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この記事の執筆者

川辺 友之 (かわべ ともゆき)

45歳。大阪市出身。慶應義塾大学経済学部卒業。
大学を卒業後、27歳まで関東にいて、IT企業を創業しようと模索していた。1998年に大阪の家業の紳士服メーカーを継ぎ、倒産の危機を経験をした。ネットIT活用で何とか倒産の危機を乗り越え、メーカー小売業の新会社を設立することができた。その経験とノウハウを基に現在、コンサル会社も経営している。

3分でわかる!クラウドファンディングとは


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これから起業される方や経営者の方であれば、一度は耳にされたことがあるであろう「クラウドファンディング」。今回のコラムでは、自らの事業においてクラウドファンディングを活用し、総額4000万円の資金調達を成功させた実績を持つ川辺友之氏に、クラウドファンディングの基礎知識と魅力について解説を頂きます。

日本国内で主流なクラウドファンディングの種類

クラウドファンディングは、商品開発や新事業を立ち上げるために必要な費用をインターネット上で募ることができる、世界中で注目されている資金調達の方法です。

起業家や経営者の方は、クラウドファンディングを上手く活用することで、商品やサービスの開発に必要な資金を集めることができるだけでなく、より多くの人に向けて自身の製品やサービスを認知してもらうことができます。

資金の出し手に何かしらの「リターン」を返すことで資金を調達することができ、この「リターン」を何で返すかという点で、クラウドファンディングは寄付型、購入型、金融型の3種類に分類することができます。

*寄付型
「寄付型」の代表的なサービス会社は、JapanGiving(ジャパンギビング)です。
前身はジャスト・ギビング・ジャパンといい、2010年設立の老舗で、多くのファンを有する日本最大の寄付型クラウドファンディングです。NPO法人など非営利団体や学校法人、地方自治体などに利用者を制限しており、寄付を募った事業者は、JapanGivingを経由して集めた資金を「寄付金」として計上できるというメリットがあります。また寄付をした側も控除が受けられる可能性があるため、ソーシャルビジネスと相性がよいのが特長です。

*購入型
購入型クラウドファンディングの特長は、リターン品はお金以外のモノやサービスでお返しするという点で、頂いた資金は売上金になります。つまり、先に資金を頂き、後からお返し品のモノやサービスを返すという流れになります。
代表的な会社はREADYFOR(レディーフォー)とCAMPFIRE(キャンプファイヤー)です。また、最近急成長しているのはサイバーエージェントの子会社が運営しているMakuake(マクアケ)です。

READYFORやCAMPFIREは社会貢献系のプロジェクトが多いのに対し、Makuakeは新商品開発系のプロジェクトが多いのが特長です。新商品のベータ版をMakuakeを通じてモニター価格で販売し、ロットを纏めて、最初の商品開発費を賄うことが可能です。
また私自身も運営者として携わっている「FAAVO」は、地域密着型で日本全国の地域に事務局が存在しています。各地域の課題を解決する様なビジネスであれば、「FAAVO」を活用することもオススメします。初めて利用される方には、FAAVO事務局が告知ページの作成をサポートするサービスも行っているため、是非ご活用いただきたいです。

*金融型
最後にご紹介をするのが「金融型クラウドファンディング」です。
他のクラウドファンディングとの大きな違いは、リターン品が『お金』という点です。

金融型は「ファンド型」「貸付型」「株式型(エクイティ型)」の3種類に分類することができ、代表的な例として、「ファンド型:ミュージックセキュリテーィズ」、「貸付型:maneo」、「株式型(エクイティ型):日本クラウド証券」が有名です。
他のクラウドファンディングとの最大の違いは、投資だという点です。出し手側は配当や利回りを意識しているのが、寄付型・購入型との大きな違いです。
比較的多額の資金調達を有する案件が多く、新しいお店をオープンするための費用や新商品開発費など、数千万円を超えるような調達案件にオススメのクラウドファンディングです。

便利なようで難しい?目標金額を集めるための工夫

クラウドファンディングは従来のように金融機関からお金を借りるのとは異なり、インターネット・SNSを上手く活用することで、広く一般の方から少額の資金を集めることが出来るのが最大のメリットです。

しかし、ただ募集をしただけでは資金は集まらず、目標金額に届かない募集案件が殆どだというのが実際のところです。

では、目標金額を集めるために、どの様な工夫が必要なのか?

1つは「共感」を集めるストーリーを作ることです。
例えば、地域活性プロジェクトの場合、地元の人が支援者となります。そのプロジェクトを行うことで、地域がどの様に変貌するか、また事業の主体者が地元に対してどの様な意識をもっているのかなど、人々から共感されることが重要です。
なかなか思うようにストーリーをまとめられないという方は、まずは目標金額を達成している他のプロジェクトを参考にされるのが一番の近道です。

2つ目は「リターン」の設計です。
『このお返し(リターン)面白い!』と思われるリターンを考えることが重要です。
それが、ツイッターなどで拡散されるきっかけになり、最終的に目標金額調達に繋がります。

ちなみに、私は過去に1回のクラウドファンディングで1,480万円の調達に成功しました。
一口4万円で、三口の12万円支援頂いたらオーダースーツをプレゼントするというリターンです。それが人気で、3ヶ月で1,480万円の調達に成功したのです。

この様に、何か分かりやすい提供価値=商品があると、早く目標金額を調達することができます。クラウドファンディングを利用する際は、是非「リターン」の設計に注意して下さい。

またクラウドファンディングは、商品・サービスリリース前のテストマーケティングとしても非常に有効です。

クラウドファンディングで募集をして資金が集まらなければ、その新商品やアイデアは世の中に受け入れられないということが先に分かるのです。中にはクラウドファンディングを上手く活用し、商品・サービスの見せ方を工夫し、何回目かで目標金額に到達したというケースも存在します。

最初から上手くいかなくても、その後工夫して活用することで、リリース前にファンを作ることも出来るので、是非諦めずにチャレンジをして下さい。




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川辺 友之 (かわべ ともゆき)

45歳。大阪市出身。慶應義塾大学経済学部卒業。
大学を卒業後、27歳まで関東にいて、IT企業を創業しようと模索していた。1998年に大阪の家業の紳士服メーカーを継ぎ、倒産の危機を経験をした。ネットIT活用で何とか倒産の危機を乗り越え、メーカー小売業の新会社を設立することができた。その経験とノウハウを基に現在、コンサル会社も経営している。

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