【対象者属性】
対象人数: 250名
職務・役職: 営業担当者 05年入社新入社員
年齢: 22歳~25歳
手法: E-mail および FAXによるアンケート調査
調査機関: 株式会社カーナープロダクト TSL事業部
- 目次 -
Q1.就職活動の段階から「営業職」に就きたいと 思っていましたか?第一希望の企業へ入社できましたか?
・営業職 YES 20.4% NO 42.8% どちらでも無い 36.8%
・企業 YES 18.8% NO 56.8% どちらでも無い 24.4%
新人営業の42.8%は、就職活動の段階では、営業職を希望していませんでした。「どちらでも無い」と答えた36.8%を加えると約8割の新人営業が、元 々は「営業職を希望していなかった」という現実が浮き彫りになりました。原因としては、「希望していた職種では採用されなかった」か、「入社後、本人の意 向に反して「営業職」に配属されてしまった」という可能性があります。さらに、「希望していた企業へ入社できましたか?」という質問に対して、YESと答 えた新人営業は、18.8%と圧倒的に少ないのです。実に8割以上が、第1希望の企業へは入社できなかった事になります。結果的には、ほとんどの新人営業 が、「望まない企業」の、「望まない職種(営業職)」で働いている事になってしまいます。この事実は、考え方や仕事の仕方に大きな影響を与えているに違い ありません。社会人生活のスタート時点で、「嫌な仕事をしている」というマイナスな視点を持ってしまっている可能性が十分あり得ます。企業として「目的」 や「やりがい」をいかに提供できるかを真剣に考える必要があるのです。
Q2.目標にしたいと思える「上司」や「先輩」が いますか?
・YES 34.4% NO 46.0% どちらでもない 19.6%
新入営業が、企画的年齢の近い先輩営業や優秀な上司の姿に自分の将来を重ね合わせ、「目標」や「夢」を持つのはごく自然なことです。入社間もない時期に は、会社の全体像や仕事の流れ、成果を把握できないため、身近な目標の有無は、モチベーションに大きな影響を与えます。目標とする信頼できる上司がいれ ば、悩みや問題も相談できるでしょう。しかし実際には、6割強の新入営業が、「目標となる人がいない、もしくは、どちらでも無い」と答えているのです。仕 事への魅力ややりがいとは別に、人間関係で幻滅やあきらめを感じてしまっているのかもしれませんね。考えさせられるアンケート結果となりました。
新入社員と接触する事の多いミドルマネジメントは、この点で特に注意を払う事が必要でしょ う。コミュニケーションを十分に取り、教える側の理論ではなく、「彼ら」の考え方にあわせた、徹底的かつ実際的なサポートが求められているのです。
Q3.チャンスがあれば、独立・起業したいと思いますか?
YES 68.8% NO 14.4% どちらでもない 16.8%
驚いた事に、7割近い新入営業が、独立・起業に対する前向きな考えを持っています。ここ数 年、起業意識が高まってはいるものの、ここまで多くの営業が、起業を意識しているとは予想していませんでした。30代の経営者が成功を収め、メディアへの 露出が高まっている点も、意識が高まった要因のひとつかもしれません。起業意識は、営業が成功するために良い働きをします。起業家精神は、「熱意」や「進 取の精神」と共通した前向きなエネルギーです。起業を目指す営業マンは、しっかりと目標を持ち、自ら考え、自ら行動できる優秀なプレイヤーとなることで しょう。企業として、その熱意を活かすようなマネジメントを心がけたいものです。