はもちろんのこと、永続的な黒字を達成することで企業の継続性を確保し、内部管理の強化をおこない、監査法人や証券会社、弁護士等への高い報酬と膨大な時間をかけて公開準備が必要です。
M&Aならば利益は不要

YouTubeは、多くのネット産業の大手企業が、のどから手が出るほど欲しい膨大なPV(ページビュー)やコンテンツ資産を世界中から獲得することに全精力かけた結果、記録的短期間で、かつ歴史的に巨額なExitを実現しました。
この背景には、設立当初から営業利益を度外視し、プロモーション費用とシステム開発という赤字を出し続けながらも、その費用を売り上げで回収するのではなく、M&Aで回収するという資本政策(事業計画)があったのだとおもいます。
これからのベンチャー企業の役割

日本の大手企業は、中小企業の技術をタダで使うとか、目立つ企業をたたいたり、共存が難しいというネガティブなイメージがありますが、新興株式市場が低迷する中で、今後は米国のようなM&AモデルのExitが増えていくと思いますし、大いに期待しています。それにグローバル経済の波は今後も加速する一方だとおもいますし。ひょっとしたら優秀な技術やサービスを保有するベンチャー企業には、海外の大手企業から直接M&Aをされる時代になるかもしれません。







