起業・経営FAQ:翻訳された文の著作権の保護期間はどれくらいですか?

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

課題・悩み

喫茶店を経営しています。店舗付近に昔、著名な翻訳者が住んでいたことがあり、巷でブームになっているようです。

それにあやかって、その翻訳者が出した格言、翻訳した作品の中で出てきたセリフを扱った商品を販売したいと考えています。

そこで1つ質問があります。

  • 翻訳された文章に対する著作権の保護期間はどれぐらいですか?
  • 他に同様の翻訳をした翻訳者がいるかどうか探すにはどうしたらいいですか?

よろしくお願いします。

回答:翻訳者の死後70年です。

この質問への回答者

梅田 明彦(うめだ あきひこ) / シグマ国際特許事務所
大手商社でご経験を積まれた後に弁理士として独立された梅田アドバイザー。物静かな雰囲気をお持ちですが時折見せる笑顔が非常に素敵なアドバイザーです。知識と経験が豊富ですので知的財産や知的資産に関する事は梅田アドバイザーにご相談ください。

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まず分かりやすい部分からお話しします。原作の二次的著作物である翻訳にも、著作権が発生しますが、その保護期間は、翻訳者の死後70年です。従って、この70年の間は、翻訳者に無断で翻訳を使用(複製など)すれば、翻訳の著作権を侵害することになります。

「質問者様がご使用になりたい表現を誰が最初に翻訳したのか」を探す方法としては公益団体などに相談するのがおすすめです。

小説などの文芸作品の著作権を取り扱っている公益団体として、公益社団法人日本文藝家協会があります。他にも、出版関係の著作権を取り扱っている一般社団法人日本書籍出版協会や、著作権全般を取り扱っている公益社団法人著作権情報センターがあります。これらに問い合わせてみては如何でしょうか。

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