経営戦略 Vol.102  今年は“DVDレンタル付き”年賀状!? TSUTAYA×日本郵便の新戦略

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
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 TSUTAYAを運営するカルチャ・コンビニエンス・クラブ(CCC)のグループ会社が、日本郵便と提携し、お年玉付き年賀状と映画・ドラマのレンタルサービスを組みあわせたサービスを始めるようです。マーケティング的にみるとかなり秀逸な戦略なので、私なりの視点で解説してみましょう(*^_^*)

1通78円の“DVDレンタル付き”年賀状!?

 早いもので、今年も年賀状をどうするか考えないといけない時期になりましたが、ご存じのように、メールやSNSの普及で、年賀はがきの売れ行きは年々減少の一途を辿っているようです。そんな中、CCCのグループ会社であるT-MEDIAホールディングスが、今年からちょっとおもしろいサービスを展開し始めました。日本郵便と提携し、お年玉付き年賀状と映画・ドラマのレンタルサービスを組みあわせたサービスです。

どういうサービスかというと、まず利用者が「TSUTAYA DISCAS」の注文サイトから、届け先の住所氏名などを入力します。はがきのテンプレートは6種類用意されていて、自分の好きなデザインを選び、サイト上で文章なども編集できるようになっています。相手には、お正月にシリアルコード付きの年賀状が届きます。受け取った人ははがきに書かれたシリアルコードをサイトに入力することで、合計35万点のDVDとCDから、好きな作品を1点、約1ヵ月間無料でレンタルできるというわけです。料金は1通78円で、メールアドレスしかわからない相手には、相手側にまずサービスの通知が届き、本人が住所を入力してくれれば、同様のサービスが受けられるようです。

新しいサービスと「最初の一歩」の壁

このサービス自体は、「Yahoo!JAPAN年賀状」のシステムを利用して行うようですが、注文から印刷、そのうえ投函まで、すべてネット上で完結する年賀状サービスは、一度体験するとやめられなくなるほど便利だと思います。しかし、新しいサービスを初めて利用してもらうというは、そうそう簡単なことではありません。はがきの裏面は近所の印刷屋さんに頼んでも、宛名面は大掃除の合間に、自宅のパソコンで地道に印刷・・・という人がまだまだ圧倒的に多いのではないでしょうか?

店舗に出向くことなく郵送でレンタルできる「TSUTAYA DISCAS」のサービスもまったく同じで、一度利用するとかなり便利なものですが、“最初の一歩”を踏み出す際には、必ず心理的抵抗を伴うのです。いくら「初月は無料!」と言われても、「果たして会員になっても元が取れるか」などとついつい考えてしまうのが人情です。しかし本来、出かけずして映画やドラマをレンタルできるこのサービスは、シニア層にこそ便利なもので、もっと普及してもいいはずですが、実際の利用者はまだまだ若者中心だと思います。狙った客層の背中を押すには、人間心理を深く理解した上での緻密な戦略が必要なのです。

新しいサービスは「すでに習慣化されているもの」とドッキングして紹介せよ

では、“客層が違うマーケット”への訴求は、どのように行えばよいのでしょうか? じつは、『すでに習慣化されているものとドッキングして紹介する』という手法がとても有効なのです(*^^)v。「年賀状」などは、習慣化の最たるものです。ネットで完結する年賀状サービスとDVDレンタル・・・この2つのドッキングは、マーケティング的にみても、かなり秀逸なしかけです。

たとえばシニア層を顧客とする会社の年賀状として、このサービスを使ってもらうようにすれば、会社側も年末の忙しい中、年賀状がカンタンに送れて便利ですし、顧客側も「お年玉付き」年賀状に、さらに「DVDレンタルというお年玉」が付いているわけですから、数ある年賀状の中でも、特別な一枚になるのではないでしょうか? この事例を参考に、自社のサービスを違う客層に訴求できるアイデアはないか・・・楽しみながら発想を拡げてみてください(@^^)/~~~

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