やさしい企業会計 Vol.07 営業利益と経常利益が示す「儲け力」

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執筆者: ドリームゲート事務局
「売り上げ」と「粗利」を把握することができれば、ビジネスによってどれだけ儲けていくかの道しるべが見えてくるはずです。さらに、その他の経費を分類することにより、正確に利益を把握していくことができるようになります。

2番目の利益「営業利益」

 売り上げるためには、商品(サービス)そのものも必要ですが、それを売り上げるための努力が必要になります。例えば、営業したり、広告などにより宣伝をしたり、店舗を構えたりする必要があるでしょう。また、売上金額の集計をしたり、それを帳簿に記録する、ということも必要になります。そして、そのような努力には、多くの場合お金がかかります。いわゆる必要経費がかかるというわけです。

 このように、売り上げるためにどうしても必要になる必要経費のことを「販売費および一般管理費」といい、売上総利益(粗利)から販売費および一般管理費を指し引いた利益を「営業利益」といいます。

 通常、商品を仕入れてきただけでは売上にはつながりませんから、この営業利益こそが、ビジネスから得られた儲けだと考えることが出来るのです。

 

販売費および一般管理費の内容

 業種によって異なりますが、一般的に人件費と場所代が、販売費および一般管理費の主な中身であるといわれています。

 人件費というと、単に給与のみを思い浮かべてしまいそうですが、会社は必ず厚生年金等に加入しなければなりませんので、給与を支払えば、その分だけ厚生年金保険料も必要になります。また、従業員を雇えば、雇用保険などの労働保険も必要になります。具体的には「額面×1.5」くらいの人件費が必要だと考えて差し支えないでしょう。

 場所代についても、オフィスを借りている場合には、家賃を支払わなければなりませんし、自社ビルなどであったとしても、減価償却費という経費が発生します。

 販売費および一般管理費を整理し、営業利益を把握することで、ビジネスにどのような経費が必要なのか?どうすればもっと儲かるのか?もしくは、どうして儲からないのか?の原因を探ることができるようになります。

 

3番目の利益「経常利益」

 さらに、ビジネスのための資金を銀行などから借りている場合には、利息の支払いが必要になります。利息の支払いは、広い意味では必要経費といえるでしょう。しかし、販売費および一般管理費と違って、お金を返せば支払いの必要はなくなりますから、それらと区別しておくことが重要です。

 逆に、お金を銀行へ預けているような場合、利息を受け取ることがあります。これは、一種の儲けだと考えられますが、売り上げとは区別しておくことが重要です。なぜなら本来のビジネスによって得られたお金ではないからです。

 このような利息の支払いや受け取りは、本来のビジネスとは一線を画したものであることから、利息などの支払いを「営業外費用」、受け取りを「営業外収益」として区別して把握します。そして、営業利益に営業外収益を加算し、営業外費用を差し引いた利益を「経常利益」とよびますが、営業利益が「本来のビジネスそのものの儲け力」を表すのに対し、経常利益は「現状の資金状態も含めた儲け力」を表すものになります。

 このように経費を分類し、営業利益と経常利益を把握することにより、ビジネスそのものを強化しなくてはならないのか、資金面を強化しなければならないのか、といった判断をしていくことができるようになるのです。

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