融資を勝ち取る事業計画書の書き方が誰でもわかる本5選

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

初めて事業計画書を書く方にとって、まったくのゼロから計画書を作成するのはとてもたいへんなことです。創業融資を受けたり出資を受けたりする際にしっかりした計画書は必要不可欠ですが、書き方を詳しくナビゲーションしてくれる手助けが欲しいのも事実です。

インターネットで探せる無料の情報も有益ですが、さらに進んだ、具体的な書き方を教えてくれる参考書を5つご紹介します。

この記事で紹介しているのは、多数の起業家を支援してきたドリームゲートがおすすめする実用的なものばかりです。自力で事業計画書を作成するさいにはぜひ参考にしてください。

そもそも、事業計画書とは、何を書けばいいの?

事業計画書とは、自分のビジネスをどのような計画で進めていくかを書面に表したものをいいます。

事業計画書が必要となる場面は主に資金調達のタイミングです。自分の事業をまったく知らない第三者に向けてビジネスのしくみを説明し、「この事業は成功しそうだ」と思ってもらうためにあるものです。

会社の目的やビジョン、事業内容、市場、収支、取引先など事業計画書に必要な要素は多岐にわたっており、仕上げるためにはそれなりの知識や労力が必要になってきます。初心者にはハードルが高そうに見える事業計画書づくりですが、誰でも理解できるようにかみ砕いて説明された入門書もたくさんあります。

今回はその中でもおすすめの、特にわかりやすい入門書を5つご紹介します。お気に入りの一冊をかたわらに、ぜひ自分の手で事業計画書づくりに挑戦してみてください。事業計画書づくりはあなた自身のビジネスとよく向かい合うきっかけになることでしょう。

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事業計画書でおすすめの<わかりやすい>本5選

事業計画書は1枚にまとめなさい

上野光夫:著 ダイヤモンド社

【おすすめポイント】

融資担当者が何を考えているかが分かりすぎるほど赤裸々にわかる!


日本政策金融公庫といえば、これから起業を考えている方にとって最も身近な金融機関でしょう。会社設立したばかりで実績がない創業者にも融資をしてくれるのが公庫です。あなたがお金を借りることができるかを決めるのに大きな役割を担うのが公庫の融資担当者。担当者が何を考えているのかが分かれば、担当者が融資の決裁を取りやすくなる効果的な事業計画書をつくることが可能になるのです。

本書の著者である上野光夫氏は、公庫の元融資課長。
元融資課長が書いた本ということで、ここまで赤裸々に書いて大丈夫なのか?というほどリアリティのある内容です。公庫で融資を受けることを検討している方にとっては必読の一冊ですね。

公庫は創業者の味方というイメージがありますが、担当者は経営者の人格やストーリーだけでなく、経営が上手くいくように必要となる数値的な部分もよく見ています。いかに創業者が人間的に魅力をもつ人でも、事業が上手くいきそうもなければお金は貸せないということです。

とはいえ創業者はお金がないから融資を受けるのであって、実際の計画は必ずしも余裕のあるものではないでしょう。そんなシビアな部分も、計画書の書き方次第で印象が大きく変わってきます。不思議と資金調達がスムーズにいく会社というのは金融機関向けの書類の書き方を分かっている人が社内にいるものです。

担当者が望む書き方を理解して、スムーズに融資が受けられるような事業計画書を完成させましょう。

著者からのヒトコト
「公庫の創業融資を成功させたいあなたへ」
日本政策金融公庫で5000人超の創業融資を担当した著者が、最も実践的な事業計画書の書き方を伝授します。事業計画書といえば、何十枚もの資料が必要だと思いがちですが、公庫の創業融資ではたった1枚でいいんです。計画書のポイントのほか、審査にパスするコツまで、詳しく解説しています。公庫の裏事情についても「ここまで書いていいの?」というギリギリのことまで書いています。創業融資の利用をお考えの方は、ぜひ一読を!

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マンガでやさしくわかる事業計画書

井口嘉則:著 日本能率協会マネジメントセンター

【おすすめポイント】

難しい話が苦手な方におすすめの事業計画書入門書決定版

専門用語は全然わからない、経営や数字に携わったこともないしどちらかというと数字はニガテ・・・。そんな方向けに事業計画書とはどんなものかをマンガで分かりやすく説明してくれるのがこの本です。ビジネス書ジャンル大ヒットした本なので、本屋さんで見たことがあるという方もいるかもしれません。

素人の若い女性が資金調達をして企業経営者となるまでの過程を思わず感情移入するストーリー仕立てで描いているので、一気に面白く読み進めることができます。しかも、マンガと言って侮るなかれ。ストーリーで読者を引っ張りながら、事業計画書に欠かせないポイントをしっかりロジカルに解説してくれます。楽しく読みながら事業計画書のイメージがつかめる名著といっても過言ではないでしょう。

事業計画書という難しくて敬遠されがちなテーマについての本でありながら、起業へのモチベーションを高めてくれるのはマンガならではの力です。まずはなるべくわかりやすい本で事業計画書の基本を学びたいという方におすすめします。人気の本なのでkindle版も出版されています。スキマ時間に気軽に電子書籍で読んでみるのはいかがでしょうか?

巻末には、入力するだけで事業計画書や資金計画が完成するダウンロード版の事業計画書テンプレートが掲載されているのもおすすめのポイントです。

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起業で使える事業計画書のつくり方

中野 裕哲:著 ソシム

【おすすめポイント】

事業計画書入門の最もベーシックな一冊。迷ったらコレを選ぼう。


事業計画書を作ったことがない人向けに分かりやすく作られた、事業計画書の書き方の教科書ともいえる本です。マンガほどカジュアルでなく、専門書ほど難解ではない一般向けの入門書が欲しいという方にぴったりです。中には図表やイラストが多用され、視覚からも理解しやすいように誌面が構成されています。本書で重視する内容はズバリ、『資金調達がうまくいく事業計画書』です。さらに資金調達とあわせて政府や自治体の補助金に申請しようとしている方にも対応しているので該当する方にとっては一石二鳥ですね。

著者の中野裕哲氏はドリームゲートでも活躍する起業アドバイザー。彼が誇る百戦錬磨の事業計画書フォーマットは資金調達を目指す方であれば必見の内容です。

本書で解説されている方法はただテンプレートを埋めていく簡易的なスタイルではなく、事業計画書を書く際に必要な思考プロセスをなぞりながらあなた自身の手で計画書を仕上げていくという方法です。手間はかかりますが、自分の手で苦労して仕上げた事業計画書はその分想いのこもったものになります。金融機関や補助金担当者にプレゼンする際にも強い味方になってくれることでしょう。

 

著者からのヒトコト
創業融資向けの事業計画書フォーマットは、汎用的な事業計画書のフォーマットとは大きな違いがあります。
この書籍では、その「創業融資に特化した事業計画書」をつくりながら、自分自身で起業の計画全体も総括することができるようになっています。起業の構想段階から本書を使って、準備を進めてみてください。フォーマットは著者のホームページからダウンロードできます。もちろん、ドリームゲートの無料相談もご活用いただけます。

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起業のファイナンス

磯崎哲也:著 日本実業出版社

【おすすめポイント】

分かったようで分からない、つかみどころのないエクイティファイナンスが腑に落ちて理解できる一冊。

本書は資金調達の手段として融資だけを考えている方は読む必要がありません。逆に、もしベンチャーキャピタルや投資家・協力者からの出資を考えているのであれば必読の本です。

株式と引き換えに出資してもらう資金調達を「エクイティファイナンス」といいますが、ほとんどの方にとって聞いたことのない言葉でしょうし、融資とはまったく違う発想の資金調達方法なので少し理解が難しいところがあります。専門的なイメージのせいで一般向けの分かりやすい入門書がなかった中で、登場してすぐにベストセラーになったのがこの本です。起業家はもちろん、スタートアップの経理・財務担当にも入門書として今でも強い人気を誇っています。

本書では、株式と引き換えに出資金を拠出してもらう際のメリット・デメリット、財務上に発生する現象を丁寧に解説しています。

融資の場合は貸したお金を必ず返してもらうことが前提になっていますが、出資の場合返済の義務はなく、その分将来的に大きく成長する可能性と実行力があるかどうかが重視されます。そのため、融資担当者と出資者は事業計画書を見るポイントもまったく違ってくるのです。実は出資者向けと銀行向けの事業計画書が異なるということを知らなかった方も多いのではないでしょうか。

本書は、専門的な内容をかみ砕いてわかりやすい表現ながら的確に解説したエクイティファイナンス入門書の金字塔です。具体的な事例も多数掲載されているので、自分ごととしてとらえながらストレスなく学習を深めることができるでしょう。

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マネして完成! 事業計画書

ドリームゲート:編 技術評論社

【おすすめポイント】

理論を学ぶ余裕も時間もない、でもとりあえず事業計画書を作らないといけない!そんな方におすすめの本。

さいごに、われわれドリームゲートが執筆した事業計画書の本をご紹介します。

自分で事業計画書のそれぞれの項目を理解して、よく考えて事業計画書をつくる。それが理想なのは分かっているが、しっかり学習する気力もないし、時間がなくてとにかく体裁を整えた事業計画書を準備しないといけない!そんな方におすすめの、「マネすれば体裁の整った事業計画書が作れる」一冊です。

事業計画書は創業後の事業を進めていくにあたって羅針盤のような役割を担う存在。きちんと時間をかけて作り上げるのが理想ですが、起業する際は様々なトラブルがつきものです。起業準備中はスケジュール通りに時間が取れないこともありますよね。事情があって今すぐ事業計画書が必要な方にとっては本当に助かる本だろうと思います。

監修は数々の資金調達を成功させてきたわれわれドリームゲート。10種類の業種をサンプルとして掲載し、それぞれの業種での事業計画書の作成方法とポイントを紹介しています。自分の業種にはどんな内容が必要になるのかをピンポイントで知りたい方にもおすすめの本となっています。

巻末には事業計画書の完成データをパワーポイント、Word、PDF形式で36個も収録されたCD-ROMが収められています。

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まとめ

事業計画書づくりは手間も時間もかかる作業ですが、ビジネスモデルについてしっかり考えることが必要になる分、計画書が出来上がった頃には事業計画自体も洗練されたものになっていることでしょう。それは、あなた自身の想いがこもったすばらしい計画書です。

もしご紹介した本を読んでもうまくいかない場合は、事業計画書づくりのプロに相談できるサービスを利用するのもおすすめです。アドバイスをもらいながらスムーズに事業計画書を完成させることができるでしょう。

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